僕は部室棟の三階の奥。
お悩み相談部の部室の前の窓でボンヤリしていた。
「誰も来ねぇ・・・」
と、部長で同級生の中島は言う。
確かに、誰も来なかった。
「幽霊なら来たわよ」
部員の一人の田辺さんが溜息混じりに呟く。
彼女は幽霊とかが見えるらしい、中二病なのか?
中島「なあ、木村。廃部になるのかなぁ・・・」
中島が僕の名前を言うのと同時に泣き出した。
中3なのに情けない。無視した。
この学校の部活は他とは違っていた。
どれだけ活動を出来るか、それが部室棟に居られる条件である。
部室棟は3階まである、活動が少ないと上の階に上がっていき、
どんどん奥に追い詰められ、そして消されるのだ。
他に部活を作る条件で困ったことは、人数が問われないということ。
現に、一人で部活を作り、部室棟の一階にいる奴だっている。
なんで部活をやってるのかと聞くと、家に自分の部屋がないからここを占領したそうだ。
なんで、お前が活動できんだよ、と思うが才能なんてそんなもんだろうとすぐに開き直ることができた。
実質、この部は三階の一番奥。
先輩達が居た頃は二階で客も誰かしら来ていた。一体どんなマジックを使ったのか・・・。
田辺「やっぱり、活動の邪魔になるものを消していかないと・・・」
僕「田辺さん、それはまずいんじゃ・・・」
そういえば、最近、他の部活の奴らが何人か骨折とかしたりしている。まさかな。
中島「とりあえず、困ってそうな人を片っ端から相談していけば」
僕「それは、前にやって、信用できないって逃げられたじゃないか」
田辺「じゃあ、こっちから問題を影で起こしてそれを私達が解決すればいいんじゃない?」
この人、鬼だ。無視しよう。
中島「なんで、先輩達の活動はうまくいってたかなあ」
田辺「それは、やっぱり活動範囲と人数でしょ」
そう、昔はいっぱいいた先輩も卒業して今は、僕達と後2人だ。
全校生徒1000人ぐらいの中のこれはかなり少ない。
埒があかないので僕は部室に戻った。