本日は社会的起業を志す方々に対して講演させていただく。

さまざまな年齢層の方々が参加されている今回は私自身が市民活動を志し、NPO法人を立ち上げるに至った経緯を話させていただいた。

私はオホーツクではじめてNPOを生業として活動をはじめた者でもある。

私以前は雇用を生み出すNPOはなかったのであるが、現在私が関わりを持つ法人だけをあわせると100人を超える新たな雇用を生み出すことになった。

しかし、その多くはワーキングプアと呼ばれるレベルかそれに限りなく近いのも現実である。

では何故私たちの福祉業界の報酬は低いのだろうか。

私立の各学校のうち、幼稚園教諭の平均賃金のみが突出して安い。古くは教師の給与にも男女間で格差のあった時代が続いていたころがある。

ここから導き出されるのは「もともと女性の仕事」とされていた分野の給与は安いということである。

こうした構造的な格差について政治はまだ目を閉じたままだ。
しかし、こうした問題に光をあて、状況改善ができるのも政治なのである。

改めてこの問題の解決に取り組むことが、良質な労働力と、安定した雇用を生み、それがより良いサービスの継続的提供につながるということをさまざまな場面で主張せねばならないと思う。