3月24日から公開されていた映画ですが、

昨日ようやく観に行けました。

 

 「ロストケア」

  老人の介護問題に真正面から向き合った作品です。

 

  

 
あらすじは…
ある民家で老人と介護士の死体が発見され、死亡した介護士と同じ訪問介護センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かぶ。彼は献身的な介護士として利用者家族からの評判も良かったが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が勤める施設で老人の死亡率が異様に高いことに気付く。そこで何が起きているのか、真相を明らかにすべく奔走する彼女に、斯波は老人たちを殺したのではなく救ったのだと主張する。彼の言説を前に、大友は動揺する…(シネマトゥディより)
 
第16回日本ミステリー文学大賞の新人賞を受賞した葉真中顕さんの作品を、
「そしてバトンは渡された」の前田哲監督によって映画化されました。
 
介護職に就いて働く方や、実際に家族を介護されている方だけでなく、
高齢の家族を持つ、あるいは自分が高齢者になりつつある人々すべてが他人事ではない、
社会問題(老人介護)に鋭く切り込んだ話題作です。
 
ミステリーではあるものの、
核となる【家族の絆(呪縛)】が見事に表現された脚本や演出、
実力派の役者さんたちの素晴らしい演技で魅了されました。
 

 

 

   

                

 

 

高齢の母がいて、高齢者になりつつある自分には、
心にぐさり!と突き刺さる言葉の数々でしたが、特に犯人の
 
『安全地帯にいるあなたには、
穴の底を這いつくばっている者の気持ちなんか、わからない』という言葉が、
すべての国民に突き付けられた真実の叫びだと思いました。
 
ネットで予約した時は空席が目立っていたシネコンの小さめシアターでしたが、
実際は8割方埋まっていて、客層も若者からシニアまで幅広かったです。
 
これからもっと観客が増えてロングランとなり、かつての「新聞記者」のように
各映画賞を総なめにする作品になって欲しいと、心から思います。
(日本アカデミー賞の主演男優&女優、助演男優、助演女優賞は確実と思うけど)
 
特に柄本明さんは本当に凄かった!
今でも折り鶴を見ると涙が出そうになります。
 
すべての日本国民に観てほしい映画です。というか、
老人介護問題にきちんと向き合っていない政府の方々に観てほしい。
(世襲議員だらけ、安全地帯ど真ん中にいる)
 
帰宅後に、YouTubeで検索して見つけたこの政党の主張動画を目にして
改めて確信しました。
税金の無駄使いばかりしないで国民のために使ってくれよ。と