約8ヶ月ぶりの更新となりました「ギネス・ザ・ビートルズ」。
バリバリ不定期です (キリッ)
ここでは、ビートルズに関わる事柄の中で『最も〇〇なモノ』を紹介していきます。
ギネスと言っても本物のギネス記録ではなく、あくまで比喩なのでご了承下さいませ
さてさて、今回のテーマは??
「最も人名が多く登場する曲」
人名といえば…
曲名にそのまま使われているものや、
例.「Eleanor Rigby」「Julia」など
印象的な歌詞として登場するものもあります。
例.「Get Back」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」など
対象はオリジナルアルバムと『Past Masters vol.1&2』収録の全213曲。
同じ名前は何回登場しても1カウント、あくまでそのバリエーションで判定します
IとかYouとかの代名詞はもちろんNGでございます
以上の縛りでくまなく調査した結果…
(ヒマか )
「最も人名が多く登場する曲」
は、
この曲でした
Rocky Raccoon
The Beatles
1968年発表の『The Beatles』に収録。
まずは歌詞をどうぞ
Now somewhere in the black mountain hills of Dakota
There lived a young boy named Rocky Raccoon
→主役のロッキー・ラックーン登場。
And one day his woman ran off with another guy
Hit young Rocky in the eye, Rocky didn't like that
He said, "I'm gonna get that boy"
So one day he walked into town
Booked himself a room in a local saloon
Rocky Raccoon checked into his room
Only to find Gideon's Bible
→ヘブライ人の士師。彼の物語は旧約聖書に要約されています
Rocky had come equipped with a gun
To shoot off the legs of his rival
His rival it seems had broken his dream
Booked himself a room in a local saloon
Rocky Raccoon checked into his room
Only to find Gideon's Bible
→ヘブライ人の士師。彼の物語は旧約聖書に要約されています
Rocky had come equipped with a gun
To shoot off the legs of his rival
His rival it seems had broken his dream
By stealing the girl of his fancy
Her name was Magill and she called herself Lil
But everyone knew her as Nancy
→マギル、リル、ナンシーの人名ラッシュ(笑)
Her name was Magill and she called herself Lil
But everyone knew her as Nancy
→マギル、リル、ナンシーの人名ラッシュ(笑)
全て同一人物ですが、バリエーションという意味で3カウント。
Now she and her man who calls himself Dan
→ロッキーのライバル、ダン登場。後出のダニエルの愛称。
Were in the next room at the hoedown
Rocky burst in and grinning a grin
Now she and her man who calls himself Dan
→ロッキーのライバル、ダン登場。後出のダニエルの愛称。
Were in the next room at the hoedown
Rocky burst in and grinning a grin
He said, "Danny boy, this is a showdown"
→同じくダニエルの愛称。
But Daniel was hot, he drew first and shot
→同じくダニエルの愛称。
But Daniel was hot, he drew first and shot
→最後に正式名称。
And Rocky collapsed in the corner
Now the doctor came in stinking of gin
And prceeded to lie on the table
He said, "Rocky, you met your match"
And Rocky said, "Doc, it's only a scratch
And I'll be better, I'll be better Doc, as soon as I am able"
And now Rocky Raccoon, he fell back in his room
Only to find Gideon's Bible
Gideon checked out and he left it no doubt
To help with good Rocky's revival
And now Rocky Raccoon, he fell back in his room
Only to find Gideon's Bible
Gideon checked out and he left it no doubt
To help with good Rocky's revival
というわけで、登場する人名は
・ロッキー・ラックーン
・ギデオン
・マギル
・リル
・ナンシー
・ダン
・ダニー
・ダニエル
の8つとなりました
ダニエルの愛称2つは入れるか迷いましたが、どのみち1位だったので入れてみました
「ロッキー・ラックーン」といえば、
昔見たライナーノーツで「ジョンがビートルズ在籍中にハーモニカを吹いた最後の曲」というのが、なぜかすごく記憶に残っています。
さまざまな表情を見せるポールのボーカル、ジョージ・マーティンの軽快なホンキーピアノも良いですよね〜
「Drive My Car」のピアノといい、「In My Life」のチェンバロといい、マーティン先生は演者としての貢献度も高い
また、同曲の作者であるポールはこう述べています。
「ジョンやドノヴァン(スコットランド出身のフォークロッカー)と座って楽しくやっているときに、『ロッキー・ラックーン』のコードを弾き始めた。本当に適当な感じでね。元々はロッキー・サッスーンという名前だった。そこで3人で歌詞を付け始めて、あっという間に出来上がった。あとでサッスーンからラックーンに変えたのは、その方がカウボーイっぽいと思ったからだ」
(↑黄色い服の男性がドノヴァン)
「マック・セネットの映画に音楽を付けたようなもの」としていて、「すごく捻くれた曲で、すごく僕らしい。西部劇を皮肉っぽくパロディ化して、とにかく面白さを持たせようとした。ちょっとした幕劇を書いたというべきか。ロッキー・ラックーンはデイヴィー・クロケットみたいなアライグマの帽子を被った男。」
デイヴィー・クロケット…
実家にディズニーのテーマソングが入ったカセットテープがあって、よく車内で聴いていたっけ。
なるほど、こういう人だったのか
「僕はこいつがギデオン聖書を見つけて、『Gideon checked out and he left it no doubt(ギデオンが宿を出るときに置いていったに違いない)』と考えるくだりを気に入っていた。ギデオンがキャラクターになるというアイデアがね」
(Wikipediaより引用)
日本では日本国際ギデオン協会という財団法人がホテルを回って無料配布しているそうです。
世界だと配布数は15億冊以上なんだとか
置いてある理由は2つの説が主流で、
①眠る前に祈りを捧げる慣習があるキリスト教徒のために、持ち運びが重くならないように置いた。
②1929年の世界恐慌で首が回らなくなった人達が宿泊先で衝動的に自殺することが頻発。防止策として、自殺を禁じるカトリックの聖書を置いた。
私も何度かホテルで見かけたことはありますが、こんな背景があったんですね
最近だと映画『Guardians of the Galaxy』に登場するロケット・ラックーンの元ネタとしても知られています
この作品、内容もさることながら挿入歌が70年代の曲満載(ジョージも!)なので、好きな方にはオススメです
せっかくなので2位の曲もサラッと
Being For The Benefit Of Mr.Kite!
・Mr.カイト
・ヘンダーソン(一家)
・パブロ・ファンク(サーカス一座)
・ヘンリー(馬)
の4つでした
Mr.KやMr.Hという言い方も登場しますが、人名としてはカウントしていません。馬はOKなの?というツッコミは無しで…笑
ちなみに、パブロ・ファンクは19世紀のイギリスに実在したサーカスのオーナーです
そして、同率2位でもう1曲。
Maxwell's Silver Hammer
・ジョーン
・マックスウェル・エディスン
・ローズ
・ヴァレリー
の4つでした
今回の調査をする前は、この曲が1位と思っていましたが、ロッキーがまくっていきましたね〜
では、次回のギネス・ザ・ビートルズでお会いしましょう