昨晩、田中優 さんが網走にいらっしゃって講演会が開催されました。


田中さんは現在、未来バンク事業組合 の理事長を務めていらっしゃいます。

ほかにも、日本国際ボランティアセンター足湯ネット 理事、apbank 監事、一般社団法人天然住宅 共同代表を務めるほか、立教大学大学院・和光大学大学院の非常勤講師を務めていらっしゃいます。


私は、北海道NPOバンク事業組合 の理事を務めさせていただいている関係もあって、以前お世話になったことがありました。


講演会終了後はご挨拶させていただき、皆さんと共に食事もさせていただきながら、今後の取り組みについて熱く語り合いました。


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以下、講演会の内容をメモしたものです。

走り書きなので、読みにくいところもあると思いますがご容赦下さい。


今回の放射性物質については、セシウムは300年間注意する必要がある。


風向きでこれから北海道にも増える可能性あり。


私たちが生きている間は常に気をつけなければならない状態になってしまったのが現実。


見た目ではわからなくても汚染されている。

3月11日とは違う世界にいると認識すべし。


仙台から東京に新幹線で向かっただけでも0.4ミリシーベルト被爆する。

昔、大気圏核実験があって「雨にあたると頭がはげるぞ」と言われているときに、最大2500ベクレルだった。


今回は、10万~100万ベクレルの放射線が降り注いだのだ。


3月15日に莫大な放射能が東京に。

今回不幸中の幸いだったのは、金属気化にいたる爆発がなかったので放射性物質がの種類が少なかったこと。


ヨウ素は半減期が8日間なので、すでに2500分の1に。

だからすでに被爆した人以外は、福島原発の現状が悪化なければ大丈夫。


セシウムは30年が半減期。だから1000分の1になるまで300年間かかるのだ。


「ただちに影響が出るレベル」とすぐに政府はいう。
その「ただちに影響が出るレベル」は広島長崎のレベル。つまり焼かれる状態だけ。


だから、「ただちに影響はでなくてもガンなどの影響はある」のだ。

しかもそれが放射能の影響であったことを立証できないから厄介だ。

「確率的影響」浴びる量が多ければガンになる人の数は確実に増える。


子どもは細胞分裂が激しく、その際のむき出しの遺伝子に影響が出やすい。

1ミリシーベルトでも、1万人あたり5.5人ガンなどの影響が。
被爆量が増えれば被害は比例して増えてゆく。


チェルノブイリでは、親は年老いても子どもたちは早くガンで亡くなっている。
地獄のような社会。


日本は子どもを大切にしない社会だ。
1ミリシーベルトから、20ミリシーベルトまで基準を引き上げたのがその証拠である。


チェルノブイリであれば、避難強制地域にあたる福島や、移住保証の対象となった東京になんの措置もない。


長崎の教授が嘘を並べ立てた。
デマがマスコミや政府から流れた。
その教授のせいで、高汚染地域でに今なお住んでいる。

日本でも、彼のような人をそのままにしてはならないと思う。


年間5ミリシーベルトの被爆があるキエフ。
卵子がやられたのだろう。
子どもたちの多数が病気を持っているのだ。


空気と食べ物に気をつけて。
食べ物の内側に放射能物質が含まれるので洗っても落ちない。

遠くに暮らしていても内部被爆にきをつけて。

政府が新たに発表した食品の放射能基準は甘すぎるので信じるな。

WHOの基準は10ベクレル。
ドイツはもっと低い。


水は1リットルに1グラムの炭を入れて一晩置く。
翌日それをこして飲めば相当の放射性物質が取れる。


生活クラブ生協が今、食品の放射能測定器を買っている。
1台900万円。それが準備できたところから買おう。

それまでは産地に気をつけよう。

風評被害などではない。

放射能の強い地域のものは、放射線が測定されている食品以外は買ってはならない。


まずは免疫力を高めよう。くよくよせずに楽しく生きる。


医食同源の生き方をしよう。
日本食、アジアの食事を中心にしよう。

抗酸化物質のあるゴマなどを使うようにしよう。


乳酸菌による食品も良い。


ビールも麦芽の効果で3割ほど放射性物質を排泄する。


それから私たちが取り入れている空気への対策が必要。


