先日、9月11日函館で開催されたさわやか福祉財団主催の「幸せづくり考inはこだて」に出席してきました。

最初は「函館ふれあいトーク」~心豊かな地域社会を目指して~
ということで、進行役に福祉ジャーナリストの村田幸子氏。
パネリストに、西尾正範函館市長、岡和田敦函館医師会病院消化器科医長兼訪問診療室長、中尾仁彦函館歴史散歩の会主宰を迎えて実施されました。

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村田幸子氏

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パネリストの方々

>村田
地域のつながりが希薄と感じた…100歳以上の高齢者の所在問題
背景…貧困、家族の絆の希薄さ、行政の気配り不足

・標準世帯を中心とした社会の仕組みが今問われている
→1人の人が安心して暮らせる事を基本にすべきだが、ではどうすれば良いのか。

人と人とのつながりの再構築が必要。
お互いの事を知り合う事で助け合う仕組みづくりが必要。

公正・平等画一的な行政だけでは無理がある。だから地域住民がたくさん関わる事が必要。
そうすると、地域の課題を肌身で感じられるようになる。自分と違う人のことがわかることが大事。
それが共生につながる。

地域の困りごとや、変化、違和間にきがつく。それが行動につながる。人任せにするのではなくて、
気づいた人が解決のために動き、必要なら行政に働きかける。
こうした事業を仕訳する目も大切。

「私いいます。私やります。」という視点での行動が大切。
地域社会に「プロの住民」をどれだけつくりだせるかがこれから大事になる。

住民と行政との協働をすすめ、地域社会をつくる事が大切。

>西尾
あと10年もすれば、3人に1人が高齢者に。
元気で社会参加し続ける高齢者に。
そのための支援が市としても大切。

幸せとは。いろいろな死の形がある。
子ども達が元気に暮らしていけるということを見届けられるような死がポイント。

そのためにも活発な市民活動の更なる活性化が必要

函館市の健康づくりの推進策はまだまだ弱くこれから。
市の保健所は要介護手前の人の支援に力を。これからもっと力を入れて行く。

>岡和田
「どう看取るか。」が問われている。

救急と見取りの現場は分けていかねばならない。
家族の中でも見取りの際の話し、どこまで治療するのか。そうなった時にはどうしたいのか話しておくべきだ。

>村田
「死を語る事がタブーであったが。」

>岡和田
医学の発達により治療と見取りの場が同じに。本来は別々のものだった。
病院で亡くなる方が8割以上に。医療の現場が混乱する。
家族が話しておけば、医療者も家族も本人もストレスが大幅に軽減される。。

家族と医療者の認識の差異が大きい事で家族に与えるストレスがある。
また、いざという時には治療を中止するという選択が必要となる。
この、「命をとめる選択」は家族にも大きなストレスとなる。
治療開始段階で、家族で話し合おう。

医療者として在宅で看取りをやっていて感じるストレスは、「法的に守られていないこと」
家族の意思と医師の判断だけでは、法的にできないことがある。法律がなかなか追いついていないと感じる。
在宅医は、自然な形でなくなろうとする方を送り出せる様に意識して、家族やご本人と関わっている。

>会場へアンケート「死について家族と積極的に話すべきか。」
会場も「こうした話はするべきである。」が多かった。

>中尾
生きがいがもっともっと大切。
60歳の還暦はあまり祝わなくなった。

特に男性は、退職後の生きがいが大きなテーマ。
50代から自身もそれを自問自答し、函館歴史散歩の会をつくって活動を始めた。
150人もの参加者が歩く。申し込みも不要。気軽におこし下さい。

こうしたことは早く考えた方が良い。
60歳になってからでは遅いくらい。ネクタイを外した段階で、職場の縁はほとんどゼロになる。

団塊の世代は苦労も経験した技能も高いスペシャリスト。
まずは一歩踏み出す勇気を持って、一歩踏み出すこと。

>村田
私たちは、「子育てより長い高齢期」を手に入れた!!
遊び暮らすのでは、「心の心棒がなくなる」
生きがいを「仕事から別の物に」変えていく必要がある。

>中尾
まずは見学に行くこと。
情報発信がそれには必要。そうした場をつくることが必要では。


>村田
名刺両面大作戦の進め。
仕事があっても参加できることがある。市長であってもできる。
これまでの議論を踏まえて、函館市が特徴的に行っている事業はあるか。

>西尾
小泉政権以来のギラギラした町ではなく、癒し系のゆったりした町、おおらかな、おっとりした社会をつくってはと思う。
債務回収担当課の整備は上記の考え方を取り入れて実施し、効果をあげている。また、職員からもたくさんの学びがあったと聞いている。

そのほかにもすくすく手帳に取り組んでいる。。
子供の生育史を残せる母子手帳。子育てアドバイスも掲載されていて好評。

町内会活動や市民活動をサポートし、PRするのが行政の仕事。
市民の活動の基盤整備をもっと市は進めて行く必要がある。
函館は大変市民活動が盛んな地であるから、もっと支援していきたい。

>村田
会場の函館市民に質問
「函館は市民活動が盛んだという認識があるか」

>会場
認識があるのは3分の1程度。

>西尾
うちのまちダメだと思うのは函館市民の悪いところ。もっと自信を持って自分のまちをPRすべきだ。
本当に函館の市民活動は盛んで、こんなところはなかなかないと思う。もっと誇りと自信を持って欲しい。


>中尾
「市民活動が活発だということ。それは、行政に任せておいてもダメだと自分たちでやらなくては」という気持ちの表れ。私の認識は市長の視点とは少し違う。

>村田
時代のキーワードは見守り。
そのことでかなり風通しの良い社会になる。
行政だけでなく、地域がそれを行うことが大切である

>中尾
まずは近所や、知り合いへの「声かけ」から。仲間に入れて行く。紹介する。

>岡和田
人は必ず死ぬ。死の話をタブーにせずに話し合って欲しい。
それQOLの向上と、医療の無駄削減につながる。

>西尾
みんなで互いの活動を認め合う。参加し合う。人に頼られる事に幸せを感じられるような声掛けをする事が大事。
一人一人が函館は良いまちだ、優しいまちだと思う事が大切。

>村田
自律 自分の人生のありようは自分が決める。その集合体が地域社会

上記のようなやり取りで終わったパネルディスカッションは、私にとっても原点を改めて認識する貴重な場面となりました。

その後、映画を見ることになるのだがその合間に、この日会場に来ていたさわやかインストラクター全員で名刺両面大作戦のPR。
私はマイクの使用を断り、生で大きな声をだしながら名刺両面大作戦への協力についてお願いしてきました。
名刺両面大作戦の輪が広がってほしいなと改めて思いましたし、私も時間をいただけれる場面があったらこのことについて常にPRできるようにしておこうと思いました。

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