才木が打たれ、岩崎が打たれ、結局サヨナラ負けの阪神 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年8月6日の阪神タイガースは、神宮球場での東京ヤクルトスワローズとの試合でした。
さて、渡邉諒と前川右京のヒッティングマーチが作られたようで、すでに発表もされてるようですね。(運用は8月9日から行われるそうです。)

選手にとっては嬉しいことのようですが、どんな感じの曲なのか?
詳しくは阪神タイガースのヒッティングマーチ委員会のウェブサイトで聞いて下さい。


 

 

 



きょうのスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(三)佐藤 輝明
5番(一)大山 悠輔
6番(左)前川 右京
7番(遊)木浪 聖也
8番(捕)梅野 隆太郎
9番(投)才木 浩人

6番レフトは前川ですね。
7番ショート木浪、8番キャッチャー梅野にまたなっています。


東京ヤクルトスワローズ
1番(中)丸山 和郁
2番(遊)長岡 秀樹
3番(一)オスナ
4番(三)村上 宗隆
5番(左)サンタナ
6番(右)太田 賢吾
7番(二)山田 哲人
8番(捕)中村 悠平
9番(投)ヤフーレ

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は能見篤史さんです。


=== 試合の流れ ===

1回表
1アウトから、中野がフルカウントからの四球で出ますと、森下がツーツーから真ん中高い直球を打った左寄りのセンター前ヒットで、ランエンドヒットが掛かっていて、1アウト1・3塁になります。
佐藤輝はワンボールから内角低めチェンジアップを打ったレフト前タイムリーヒットで、1対0と阪神が先制!
なおも1アウト1・2塁で、大山がツーツーから外角高めカットボールを打ったショートゴロダブルプレーでした。

1回裏
1アウトから、長岡がツーワンからの外角直球を打った左中間の2塁打で出ますと、オスナがワンワンから外角直球を打ったセカンドゴロで、2アウト3塁にされます。
村上宗隆がフルカウントまで粘って外角高め直球で空振り三振。

2回表
先頭の前川がワンワンから外角のナックルカーブを打ったショートの向こうに落ちたレフト前ヒットで出ますと、木浪がワンワンから外角のツーシームを打った二遊間を強いゴロで破るセンター前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
梅野は初球のバントが三塁線のファウルになりました。
結局、ヒッティングでワンワンから外角高め直球を打ったサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送もアウトのダブルプレー。
才木は初球を打った二遊間のセカンドゴロで、1塁送球アウト。

2回裏
先頭のサンタナがフルカウントまで粘ってやや内の高めカーブを打った左中間フェンス直撃の2塁打を放ち、またピンチになります。
太田がファーストゴロで、1アウト3塁。
山田がフルカウントまで粘ってやや外の高めスライダーを空振り三振。
中村がツーツーからやや外のスライダーで三遊間を破るレフト前タイムリーヒットで、1対1と同点にされます。
ヤフーレがツーストライクから外角高め直球を打った強い左寄りのファーストゴロで、1塁を踏んでアウト。

3回表
先頭の近本が一二塁間を強烈に破るライト前ヒットで出ますと、中野の打席で初球、バントの構えから引いて盗塁成功。
ノーアウト2塁となって、中野が右に引っ張ってセカンドゴロで、1アウト3塁。
森下が初球の内角やや高めツーシームを打った前進守備の強いショートゴロで、1塁送球アウトで、2アウト3塁。
佐藤輝はワンワンからやや内の直球を捉えたライト中段スタンドに入る大きな2ランホームーランで、3対1とします。
大山はファーストファウルフライ。

3回裏
丸山和郁が右中間の2塁打を放つと、長岡が浅めライトフライで、1アウト1塁。
オスナがワンストライクからやや外の148キロ直球を打った大きめライトフライで、丸山がタッチアップし、2アウト3塁。
村上宗隆がツーツーから真ん中高め151キロ直球を打った大きめレフトフライを放ち、難を逃れます。

4回表
先頭の前川がライト前ヒットで出塁しますと、木浪がバントを狙おうとしましたが結局、スリーボールからフルカウントになってランエンドヒットの掛かったセンターフライ。
梅野が外角スライダーで空振り三振。(三球三振)
ただ、才木がフルカウントになってさらに粘った四球で、2アウト1・2塁としたあと、近本がフルカウントまで粘って四球を選んで、2アウト満塁。
中野はファーストライナーで、チェンジ。

4回裏
先頭のサンタナがライト前ヒットで出ると、太田がレフト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
山田がワンボールからやや外のスライダーを捉えたレフトポール際のスタンドにギリギリ入る3ランホームランで、3対4と逆転されます。
中村がライト前ヒットで出ますと、ヤフーレがバントを決めて、1アウト2塁。
丸山が三遊間のショートライナーで、木浪がダイビングキャッチ。
長岡が三遊間破るレフト前ヒットで、2アウト1・3塁。
オスナが浅めレフトフライでした。

