グスタフ・マーラー作曲
交響曲第1番ニ長調


この曲は、マーラーの交響曲の中で最も聴きやすい曲かもしれません。
この曲がマーラー導入だったと云われる方も多いはず。私も第1番が最初に聴いたマーラーでありました。

初めて聴いたのはこちら。
マーラー:交響曲第1番「巨人」/ワルター(ブルーノ)

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ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団
1961年録音

まずはこのジャケットに惹かれてしまった(笑)
最初に出会ったのが、このワルター盤だったことはとても幸運でした。今でこそ不滅の名盤だと確信しているけど、当時はたまたま聴いたのがワルター盤だったわけです。チャイコフスキーに熱狂し、ショスタコーヴィチに惹き付けられる、そんな頃でした。でも聴いてすぐに衝撃を受けたわけではありません。何度も何度も聴いていくうちに、「マーラーっていいなあ」と思い始めたのです。

さて手元にある音源数は77音源。第9番に次ぐ音源数です。
クラシックジャーナル041「マーラーを究める」の中では、シカゴ響による第1番(ジュリーニ、アバド、ショルティ、テンシュテット、ブーレーズ、ハイティンク)の演奏について書き記しました。この6つの音源は、聴き比べるとなかなか面白いのです。どれも聴きごたえ十分なものだし、マエストロの特徴が見事に出ていて、いろんな方向性から第1番を聴くことが出来ます。詳しくは「マーラーを究める」をぜひ読んでください(笑)。そして一度この6つの音源を一気に聴いてみてください。それは価値のある6時間になると思います。。。笑


ではここでは、上記以外のまた一般的に名盤と言われるもの以外の、個人的なお気に入り盤をご紹介しておきます。


マーラー / 交響曲第1番『巨人』 シモノフ&ロイヤル・フィル 輸入盤 【CD】

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ユーリ・シモノフ
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1994年録音

この演奏の迫力には恐れ入ります。もしかすると好き嫌いのハッキリする演奏かもしれません。「直接的な」「直線的な」というような言葉が適切かどうかわかりませんが、光線のごとく突き刺さるような演奏で、やけどしそうな迫力が聴くものを圧倒します。「刺激的な」演奏とまとめておきます(笑)






マーラー:交響曲第1番「巨人」/マーラー

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若杉弘指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1986年録音

惜しい方を亡くしてしまいました。若杉さんの実演は聴いたことがありますが、実に誠実で愛情の伝わるマーラーであったと記憶しています。この演奏はオーソドックスなアプローチではありますが、ほんのりとした温かみやさりげない優しさを感じるものであります。そしてSKDの実に美しい響きが、奥行きのある品位に満ちた世界観を創り上げています。






マーラー:交響曲第1番/アーティスト不明

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マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2006年録音

崇高な風格と説得力のある構成を持った秀演、そして超美演であります。ヤンソンスの押し付けのない自然なアプローチは、いかにも紳士的であり、清々しささえ感じるものであります。どうもマーラーは苦手だという方、またこれからマーラーを聴いてみようかという方などにお薦めしたい一枚でもあります。






マーラー:交響曲第1番 (巨人) &10番:アダージョ/シェルヘン(ヘルマン)

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ヘルマン・シェルヘン指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1954年録音


この音源は、録音も古く決して良いとは云えないし、オーケストラも上手いとは云い難いものです。しかし、なんだか魅力のある演奏であります。シェルヘンのやりたい放題な演奏、意表をつく音楽創り。一般的でないマーラーの一番を聴くことができます。倦怠期の方にどうぞ(笑)





マーラー:交響曲第1番、交響曲第2番「復活」 ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団.../マーラー

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ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
1978年録音

ケーゲルというマエストロは、わたしにとってとても理解しにくいマエストロであります。聴いてみないとわからないようなところがあって、いつもよくも悪くも困惑するようなところがあります(笑)。想像をはるかに越えたり、想像と全く違ったり・・・。未知と遭遇するような興味があるのですね。
さてこの演奏、怯えるような弦の響きに一瞬凍りつくときがあります(怖)。




ざっとあげてみましたが、まだまだ興味深い演奏はたくさんあります。
ワルター/NBC交響楽団1939年録音
ボルサムスキィ/ベルリン放送交響楽団1953年録音
クレツキ/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団1954年録音
ロスバウト/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団1955年録音
テンシュテット/北ドイツ放送交響楽団1977年録音
コンドラシン/北ドイツ放送交響楽団1981年録音
マーツァル/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団2008年録音
ペシェク/チェコ・ナショナル交響楽団2008年録音
デ・フリエント/ネザーランド交響楽団2009年録音
などなど。


この中で、ボルサムスキィの演奏。これは「マーラーを究める」でも登場されるMr.M先生に聴かせていただいた演奏です。Mr.M先生のボルサムスキィの記事はこちらです。現在では中古レコードでしか入手できないという大変貴重な録音だそうです。さて演奏は、豊かな情感溢れる優演とでも申しましょうか。とても素敵な演奏であります。もしこの演奏が名声のあるマエストロであったのなら、古き名演として現在でも頻繁に聴かれるものであったでしょうね。



マーラー交響曲第1番、とても素敵な曲ですね。
名盤として有名な演奏はここには挙げませんでしたが、もちろんバーンスタインやアバド、ベルティーニ、シャイー、シノーポリなど、やはりそれぞれに素晴らしいと思います。結局、どれもこれもいいんじゃないかとお叱りを受けそうですね(笑)


もし、この中のどれかでも興味を持たれたら、ぜひ聴いてみてください。
わたしは先入観を持たず、素直に様々な演奏を気軽に聴くことを心がけています。。







クラシックジャーナル041「マーラーを究める」発売記念
第1回 交響曲第1番について


$グスタフ・マーラーとマエストロ、そしてクラシック愛好家のへんてこブログ

詳しくは右矢印こちら


6月中旬発売予定です。








ではでは。。。(doi)/abbadoiさん