3・11以降、与野党問わず国会議員の方々の全てとはいわないが多くに対して憤りを感じている。


震災あるいは福島第一原発事故による被災者やそれによる経済的な影響、そしてそれが原因で起こっている生活を脅かされるような各地域の現状について早急に手を打たなければならないのにもかかわらず、首相を追い落とすことしか考えていないとしか思えないような言動をなさる方々。


たしかに現在の菅直人総理についてこのままで良いとも思わない。

しかし、優先順位は総理を交代させることではなかったということは明らかだったと思う。


そんな状況の中で内閣不信任案を提出した野党の蛮行は後世に語り継がねばならないほどの愚行だったのだと思う。


そして、福島の原発事故に伴う対応の遅れ。これはまず、前政権時代のつけであるから自公は猛省していただかなければならないのだがそれも一部を除いてない。

これで再び政権を自分たちで担おうなどとは酷いものだ。



もちろん、その後の対応について現政権にも大きな責任がある。

事実を伝えない政府。WHOなどの国際基準と比較して著しく甘い放射線の影響を想定した数値を食品などに設定していく過ちや、本来であればもっとはやく避難を喚起したり、気をつけるように喚起すべきだったのにそれを行わない無策や、せっかく構築されていたSPEEDIを活用しなかったことなど、現政権が行なってしまった、あるいは行わなかったことがどのような影響を与えるのかは、これから時間が経つにつれて明らかになっていくだろう。


そんな状況の中で、先の衆議院選挙の際のマニフェストにあった政策について変更が加えられていく。


高速道路無償化の施策が地域経済に与えて影響は、プラスマイナス両面あったし、地域によっても明暗が別れたものの、言われるほど悪い政策であったとは思っていない。

まあ、それでもこれが見直されるのはまだ理解できる。


しかし、子ども手当の見直しについては与野党共に過ちを犯したと私は思っている。

「待機児童は都市問題であり、地方では定員が割れている」というのが現実。(未満自保育や、病児保育などを除く)


控除から給付へという流れをつくり、「子どもは社会全体で育てる」という理念を広げる役割と、富の再分配の流れを「若年層の子育て家庭」に広げたという意味では大きな意味のあった子ども手当。

所得制限で済んでいればまだ良かったのに廃止してしまったということは、後世の歴史が適切に評価してくれるに違いない。


「子育てに苦労をしない。あるいは子育ての苦労が理解できない人々による蛮行であった。」とされると私は思っています。


また、高校実質無料化けなども自民党は廃止させようと考えているようですが、実際にこの制度が実現したことで、学校を辞めずに済むようになり、感謝している方々が決して少なくないという現実を私たちは知らなければならないのだと思う。


「高校に通わせるのに経済的に困らない人々による蛮行」を私たちは許してはならないのだ。



他にも、私の心に影を落とすことがある。

例えば原発の海外輸出を継続するなどとは。まさに愚の骨頂。ありえない判断をすることに対して、私は怒りを表明するほかないのだろうか。


また、解散を狙って行動する野党にも同じように呆れや怒りを持たざるを得ない。

政権を自分たちが担うことを目指して行動を判断するなど、今やるべきことなのか。


私は、地方からこうしたことに対して抗議することをやめてはいけないのだろうと思う。私たち、一人が考え、行動できることからやっていくこと。


このことが政治を変えることに必ずつながる。いや、つなげなくてはならないのだ。


子どもたちの未来のためにも私たちは立ち止まるわけにはいかない。

決戦のときはすでに今なのだ。


憲法の理念をきちんと達成し、笑顔を守り、未来を明るいものにするためにも、改めて私たち一人一人の行動が今求められている。