5回表
1アウトから、佐藤輝がセンター前ヒットで出ますと、大山がファーストゴロで、1塁踏んでから2塁送球、タッチアウトのダブルプレー。

5回裏
村上がレフトフライ、サンタナがライトフライ、太田がセンターフライ。
この試合、初めて三者凡退で打ち取ります。

6回表
ヤクルトのピッチャーは2番手の田口麗斗に代わりました。
前川がレフトフライ、木浪が空振り三振、梅野がショートゴロで三者凡退でした。

6回裏
1アウトから、中村がレフト前ヒットで出ると、代打・宮本が一二塁間のセカンドゴロで、2アウト2塁。
(ここで2塁走者の中村が足を痛めたのかベンチに下がる。そのまま代走に松本直樹が出されました。)
丸山和郁がツーツーから外角低め直球で見逃し三振。

7回表
ヤクルトのピッチャーは大西広樹に交代。
キャッチャーは松本がそのまま入ります。
先頭の代打・糸原がフルカウントになって内角直球を見逃し三振でしたが、近本がワンワンから外角シンカーをレフト前ヒットで出ますと、中野がライト前ヒットで、1アウト1・2塁。
森下がツーストライクから外角スライダーを打った二遊間のショートゴロで、6・4・3のダブルプレーになりました。

7回裏
阪神のピッチャーは2番手の富田蓮に交代でした。
先頭の長岡がセンター前ヒットで出塁しますと、オスナが太ももをかすった死球で、ノーアウト1・2塁。
村上宗隆がツーツーから外角やや低めカットボールを打った二遊間のショートゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
1アウト1・3塁となって、ここで阪神のピッチャーは3番手の岡留英貴に交代。
サンタナがワンワンからやや外の直球を打ったショートゴロダブルプレーでした。

8回表
ヤクルトのピッチャーは4番手の山本大貴でした。
先頭の佐藤輝がバウンド高めの佐藤輝シフトのショートゴロ。(ショートが2塁ベースの後ろにいました。)
大山がしっかりと四球を選んで1塁に出ますと、代打・渡邉諒が告げられたところで、ヤクルトも投手交代、5番手の木澤尚文になりました。
代打・渡邉諒がライト線に落ちた2塁打で、1アウト2・3塁。(2塁走者に代走は島田。)
ここで強い雨が降ってきます。
木浪がバウンド高い一二塁間のファーストへのゴロなんですが、1塁ベースカバーが誰もおらず、タイムリー内野安打になって、4対4としてなおも1アウト1・3塁。
雨が強くなって試合は一時中断。
10分ほど中断したか試合再開は9時11分頃。
梅野がツーツーから真ん中高めカットボールを空振り三振。
代打・原口が初球の内角高めシュートを打ったショートゴロで、1塁送球アウト。

8回裏
阪神のピッチャーは4番手のハビー・ゲラに交代。
先頭の太田がファーストゴロでしたが、山田がフルカウントまで粘って四球を選びます。(代走は武岡。)
松本直樹がツーストライクからやや内のスライダーを打ったサードゴロでダブルプレーになりました。

9回表
ヤクルトのピッチャーは6番手の小澤怜史でした。
近本が空振り三振、中野がサードファウルフライ、森下は空振り三振。

9回裏
阪神のピッチャーは5番手の岩崎優に交代。
代打・増田がセンター前ヒットで出塁すると、丸山和郁が三塁側に送りバントして、1アウト2塁。
長岡がスリーワンからの四球で、1アウト1・2塁になるんですが、オスナがフルカウントまで粘って外角のチェンジアップを空振り三振。
しかし、村上宗隆が真ん中低め直球を打ったランエンドヒットの掛かったセンターまで抜けるサヨナラタイムリーヒットで、阪神が4対5とサヨナラ負けでした。



4対5でヤクルトのサヨナラ勝ちでした。

勝利投手は小澤怜史で、3勝6敗1セーブ。
敗戦投手は岩崎優で、3勝4敗16セーブ。

ホームランは佐藤輝明の9号2ラン(3回)、山田哲人の9号3ラン(4回)でした。

観客数29,413人 試合時間3時間47分

=== 戦評 ===


点数は4~5点の争いでしたが、互いに2桁安打を打ち合う、なかなかの乱打戦の様相でした。
才木浩人が山田哲人に3ランを打たれたのが誤算にはなりますが、阪神打線ももうちょっと点を取っていればと思えるシーンがいくつもありましたね。
こちらの併殺の数も4つとちょっと多すぎますし。


こちら先発投手の
才木浩人は、おそらくもうひとつ強い球が投げられておらず、制球も思い通りではないし、フォークをヤクルト打線があまり振らないので決まらず、投げにくいなどあって、打ち込まれていましたね。
疲れや酷暑のせいなんでしょうかね。

四苦八苦しながら、なんとか6回まで投げて、7回表に代打を出されました。
ですから、6イニングを115球で投げて、10被安打の無与四死球、4奪三振での4失点。
こんなにヒットを打たれた才木は、あんまり観たことが無いですね。

