1970年代末に生まれたとされるテクノポップ。


個人的には、
テクノ=YMO、最近だとPerfumeというイメージなんですが、この人たちもやってたんですね〜口笛


1979年発表の『In Through The Outdoor』より。

Carouselambra
Led Zeppelin


ジョン・ボーナムの死によって活動休止となる前の、実質的なラストアルバム。

その5曲目に収録されています。

演奏時間は10分28秒と、スタジオ音源としては2番目の長さです。
(1位は「In My Time of Dying」の11分8秒)


和訳すると「回転木馬」。

"ケラウスランブラ"と書かれると「ん?」ってなりますが、「Carousel」の部分を"カルーセル"と読むと何となく馴染みがありました。

そう、カルーセル麻紀ですね(笑)

カルーセルだけでも「回転木馬」という意味があるそうです。


おっと、話が横道に…


やはり何といってもサウンドですよね。

ツェッペリンのイメージとはかけ離れたシンセ主体のリフの応酬。


当時最新のヤマハGX-1を携えたジョン・ポール・ジョーンズが躍動しています音符


ただ、最初聴いた時は驚きましたね〜びっくり


色んなジャンルを吸収・消化してきた彼らなら自然な流れだったのかもしれませんが…


評論家の間では、
「こういった曲はStyxやGenesisから聴くべきであって、ZEPではないんだよ」

とか

「Carouselambraの次にあるラスト2曲を聴きたいからスキップ不可避」

とか言われたりなんかしちゃったりガーン


でも私は何気に好きなんですよねキラキラ


曲の構成は大きく3パートに分かれるんですが、

1パート目でグイグイ攻めてくるシンセのリフがたまりません照れ

鉛の飛行船、発進!てな感じです。


2パート目は打って変わって「静」。

ジミー・ペイジのGibson EDS-1275が存在感を放っています。

6弦と12弦のダブルネックですね。


3パート目はいわゆるコンピュータサウンドが常に鳴っており、最もテクノポップを感じますグッ

ペイジのギターは“ギズモトロン"という機器を使い、サステイン(音の余韻)を極限まで伸ばすことでストリングスのような音を奏でています。

(※ 10ccのロル・クレームとケヴィン・ゴドレイが発明)



こんな機器があるんですね〜びっくり


さて、この"Carouselambra"、
結局ツェッペリンのライブでは演奏されずじまいでしたが、

後にペイジ/プラントの「In The Evening」のライブバージョンにて、2パート目のみ披露されています。

その部分は5:20〜下差し




ペイジは『In Through The Outdoor』の次のアルバムは"さらにハードなものを作ろう"とボーナムと話していたそうです。

「『In Through The Out Door』のセッション後、ジョンと僕は、よりリフを基盤とした、さらにハードで巧妙なものを作りたいって話していたんだ。もちろん、僕は彼がどんな風にプレイしたかったか、わかってる。彼は本当にハードなプレイが好きだった。彼は、聴いた人が“ワオ、これは何だ?”って思うようなプレイをするのが好きだった。それは僕もギターの面で同じだ」

「次のアルバムはキーボード・アルバムから脱却するはずだった。少しだけど(新作の)アイディアがあった。キーボードは入ったかもしれないが、違う流れになるはずだった。これまでの作品どれとも違うものになっただろう。もちろん、その機会はなかったけどね。僕らはジョンを喪ったんだから」
(BARKS記事より引用)


『In Through The Outdoor』でテクノポップやサンバ(「Fool In The Rain」)を通過した彼らの次の"音"も聴いてみたかったなぁ…


70年代のビートルズ、80年代のツェッペリンは永遠の夢ですね。