動画はこちら の23分22秒からと、こちら の冒頭からご覧ください。
※網走市の答弁もあります。また、原稿にはない質問をしていたり、原稿に記載のある質問をしていない場合もあります。

〇次に障がい者の地域生活支援について伺ってまいります。
最初に就労支援の取組みについてです。当選時から私は、障がいのある方の就労に関する予算が、網走市には障害福祉サービス関係の予算を除くと毎年0であることを指摘し、ジョブコーチを含めた予算付けを求めてきましたが、今年度もジョブコーチの養成に対して予算をつけるなど、初めて障がい者の就労に関する予算付けの政策判断をされたことに敬意を表するところであります。
ここからがスタートです。ここからどのような展開を示すかが重要ですので伺ってまいります。 そもそも1号ジョブコーチの養成研修修了者が少ないことと、職務としてジョブコーチとして活動できる方は網走管内に1人だけという状況に変化はないわけです。
このことについてはどのように改善への取り組みを進められるのか伺います。

〇養成研修を受けた後が重要です。職場内で研修してきた内容を共有してもらうのが基本ですが、それがなかなか容易ではないことも予測出るわけです。そうすると研修終了後の連携が重要になってくるわけですが、そのことについてはどのような展開を想定されているか。

〇障がい者と企業などとの交流会の開催なども予算化されています。ここにジョブコーチの研修修了者や福祉事業者なども加わっていくことが大切だと思いますので是非進めていただきたいのですがいかがでしょうか。

〇こうした交流会などをきっかけに、網走市にも障がい者の雇用につなげていくための職親会が設立されることが望ましいと考えます。お隣の北見市では、名寄や士別の職親会が中心となって働きかけを行った結果、鐘ヶ江(かねがえ)建設の高橋社長が代表になって職親会が設立いたしました。 こうした状況を踏まえ、各地の職親会などとも連携しながら網走市にも職親会の設立へとつなげていってはと思いますが行政としてはどのような意図を持っているのでしょうか。

〇職親会には一定の予算も必要です。設立に至った際には一定の支援を行うべきと考えますのでそこも念頭に入れながら状況の推移を見ていただければと思います。

〇次に障害福祉サービスにおける相談支援関係の内容についていくつか伺う。 まず、市内には2つの指定相談支援事業所と、支援計画をつくるための相談支援事業所があると理解していますが、現在の法律の下では、ケアプランの作成が義務図けられており、年度が替わるこれからは1年間の間でも最も忙しい時期になる。 そもそも3年でしたでしょうか。
猶予期間の間にケアプランを整える必要があると理解していますが、現状はスケジュール通り順調に進んでいるのか遅れ気味なのか。また、それに対してどのような対処を進める考えなのか伺います。

〇予算面について伺いますが、どこの町でも声が上がっていることでおそらく網走でも例外ではないと思うのですが、指定相談支援事業所には自治体から一定の人件費が支出されているところに、ケアプラン作成にかかわる報酬がある状況になっていますが、それでも経費的には厳しい状況にあると理解しています。
さらに、ケアプランを作成するための相談支援事業所の場合はさらに深刻な状況であり、かなりの数のケアプランをつくらないと人件費すら捻出できず、その多くは経営的に大きく赤字を出しながら半ばボランティアのように義務とされたケアプランの作成を行っているのが現状です。
網走でも同様の状況にあるのではないかと思いますが現状認識はどうでしょう。

〇これは国の制度設計の不備だといわざるを得ないと思っています。特に道内の自治体は、移動だけでも往復最低30分場合によっては1時間以上かかるところがあるのもご承知のとおりであり、本州よりもその負担が働く人に及んでいることは容易に予測できるものであります。
こうした状況を改善するには、市町村が声を上げていくことがもっとも近道だと思います。各市町村と連携しながら北海道や国に対して強い抗議をしていくこととあわせて、こうした現状をまとまってマスコミになどにも訴えていく必要があると思いますがどうでしょうか。

〇次に子ども発達支援センターの運営について伺います。現在は、嘱託職員に加えて常勤職員も2人加わり、保育園との人事交流も行われていると伺っています。数年前に比べると大きな前進であると評価するところ。
さて、北海道の早期療育システムが変更になって久しいわけでありますが、この間、増え続けるニーズに網走市の子ども発達支援センターを含め、各地のセンターは対応を進めていると思いますが、最初に現在子どもたちの利用状況と、混雑状態がどうなっているのか伺います。

