バルセロナにある世界遺産には、
アントニ・ガウディだけではなく、偉大な建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネールの2作品、
サン・パウ病院とカタルーニャ音楽堂があります。
サグラダファミリアから直線で伸びる通りを10分ほど歩くと、
このサン・パウ病院が建つモダニズム区域に到達します。
入口でチケット(10ユーロ)を買い、日本語のパンフレットをもらいました。
口コミで「チケット売り場では全然並ばないから当日で大丈夫」とありましたがその通り!![]()
ただし、セキュリティチェックの時に夫のリュックに入っていたチョコレートが見つかり、
「ロッカーに入れるように!」というお達しを受けてしまいました。!(´Д`;)
『芸術は人を癒す』という理念のもと、病院という施設でありながらも、
美しい庭園や、華麗な装飾、穏やかで温かく健康を意識した色彩など、
「世界一美しい病院」と称され、まるでテーマパークにいるかのように明るく華やかです。
1902~1930年にかけて建設されたサン・パウ病院は、
バルセロナにある老朽化した6つの病院を統合させた一大プロジェクトだったようで、
敷地面積だけでも、ものすごく広いです。
いくつかの分館を地下のトンネルで繋ぐ地下回廊網は、
当時の病院建築において革新的な発想だったようです。しかも見事に純白なタイル。
病室跡がある分館に入りました。
患者の気持ちが沈まないように、健康的で明るい色を意識したそうですが、
ベッドが無ければ、愛らしい子供向けのホールのようです。
手術室棟や薬局など他の施設も、
明るいサーモンピンクのレンガ壁で覆われています。
自然は病院の機能において必要不可欠な要素であり、
草木が空気を浄化し、細菌を固定し、気候に影響を与え防風林の役割を果たし、
湿度を保つなど、すべては患者の福祉を考慮したものでした(パンフレットより)
特に抗菌効果のある柑橘類の木が中庭に植えられているそうです。
サン・パウ病院で最大かつ最も装飾豊かな建物といえば、やはり管理事務分棟でしょう
(一番最初の写真)特に、真ん中にあるドメネク・イ・モンタネーホールは必見です。
↑これは裏側から撮ったもの
病院の受付とは思えない華麗な装飾と色使いに言葉を失いました。
モザイクタイルの数字は、造られた年代を表しているとか。
礼拝堂も見えます。
天井にあるステンドグラスは、
カタルーニャ音楽堂のメインホール天井にある巨大なステンドグラスとよく似ています。
渡り廊下の天井とガラス窓も、まるでお城のようでした。
リュックの男性がずっとこの場所で写真を撮られていたので↓だいぶ待ちましたが、
なるほど、アングルによって窓の外の景色が全く違いました。笑
最後に、2階の窓から見たサグラダファミリアです(逆光になってしまいました)
ここから毎日サグラダファミリアを眺められるって贅沢ですよね。
モンタネールは、ガウディが建築学を学んでいた時の教授でしたが、
モデルニスモ建築華やかなりし頃には、よきライバルでもあったとか。
ガウディは、サグラダファミリア建築の途中で路面電車にはねられて亡くなってしまい、
身なりも浮浪者のようで身元不詳だったため、本人とわかるまで数日かかったらしいですが、
片やモンタネールは、建築学校の校長、政治家と実力を発揮していきます。
独創的で奇抜なデザインが多いガウディと、
優雅で気品のあるスタイリッシュな作品が多いモンタネール。
そんなふたりの作品が対峙している様は、なかなかドラマチックです。
旅行に行く前はガウディにしか関心がなかったけれど、
今回こうしてサン・パウ病院の敷地や建物内部を実際に歩き見学してみると、
「花の建築家」と評されたモンタネールの偉大さがよくわかりました。
個人的には、バルセロナに行ったら必ず見に行って欲しい世界遺産です。



















