【網走市議会定例会所感】
本日第1回定例会終了。
一言で表すと「危機感が足りない市政運営」に不安を残す中での予算案可決となりました。

まずは昨年3月16日の市議会で総合計画策定と議会での議決を条例提案したのにもかかわらず今も完成していないこと。
市長からは陳謝もありましたが事務方にどこまで響いているのか。

そして中途退職者の増加。全国的に自治体で増加傾向とはいえ答弁からは危機感が伝わってこない。

さらに人口減少。「網走市人口ビジョン」の想定よりも5年〜8年早く人口は減少していると推測できるのですが、「5年ごとの国勢調査を待って判断や検討をする」との趣旨の答弁に。

私は施策の修正や見直しが必要と考えますが、このままだと2020年の国勢調査の結果が見えるまで今のペースでの施策展開になるのでしょうか。

ここは引き続き施策の見直しを求め続けなくてはなりません。

そして市内の高校への支援と日体大特別支援学校との支援の格差も是正が必要だという点。
日体大特別支援学校は対象となる生徒が極端に少ないという特性のある学校ですからさらなる支援が欠かせない。

しかし同時に人口減少対策のためにも市内の高校生との関わりの進化も東農大オホーツクキャンパスの学生とのそれと同様に深める必要性が高くて予算措置が必要なのですが高校に対してはほとんど見られない。

この状況はアンバランスなのと同時に人口減少対策のエッジが効いていない状態なので看過するわけには行きません。

また、住宅供給計画策定についても本来なら3月の議会前に示された中で住宅総戸数管理を始めとする質疑を進める必要があったのですが、それが議会の会期中には完成しないという現状にも危機感の足りなさが見えてきます。

ただし、子育て支援については3年前から求め続けていた若い世代のための賃貸住宅改修補助や、家賃補助が5件分ではありますが実現しますし、高齢者有料賃貸住宅の整備も予算化されましたので、住み替え支援を進める私の提言は大きく進み出すことになるなど、議会で質疑を通じて提案して来た事が事業に反映されるのは良い事です。

また、同じく求め続けた介護分野の人材確保が次期介護保険計画に盛り込まれることになったことと。同じく求め続けて来た介護人材確保のための支援事業に予算がはじめて確保されたのも大きな前進でした。

ほかにも課題は見えました。
始めて数値目標を掲げる形で前倒しで作成された観光振興計画は、その目標達成は困難な状況。

次期計画策定に当たっては安易に下方修正しないこと。これまでの数値目標に加えて観光消費額アップも数値目標に盛り込むこと。

コンサルに頼らず地域を始め道内の知見を活用しながら作成することや、これまでの計画を踏まえつつも、これまでとは違う方向性の計画にする必要があることなどを積極的に提言した議会でした。

時間の関係もあり質疑が足りなかった点は事業承継についての予算や事業がほとんどないという点を始め、観光振興では札幌圏との新たなLCC就航の取り組みや、JR北海道の存続に関する諸問題などまだまだたくさんあります。

6月以降の市議会一般質問の機会を通じて積極的な質疑と提案を重ね、より良い市政の実現と、明るい未来への道標を築くためにしっかり頑張りたいと思います。

「大切なものは地域にこそある。」
皆さんの声や思いを私にぜひお寄せください。必ずや情熱を持って政策に変えて市政に反映させるべく努力を粘り強く重ねてまいります。

さあ、明日からまた頑張ろう!
明日と明後日は友人の小野 卓也(おのたくや)北見市議候補の勝利を目指してしっかり頑張ります!