「髙橋対決」は、遥人が圧勝! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年9月3日の阪神タイガースは、甲子園球場での中日ドラゴンズとの試合でした。
9月に入りまして、残すところはあと二十数試合ですから、プロ野球のレギュラーシーズンが観られるのも、あと1ヵ月足らずになりますね。
早いですし、寂しい気もします。

さて、きょうのスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)前川 右京
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)髙橋 遥人

下位打線は6番レフト前川、7番キャッチャーの梅野、8番はショート木浪という並びです。


中日ドラゴンズ
1番(中)岡林 勇希
2番(三)福永 裕基
3番(左)カリステ
4番(右)細川 成也
5番(一)石川 昂弥
6番(遊)村松 開人
7番(二)田中 幹也
8番(捕)加藤 匠馬
9番(投)髙橋 宏斗

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は真弓明信さん、桧山進次郎さんです。


=== 試合の流れ ===

1回裏
先頭の近本がセンター前ヒットで出塁すると、中野がピッチャー前にバントを送り決めて、1アウト2塁のチャンスになります。
ただ、森下がワンストライクから外角の152キロ直球を打ったショートゴロで近本が動けず、続く大山もゆるめのショートゴロで、得点できません。

2回裏
先頭の佐藤輝が一二塁間破るライト前ヒットで出塁すると、前川がストレートの四球で、ノーアウト1・2塁。
梅野がワンワンからのバスターで、バウンド高いライト前ヒットになって、ノーアウト満塁とすると、木浪が初球の真ん中高め156キロ直球を打ったレフト前2点タイムリーヒットで、2対0と阪神が先制して、なおもノーアウト1・2塁。
髙橋遥人が一塁側にバントしましたが突っ込んでいたファーストがゴロをこぼし、拾って1塁送球の1アウト2・3塁。
近本がセンターフライですが、3塁走者の梅野がタッチアップでホーム突入も岡林はホームに好返球、タッチアウト。

3回裏
2アウトから、大山がピッチャー返しのセンター前ヒットで出塁しますが、佐藤輝がワンツーから内角高めカットボールを空振り三振でした。

4回表
先頭の岡林がスリーワンからの内角145キロ直球を打ったレフト前ヒットで出ると、福永がヒットエンドランの掛かったショートゴロで、1塁送球アウトの1アウト2塁。
カリステがセカンドゴロで、2アウト3塁。
細川がワンツーから内角直球を見逃し三振。

4回裏
前川が二遊間のセカンドへのゴロでしたが、セカンドがジャンピングスローもそれた、内野安打で出ますと、梅野がバントを決めて、1アウト2塁。
ただ、木浪がレフトフライで、髙橋遥人が空振り三振。

5回裏
2アウトから、森下が左寄りの大きなフェンス際レフトフライがありました。

6回表
1アウトから、髙橋宏斗がストレートの四球でしたが、岡林が初球の外角ツーシームを打ったショートゴロダブルプレーでした。

6回裏
2アウトから、前川が右足の自打球除けのレガースに当たった死球で出ますが、梅野が粘ったあとの空振り三振。

7回表
先頭の福永がスリーボールからフルカウントになって三遊間破るレフト前ヒットで出塁すると、カリステが外角直球を空振り三振。(三球三振)
細川が初球の外角低めチェンジアップを打ったセンター前ヒットで、1アウト1・2塁。
石川がワンストライクからやや内の低いツーシームを打ったゆるいショートゴロで、1塁ランニングスローしてアウトで2アウト2・3塁。
村松がワンツーから外角やや高め146キロ直球を空振り三振。

7回裏
先頭の木浪が初球の真ん中直球を打ったライトフェンス直撃の2塁打でチャンスを作ると、代打・熊谷がピッチャー前にバントを決めて、ファーストがゴロを捕って1塁送球、1アウト3塁。
近本が前進守備の一二塁間を破るライト前タイムリーヒット。
3対0としてなおも1アウト1塁。
中野がツーツーからヒットエンドランの掛かったセカンドゴロで、近本がタッチされてアウトでしたが、1塁ジャンピングスローが悪送球になって、2アウト2塁。
森下がライト線の深いライトフライ。

8回表
阪神のピッチャーは2番手の岩崎優に交代。
先頭の田中幹也が粘ったあとのライトフライでしたが、代打・山本泰寛が粘った四球。
しかし、代打・木下拓哉が初球のやや内の低いチェンジアップを打ったセカンドゴロダブルプレー。

