新聞局でいただいた資料とDVD。このDVDは謝さんの説明の最中にも見せていただいた。
帰国した際に、旅行好きのかたに渡すのがいいかな。
バスの広告。きれいな女性がモデルとなっていたため、台湾の芸能人かなと思ったら、現役の警察官。
写真は撮れなかったが男性のものもあった。
外交部のある建物に到着。
VIP用のエレベーターで陸委会を目指す。
陸委会は、大陸(中華人民共和国)との経済面を含めた交流などの担当セクション。
到着すると席がちゃんと用意されていた。
慮長水 行政院大陸委員会連絡所所長より大陸政策についてレクチャーを受ける。
２０１０年は馬総統の方針により中国と日本の１年間と位置付けられている。
ホリデービザの発行や、札幌にも台湾領事館を置くなどの取り組みの行っている。
アンケートによると台湾人の６０％が日本を親しい国だとしており、日本でも台湾を６５％の人が信頼できる国としている。
また、貿易関係では１４０億ドルは台湾から日本への輸出であり、３２０億ドルが日本から台湾への輸入となっている。輸入先としては日本は第１位の国である。
さらに、１．５万人の日本人が台湾には駐在しており、観光客も日本は中国に次ぐ第２位となっている。
中台関係については２年前の政権交代以後、１４項目にわたる条約が締結され、「今までの偏見や紛争を放棄する」方針で対応している。
つまり、領土や主権の問題は棚上げにする中で、交流促進を実施しているということ。
２０１０年６月２９日にはECFA(エクファ)を締結し、中台間の関税は撤廃された。
中国は世界最大の市場であり、同じ民族・言葉・文化を持つ台湾は有利な位置づけにあるといえる。
台湾では２００９年より外資に対する優遇措置を導入しており、国内よりも１７％程度税制面などで優遇している。是非、日本の企業にもこうした優遇策があることを伝えてほしい。
日台関係は国防・安全保障・貿易などから考えてももっと協力できると考える。
アジアの安全に対する責任は、米・日・台が責任を持つべきだ。
そのためにも大陸に対する合同での対応が必要である。
現状ではやはり仮想敵国として軍事的には設定せざるを得ず、そこを無視することは困難。
だからこ、貿易と国防の面で日台はさらに連携・協力を進める必要がある。
台湾の人口は２３００万人であるが、そのうち１００万人は大陸で仕事に伴い滞在している。この数字は比較的安定したものである。
現在は、大陸から学生が台湾の大学に留学できるようになっている。
また、観光についての交流も今年から始まり、１月から８月までの間に１２０万人もの観光客が中国から台湾を訪れた。
中台の交流人口は、両国合わせて年間４００万人ほど。
こうした取り組みを行うことで大陸の人々が民主的なものを学び触れることは、アジアの将来にとってもプラスであると考えている。大陸の民主化にも間接的に貢献することになるだろう。
日本はアジアの中で、現在その地位が低下している。確かに総合的に大陸は強くなった。
しかし、日本には本来の実力があるためもっとチャレンジできると考える。
理由は、大陸の成長が外的要因に起因するのに対して日本は内的な強みを、文化面を含めてまだまだ有しているからである。
「大きなな唐辛子よりも、小さな唐辛子のほうが辛い」台湾・日本は小さな唐辛子である。
力を合わせれば大陸に負けることはない。絶対に勝とう。そのためにも協力が必要である。
ECFAは大陸のみならず、世界に台湾が進出するためにも重要。徐々に多国間で協定を結んでいきたいと考えている。
台湾は、「世界から台湾への投資」を進めつつ、「台湾から世界への投資」の拡大を目指す。
陸委会では自分で好きな飲み物を選び、自らお湯を注いで飲む方式で飲み物をいただく。
この方が確かにいいかもしれない。コップも洗って使えるためにエコである。
宿舎を裏手から撮影。昼食は宿舎に戻っていただく。