〇現在の療育体制については医療機関などと連携しながら進められていると理解しますが、対処方法が作業療法中心になっている感もあります。 特に発達障害やPDDなどの自閉症スペクトラム障がいに関する療育を進めるには作業療法では限界があり、ティーチやABAなど、行動療法や教育法からのアプローチも欠かせません。
道立緑ヶ丘病院のサテライト診療として網走向陽ヶ丘病院に児童外来がありますが、私はそこで療育担当の保育士を市議に立候補した年の3月までやっていたのでわかるのですが、網走管内の他の病院との連携では作業療法がどうしても中心になる傾向が強くなります。   以前、網走市でも兵庫県明石市のNPO法人つみきの会の藤坂代表が網走に入った際に研修をお願いして当時の療育センターでも実施してもらうなどしたことがありますが、行動療法に関するアプローチも進めていく必要があると考えます。

これは、教育委員会に対しても19日に伺っていきますが、小1プロブレム?これに対する対処方法でもあるわけで、幼稚園や保育園でも行動療法の利点と手法について理解していただくとともに、子ども発達支援センターだけではなくて、幼稚園や保育園でも実践していただくことが必要です。 これは混雑を緩和し、適切な回数の療育を受けることのできる環境を整えたり、センターの職員が問題行動の強いお子さんのいる教育機関などに対して早期集中介入を行うためにも必要な余裕をつくることにもつながってまいります。
端的にわかりやすくあえて表現するとするならば、教育法である行動療法のABAを正しく進めれば「座れない子どもを座ることができるようにする」のは容易なことであり、こうした点は保育や幼児教育機関で知識さえあれば実践できることでありますからここは子育て支援課としても進めていってほしいのですがどうでしょうか。

〇そのためにも早期発見ということが大切で、そのためには3歳児検診が重要です。 数年前までは3歳児検診ではわからない場合が多いとされていましたが、特に発達障害については特徴的は発達状況がかなり研究の結果明らかになっていますので、正しい知識さえ共有していれば、その多くは3歳児検診で一定の判断が可能な状況となっております。
ですから私は3歳児検診の際に注意すべきポイントを整理し、特徴的な反応を見逃さずに保護者に適切な質問をしていけばかなりの範囲で特定可能と考えるのですが現状の取り組みはどのようになっているでしょうか。

〇具体的には話す言葉の文節量。大人や子どもとの遊び方。偏食の状況。抱っこされた時の反り返り反応の有無や、視線の動きによる興味関心の対象の変化状況などを見ていくこと、用途の概念の形成過程や、感情の動きと感情が高ぶった時の行動などを聞き取っていくだけでもある程度の推測は可能です。
5歳になってからでは発達障害の発見は遅いといわざるを得ないのです。
障がい受容の問題は大きく変わってきています。もちろん、初めて自分の子どもに障害があるかもしれないと聞いたときに保護者は少なくとも冷静さを失うには十分なほどのショックを受けるわけですが、現在の障がい児を取り巻く状況は支援費が始まり、障がい者自立支援法へと移っていった頃とは様相を変えています。
むしろプラスに考えられる要素もずいぶん出てきました。正しい知識に基づいて、適切なアドバイスができれば障がい受容の問題も乗り越えられる時代です。こうした点についても是非取り入れていってほしいと思いますが行政としての対応はどうでしょうか。

〇最後に看護スタッフの確保対策について伺います。 新年度には病院の看護スタッフ確保に関して補助金が新設されるなど、状況の改善に向けて網走市が動き出すという象徴的な都市になると捉えているところです。
一方で、これからの地域医療と地域福祉を支えるためには在宅福祉と在宅医療が重要となりますので、医療の分野で言えば訪問診療や訪問看護が大変重要なウェイトを占めてきます。 国も制度改正の中で、医療・福祉面でもここにシフトし来ることは明らかであり、訪問看護がこの中でも重要な役割を果たすことはご承知のとおりであります。
今回の補助事業については病院を対象にされていますので、おそらく訪問看護についてはアプローチされていないのではないかと推測しますが、網走市としてはどう考えているでしょうか。

〇私は、訪問看護における看護スタッフ確保についても大変なご苦労があり、ここに対する支援も必要だったのではないかと思うのですがいかがでしょうか。