新人教師は35歳  -6ページ目

新人教師は35歳 

35歳、元ヤンリーマンの転職先は高校教師。最底辺社会を経験した新米教師の反省を描きます。

教師への夢を持って決意を持っての転職でしたが、会社との関係もその背景にありました。
愚痴りたいことはたくさんあります。
でも、絶えられないほどのストレスは、退職の意志を告げた後でした。

僕が辞めた後にどんな人を補充するのか。
耳に入ってくる、新しい人材に期待する人物像。
「おとなしくて、英語ができて、ひたむきで、学歴があって、コミュニケーション能力が高くて、、、、」
彼らの公言は、僕への当てつけにしか聞こえず、ツラかった。

退職の意志を伝えてただちに動き出した会社のスムーズな動き。
それは、会社としては当たり前の行動だと思います。
でも、僕への〝悪口〟を引き合いにする姿勢を知るのは本当にツライことでした。
それまでの会社への信頼が一気に崩れた瞬間でした。

例えば、別れ話の最中に、次のパートナーの理想を語り出すようなものでしょうか。

思い返すと、僕が嫌悪した教師の行動は、〝悪口〟でした。同僚の先生の〝悪口〟を言ったり、生徒や家族の〝悪口〟を言ったりする教師は、最も見たくなかった姿です。

春から教師になる僕にとって、そんな思いを引き出させてくれた経験でもありました。







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退職後にまず待ち構えている仕事は引越しです。
会社の寮に住んでいたので、退職後直ちに引き払わなければならないのです。身一つで入居してから今まで溜まった荷物は、ダンボール50箱ほどになるでしょうか。そのほとんどが書籍です。

昨夜遅くまでダンボールにつめる作業をしていていたのですが、同じ本が何冊も出てきたりと、本当に必要な本はそれほど多くありませんでした。

毎日のように、思いたつままにネットで注文してしまったがゆえです。

通信販売に異存する若者が増加しているように、僕もまた、マンション購入や荷物処分、デリバリーピザなどの広告しか入らない、空っぽの郵便受けに寂しさを感じていたのだと思います。
自分で購入したものでさえも、宅急便からの不在票が入っていると嬉しかったのです。

そんなことを考えながらなので、詰め込み作業ははかどりません。 

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今日、僕は会社を辞めました。

6年半の在職でした。
昨年、課長に昇進したばかりなのに、あっさりと転職。
そのわけは、かねてから持っていた夢へ近づくためです。
中学校の頃から描いていた夢。それは教師です。
人を使い捨てにする〝人材〟主義へ疑問から、〝人財〟教育を説きたいのです。
そこに向かって、ようやく動き出すことができる。
そう希望する一方で、不安を抱えているのは事実です。
教師未経験。某メーカーの広報部からの転職は畑違いです。
しかも、元ヤンの中途半端者で学力もない、35歳の新人教師。
高校生はそんな人をどうして教師として認められるのでしょうか?
年収が半減以下となるので生活は困窮しますし、無謀な転職ということは分かっています。でも、最後のチャンスを活かしたかったのです。