8回裏
中日のピッチャーは2番手の橋本侑樹に交代
セカンドは山本、キャッチャーが木下。
大山が見逃し三振でしたが、佐藤輝明がライト前ヒット。
代打・井上広大が右中間のライトへのフライでしたが、ライト細川が落球したエラーで、1アウト1・2塁。
梅野がスリーワンからの四球で、1アウト満塁。
木浪もスリーワンからの四球で、押し出しとなって4対0とし、なおも1アウト満塁。
中日のピッチャーは3番手のフェリスに交代。
代打・小野寺がバウンド高めのサードゴロで、ホーム送球はフォースアウト、1塁送球はセーフのダブルプレー崩れ。
近本は浅いレフトフライ。

9回表
阪神のピッチャーは3番手のハビー・ゲラになりました。
レフトは島田が入ります。
岡林が粘った四球で出ますと、続く福永がレフト線の2塁打で、ノーアウト2・3塁。
カリステがサードゴロで、1失点して1アウト2塁。
細川がフルカウントになって内角直球で空振り三振。
石川昂弥がツーツーから外角直球を打ったセカンドライナーで、試合終了。



4対1で阪神が勝ちました!

勝利投手は髙橋遥人で、3勝0敗0セーブ。
敗戦投手は髙橋宏斗で、11勝3敗0セーブ。

ホームランはありませんでした。

観客数42,618人 試合時間2時間57分


=== 戦評 ===

髙橋遥人vs髙橋宏斗という、「髙橋対決」でしたが、なかなかの投手戦になっていました。
ただ、阪神の方が上手く試合を運べましたし、ヒットを多く打つこともできましたので、内容的にも阪神側の方が良かったでしょう。

互いに追い込まれる前に早めから打っていこうという作戦を取っていたんでしょうね、わりと早打ちをしていたような印象でしたが、それが裏目に出たのは中日側でしょう。
まあ、それだけ
遥人の方がきょうは良かったということでもあるんですが。

なお、記録について言いますと、
今季の中日は甲子園ではまだ1勝もしていませんね。
全部で9試合しているんですが、6月に1つ引き分けがあるだけで、他は全部が負けですから、8敗しています。


こちら先発投手の
髙橋遥人は、低い姿勢から投げる「球持ちの良い」投げ方で、スピードガンで出ている数字よりも打者は速く感じていると解説されていました。
内野ゴロで打ち取ることがとても多かったですね。
少しずつ打者が押し込まれていると解説されていました。

結局、7イニングを91球で投げ、3被安打の1与四球・無与死球、4奪三振での無失点。

勝ち投手になって、「髙橋対決」を見事に制しました。
1032日ぶりの甲子園での投球やったようですが、これでも本人としてはそんなに調子が良かったわけではなかったそうです。
 

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の髙橋宏斗は、防御率0点台のピッチャーやったんですが、直球は常時150キロ以上行くような感じです。
ただ、
きょうはちょっと制球が乱れるシーンもありましたか。
2回裏のそういうチャンスを上手く突いて、「満塁男」と呼ばれる木浪のノーアウト満塁からのレフト前2点タイムリーヒットで、2点取りました。
木浪髙橋遥人の亜細亜大学での1年だけ先輩にあたるそうですね。)
また、
7回裏も木浪がノーアウトからライトフェンス直撃の2塁打でチャンスを作ると、代打・熊谷がバントで送ったあとに、近本の一二塁間破るライト前タイムリーヒットで、もう1点取れます。
きょうは防御率が0点台やったピッチャーから8安打して3点も取ることができたという、素晴らしい展開になりましたね。

中日は8回裏からは、2番手投手の橋本侑樹をマウンドに送ったんですが、ライト細川のフライを落球するエラーなどあって、また木浪のところに満塁のチャンスが回ってきていました。
木浪は冷静に押し出しの四球を選んで、また打点を1点、挙げています。
ほんまにきょうは髙橋遥人の亜細亜大の先輩・木浪聖也が大活躍しました。

なお、サンテレビの湯浅明彦アナウンサーによれば、今季の木浪は満塁の状況で、13打数7安打(5割3分8厘)を記録していまして、さらに14打点も挙げています。
スゴいですね。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

-高橋の投球は

「いやいや、もうね、3試合とも完璧な投球じゃないですかね」

-ゴロアウトが多かった

「やっぱり低めにいってたと思いますけどね。結構いい当たりもあったけどね。ゴロでやっぱり正面にいくというのはね」

-前回は七回で途中降板。今回は投げ切った

「あーね。ちょっと最後ピンチだったけど。まあ、あそこ(七回)までと思ってましたけどね。最後、二塁、三塁からよくね。まあ、三振、欲しいときに三振がとれるので、それが強みですね」