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手のヤフーレは、球が強く、動く球やチェンジアップも得意な右ピッチャーです。
きょうは制球が悪く、四球も3つ出していました。
1回表は佐藤輝にタイムリーヒットを打たれ、3回表にもやはり佐藤輝に2ランホームランをライトに運ばれ、結局、5回まで投げて3失点でした
ここら辺は、ある程度はですが阪神打線が攻略してたと言えましょう。


このあと阪神が点を取れたのは8回表だけでした。
この回から投げた4番手・山本大貴が1アウトから大山に四球を出すのですが、ここでヤクルトはピッチャー交代、木澤尚文になります。
代打・渡邉諒がライト線に落とす2塁打で、1アウト2・3塁にすると、木浪聖也が突然に強く振ってきた雨の中、ファーストへのタイムリー内野安打を打ちまして、4対4と同点にしていました。
なおも1アウト1・3塁やったんですが、雨の為にしばらく試合は中断。

再開したんですが、その後は凡退して点が取れずに勝ち越せなかった阪神打線でしたね。

なお、森下翔太の10試合連続打点は、きょうは打点を挙げられなかったので、止まってしまいました。
佐藤輝明のマルチ安打は、きょうも記録しましたので、8試合連続複数安打ということになりました。
日刊スポーツによりますと、これでイチローさんの記録に並んだそうです。
プロ野球の最長は10試合で、1952年
後藤次男さん(阪神)、1954年ルイスさん(毎日)、2001年小笠原道大さん(日本ハム)の3人が記録したのやそうです。
また、
佐藤輝明は連続試合得点(「得点」とはホームを自らが踏むこと。)の記録も11にしています。
これは2リーグ分立後の球団最長である1986年のバースさん、2003年金本知憲さんの11試合に並んだことになります。
プロ野球最長は2001年小笠原道大さん(日本ハム)の17試合。
セ最長は2010年の脇谷亮太さん(巨人)の15試合。

さらに、佐藤輝は3試合連続本塁打もきょう記録。
これはプロ4年目にして初なんやそうでして、2試合連続で止まったケースが過去8度もあったんやそうですが、9度目の挑戦が実ったことになります。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

-岩崎は最後甘くなった。

「まだ後ろでもええんやから。満塁にしてもいいんやからなあ。まあ、先頭やな。追い込んでのな。あんな甘い球な。インコース真っすぐやもんなぁ。先頭にお前。あとちょこちょこ、打順的にな。目に見えとるわけやから」

-疲れがたまっているようには見えるか。

「いやいや、岩崎はそんな、投げさせてないよ。はっきり言うて。他の石井とか桐敷に比べたら」

-才木もいつもよりは。

「なぁ。球数も多かったしなぁ。それでフォークが全部見切られとったからなぁ」

-ヤクルト相手は数字も悪い。

「なんかあるんやろうなぁ」

-9連戦の初戦でなるべく長いイニングを。

「そら、当然や」

-八回で追い越したかった。

「だからその前になあ、いつも言うてる大事なとこで三振はアカンて言うてる。強引にいきすぎよな、みんな引っ張ってのゲッツーやろ。ゲッツーがアカンとは言えへんけどなあ。なんかヒットが出てるからそうなるんやろうな」

-併殺を恐れていてはダメだが。

「全部引っ張りやんか。全部引っ張ってのサードゴロ、ショートゴロばっかりやろ」

-練習前に梅野と話を。

「一、二塁間に打て言うてんのに、一発もいかんかったなあ。あの打席でも、振るからな、当てにいかへんもんな」

-三振は何も起こらない。

「前飛んだらなあ、そらどうなるか分からへんわけやから、向こうもちょっと中間守備いうかな、守備隊形がああいう隊形やから。何にも起きひん、三振な。振りすぎや。振ったらあかん」

-投手陣が崩れるゲームが増えている。

「まあそら、点も取られるよ。いつもいつもそんなん抑えられへんやん。まあ、よう踏ん張った方よ」

-佐藤輝は引き続き。

「おう、ええ感じで打ってる、そら。なあ、ヒットが出て、なるから、ちょっと調子がええぶん強引になりすぎやな、ランナーいてる時にな。そういう感覚やろな」

-森下もそういう感じか。

「(無言)」

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投手陣はここまでよく頑張ってきただけに、基本的にはよく頑張っていると評価した岡田監督でした。
9回裏の岩崎優・梅野隆太郎バッテリーの打たれ方には苦言を呈していましたが。

ただ、
才木の場合、フォークがあまりにも見切られすぎていたと指摘していましたね。
才木にクセか何かがあって、それがバレているのかもしれません。

あと、
打線には少し引っ張り過ぎているという話もしていました。
ヒットは数が出ているだけに、強引にもなりやすいのでしょうかね。

なにしろ4つも併殺を記録しているだけに、少し反省はすべきでしょう。

 

 

 

 



きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。