今日は決算審査特別委員会2日目。

最初は市民活動関連の質問。
コミュニティーセンター講座開催事業が3年で終了とのことで質疑。
すでに、各コミセンの指定管理者が事業開催ノウハウの取得をできたという判断で21年度での終了の判断をしたということを改めて確認。
引き続き必要なアドバイスや補助金などが必要になった際の協力などを求める。

続いて平和都市宣言事業について。
糸満に中学生を4人づつ派遣する事業であるが、戦後から65年が経過した今、戦争の記録を映像や音声で行わないと戦争を記憶を引き継ぎ続けることが困難となる。
網走空襲の記憶を含めて、不戦の誓いをしっかりと後世に伝えることについての検討を求めた。

消費生活相談事業では、相談件数減少の原因について質疑。相談箇所が増え、分散化されたことが原因との答弁であったが、私からは場所の移転を含めた検討を求める。

続いてライフワークとなりつつある、市民活動センターについて質問。
ここそのものが助成金を申請し、新たな事業を展開する努力をすることで自立を目指すことが必要であること。また、そうすることが結果として他の団体などが助成金を申請しようとするときのサポート力をUPすることにつながるという視点で質問。

ボランティアセンターとしては道内外に誇れる機能を有している市民活動センター。
しかし、市民活動センターであるがゆえに、団体等に対するサポートや連携支援などについてさらなる取り組みが求められる。今後の展開に是非期待したいものである。


続いて保健関係の分野について。

ヒブワクチンの接種助成の検討状況について質問。

ヒブは、子どもさんの鼻やのどにいることがあり、そのままでは病気にならないもの。
しかし、それが血液や肺の中に侵入すると、髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病気をひき起こ。
※年齢とともにヒブに対する免疫がつくため、通常5歳以上の幼児はヒブによる病気にはかからない。

日本では最近までヒブワクチンの使用が認められていなかった。
そのため、年間600人ものお子さんが、ヒブによる髄膜炎にかかっていたと推定される。
しかも、その約半数は生後6ヶ月から1歳までで、これにかかると5%のお子さんが亡くなり、20%前後のお子さんに後遺症が残る。

諸外国では、10年以上前からヒブワクチンを定期接種として接種してきた。
その結果、ヒブによる深刻な病気は100分の1程度に激減し、WHO(世界保健機関)でも乳児への定期接種を推奨する声明を出している。

供給量の確保がなかなか難しいワクチンでもあるが、是非独自の助成を含めて積極的に進めてほしいし、この病気とワクチンの存在について積極的に広報してほしい。

その他、こんにちは赤ちゃん事業についても質問した。

続いて保育関係について。

保育料の不能欠損額について質疑した後、僻地保育園について質疑。
以前も触れたが、母子家庭のうち収入の低い世帯については市内の保育園に通う際に軽減措置がある。
しかし、僻地保育園にはそれがない。

その事が理由となって、地元の保育園に通わせることを断念せざるを得ない保護者も実際にいる。
本来は職場の関係からもそのほうがよかったのにも関わらず、断念せざるを得なかったケースがあるのだ。

市内の僻地保育園及び僻地季節保育園のうち、こうしたことが考えられるのは卯原内・呼人・藻琴・北浜くらい。
対象者数も少ないと考えられるので軽減措置の実施について求める。

しかし、市からは市内の保育園とのシステムの差異(応益負担と応能負担)から単純比較は難しく、幼稚園との比較になれば軽減措置はないので、新たな軽減措置は難しいとの回答。

私からは幼稚園には一定の収入を超えない限り、終焉奨励費が存在するため事実上の軽減措置があることを改めて指摘。
軽減措置がない部分はあくまでも僻地保育園に通うお子さんのケースだということが、かえって浮き彫りとなったことを指摘し、再度検討を行うように要望する。

次に子育てサポート事業について質疑。
基本的にプロポーザル事業として位置付けることがこの事業については望ましい。
現在運営している社会福祉協議会及びボランティアセンターに問題があると指摘しているわけではない。
数年に一度プロポーザルを行うということは、事業が継続できるかどうか分からない状況の中で、新たな緊張感を生み、自らが実施している事業について改めてゼロベースからの課題の洗い直しや、取り組み今日が可能となるということである。協力会員の登録が伸び悩んでいる状況だからこそプロポーザルでの実施事業者選定を、改めて求めた。

続いて環境分野。

濤沸湖環境保全事業については、学習施設の建設について当初決まっていた場所が再検討されるなどしているため、地元の意見聴取方法について質疑。
建設の時期が野鳥の営巣時期にあたるということも地元の写真家の方々から伺っていたため、もっともよくこの地域を観察している写真家の皆様をはじめとして野鳥に詳しい方々の意見を聞きながら進めるように改めて要望する。

他に住宅太陽光発電普及事業についても質問した。

その次は障がい者福祉について。

福祉の店散歩の位置づけについて質疑。
今回の質疑で、居場所としての位置づけの方向性がはっきり示されたので私としては了承。
今後は、居場所として現在よりも入りやすい店づくりや、このお店自体の市としての積極的なPRの必要性などについて要望する。

他にも障害者共同作業所運営事業について地域活動支援センターの名前を浸透させ、ステップアップを促すためにも事業名称の変更を求めた。

最後に高齢者福祉関係について。
在宅高齢者火災報知器購入費助成事業では、予算100万円に対して決算が9.5万円ということで状況を尋ねる。その上で、高齢者ふれあいの家などを活用した積極的な周知を求める。
この火災警報機は場合によっては悪徳商法の被害を生む可能性をはらむもの。市として普及に積極的に取り組むことは改めて重要であることも併せて指摘した。

次に寝たきり高齢者等移送サービス事業について質疑。
料金の設定単価を含めて実施している市内の2事業者がこの金額設定のほうほうではたして運営に支障をきたさないのかどうか質疑。あくまでも利用者の利用負担軽減のための措置ではあるが、改めて事業者の意見を聞きながら取り組んでもらうことう棒。

最後に高齢者ふれあいの家について。
市内に現在13か所あるこの事業。
自主的なボランティア事業として介護予防の予算を活用しながら行われている。

市として最終的な設置目標をどのように定めて実施しているのか質疑。
北地区にもう1か所設置したいとの考え方を聞く。

あと一息でほぼ全市を網羅することになる。引き続き取り組んでほしい。

また、ふれあいの家どうしが連携することで新たな化学変化もこの事業には期待される。

しかしながら、必要な時以外に行政があまり口を出さずに見守るという、網走市のスタンスは実に正しい。化学変化がおこるまでこの姿勢を保ち続けるという方針を確認させてもらって今日は終えた。

さあ、明日は経済分野等が中心。
早起きして精査したいと思いますが、もう限界なのでおやすみなさい。