-復帰後3戦3勝。

「いやいや、まあね。そんなもうね。今年はある程度リハビリ明けなので、そこまでね、頭数に入れてなかったけど、ここに来て、やっぱり投げれば勝つというか。そういう意味ではすごく助かってますね」

-打線は無死一、二塁で梅野がバスター

「うまくやりましたね」

-直後に木浪が初球を2点打

「木浪が1人ね、ピッチャーを期待せずにね、普通なら満塁にならずに二、三塁の場面でね、そこで木浪1人にかけたんですよね」

-木浪は満塁で結果を残す。

「ああそうですね。あそこでチャンスが回ってきて点を取るのは7番、8番になるので、下位で点を取れるのはすごく大きいですね」

-7回の追加点は代打熊谷が見事な送りバント。

「きつい場面ですけどね、タッチプレーなので。そこは当然、役割というかね、ちゃんとやってくれましたね」

-そういったつなぎが良い形で得点につながったのでは?

「9本かな?そこまで、相手の高橋からけっこうヒットを打った方と思うし、今年もずっと抑えられていたんで、そういうチャンスでね、先制点取れてのがやっぱり大きかったと思いますね。

-高橋攻略は明日以降にいい流れを作れそうか。

「いやいや、もう好投手というか、出てくるピッチャー打たないといけないんで、相手ピッチャー、誰が来ようと。でもやっぱ初戦とったのは大きいですね」

(囲み)

-高橋は格が違うと言っていた。

「違うやんか、ウソ言えへんよ」

-投げ抹消か。

「いや、抹消せえへんよ。今回はな。計算したら分かるやないか、投げ抹消とか言わんでも。そういう計算しとけて、言う前に」

-高橋は1戦ずつ頼もしさが

「うん、まあ、そら直ればある程度やるとは思ってたけど、リハビリ明けでね、ファームでは中8で行く予定やったらしいけどな。やっぱりファームで投げるのと、疲労の残り方がやっぱり違うみたいやから。中10って1回抹消、抹消したけどな。もうやっぱりね、そら1回目よりも2回目、今回、明日からでもだいぶやっぱり感覚が違うが違うみたいやわ。疲れの残り方の感覚がな、初戦に投げた時よりもね、2戦目投げた時の方がやっぱりだいぶ楽になってるから。明日ね、状態見て。だいぶ、今日も90くらいか、91か、ちょうど球数もいい頃だしね。だいぶ慣れてきたんじゃないかな、そういう感覚が上がってくるね」

-バスターは指示

「うん?なに?そら分からん。そらお前、明日もあるから」

-初球ストライクからバット引いていた

「うん?今日は審判おかしかったやろ、なあ。どうなってんや、あれなあ。高橋だいぶストライクあるやろ?見とってもなあ、なんか。誰や、ピッチャーの高橋のフォアボールか。あんなん、ど真ん中ちゃうの。ええ?何かおかしかったよな」

-打者高橋が驚いてた

「そらびっくりするわ、ど真ん中ボール言われたら」

-木浪はストレート強い

「いやいや、強いというか今日はストレート狙いやんか。試合前ベンチでも言うてたけど、そら半分ストレートくるやけやからな、やっぱそれを。そら色んな球、カットとかフォークとかスライダーとかあるけど、まっすぐと変化球にしたら、まっすぐ狙いが50パーセント、半分でええわけやから。そんなん駆け引きするピッチャーちゃうよ。向こうも力勝負でくるんやから」

-広島は負け

「何対何や?今日はDeNA東やろ」

-巨人が追いついた

「ええ?9回に?すごいなあ」

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この時期になれば、他球団の試合もかなり気になっている
岡田監督でした。

髙橋遥人の投球については、「格が違う」と評言していました。
スピードガンを見たら、150キロ行きませんから剛球というわけではないんですが、バッターボックスに立ってみれば、もの凄く速く感じるらしいです。
「球持ちが良い」というのは、かなりホームに近いところで球を離すことを指すんですが、この特徴があると、150キロ超えてなくても、打者としてタイミングが合わないんですね、速く感じるので。

同じ静岡県出身の岩崎優も似たような特徴のある投げ方をするんですが、体が柔らかく、しかも強くないとできない投げ方です。
ほんま、敵には絶対に回したくないピッチャーですわ。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。