花粉症用のマスクが有効である。

セシウムは埃につきやすい。
それをカットするものがよいのだ。

シュピーゲルというドイツの新聞が毎日放射能予測を出している。

ボランティアに行く人も放射能測定器を持って行こう。


マスクの内側にあるガーゼに水を含ませれば防げる。


外部被爆よりも内部被爆の方が危険。


空気、食べ物、飲み物に気をつけて。


学校給食に汚染された食材が使われ始めている。

これを止めねばならない。


日本は地震が頻繁する国。
M5以上の地震がアメリカの10倍以上なのだ。
地球全体で地震が増えている。

地球は地震の頻繁期に入っている。

地震の威力は明らかに原発耐震設計を上回っている。

それにもかかわらず大丈夫だという電力会社や政府を信じてはならない。


東京電力は今回の津波の高さが8mだったのに13mと水増しした。
不都合があったからだ。


加圧水型の泊原発も危険。
加圧水型は、事故があると中性子が金属を弱らせ、脆性破壊を起こす。
水で冷やすと容器が割れるのだ。
福島の方式とは違っても固有の危険がある。


また、泊では事故があると、核分裂が逆に進む設計ミスがある。

大変危険だといわざるを得ない。


日本は偏西風の影響で、西にある原発ほど危険。

だから泊原発はとめるべきだ。


福島で酪農家が自殺している悲しい事態を忘れるな。


なぜこんな設備をつくるのか。
電気料金の仕組みが、「経費をかければかけるほど儲かるようになっている」
つまり、無駄なことをすればするほど焼け太りするのだ。

電気料金は、かかった経費に3%利益を上乗せできるシステム。

つまり「経費がかかればかかるほど、電力会社の利益は増える仕組み」になっている。


オール電化も良くない。深夜電力は上がっている。

しかも電磁力がすごい。
オランダの基準は日本の基準の500分の1なのだ。


国会図書館にある、申請書類をみると原子力発電の単価は「13.9円」で、あらゆる発電よりもコストが高い。


本当は水力は安あがり。

しかし、揚水発電という発電の意味がないようなものも含まれて計算されているまやかしがある。


日本の企業競争力が低いのは、電力会社が儲かる仕組みのせいなのだ。


財界の中枢に電力会社があるから経団連も正しいことができないのだ。


私たちにできること。


1、政治家に働きかけよう。
法律や条例をつくろう。(縦)


2、ネットワークをつくろう。知っている人に危険性を話そう。PTAが動くようにしよう。(横)


3、学校にお弁当を。地域経済活性化のために、安全な地域の地産池消を進める。 放射能にふれずに運動できる。(斜め)


脱原発のために私たちがやるべきこと。


まずは電気消費を削減し、その分を自然エネルギーを進める。


家庭消費は4分1以下。
残りの4分3は事業者。


家庭の電気料金は、使えば高くなる。

事業者は、基本料金は高いが、使えば使うほど安くなる。
だから、ライフスタイルよりも、事業者の電気料金を使えば使うほど高くなる仕組みに変えてやれば、節電に企業はたちどころに動く。


電力のピークタイムの電気代を高くすることで電力の削減と産業の発展を両立しているヨーロッパに学ぶべき。


ドイツの炭素税は有効。

炭素税で新エネルギーを開発する+炭素税で企業の社会保障負担分を補助(そうすることで労働者の常勤化を促進)=70万人の雇用に成功しているという事実。


雇用を生まない原発よりもはるかに良い。


銀行から高利でお金を借りても電力会社は経費が増えれば利益を増やすことができる仕組みがある。だから銀行への影響力も大きい。


広告費はトヨタ並みかそれ以上。

マスコミも電力会社に都合のいいことは報道しない。

今は広告を自粛せざるを得ない。だから、電力会社に厳しい論説を始めたマスコミがあることに着目すべし。

独占企業なのに広告を出している企業は電力会社くらい。広告費にお金をかけることを禁止すべきだ。


電力の民主化が必要。

送電線は国有化すべきだ。

そうすることで、新エネルギーを正当な金額で買い取ることが実現する。

そうすれば、網走などの地方こそ電力を生むための環境が整っている。

エネルギーが新しい地方の産業になり、地方に雇用が生まれる社会が実現することになる。


私たちの行動で変えていこう。


私、平賀貴幸も行動をおこさねばと強く感じた研修会でした。