きょうも僅差の死闘で勝った阪神 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年7月6日の阪神タイガースは、甲子園球場での横浜DeNAベイスターズとの試合でした。
今季の阪神はこのまま勝率5割の付近を漂っているだけなのではないかという気がしてきました。

打線が今のようにここまで得点できないとなると、そうなりますわね。
どこかで打線が覚醒して、たくさん点を取るようになれば良いのですが。


では、さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(左)前川 右京
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(右)島田 海吏
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)伊藤 将司

キャッチャーとピッチャー以外はきのうと同じですね。


横浜DeNAベイスターズ
1番(中)梶原 昂希
2番(右)度会 隆輝
3番(一)オースティン
4番(二)牧 秀悟
5番(三)宮﨑 敏郎
6番(左)佐野 恵太
7番(捕)山本 祐大
8番(遊)森 敬斗
9番(投)森 唯斗

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は真弓明信さん、中田良弘さんです。


=== 試合ハイライト ===

1回表
先頭の梶原がワンワンから真ん中やや高め139キロ直球を打ったセンター前ヒットで出塁すると、度会の打席で初球、梶原が盗塁成功。
しかし、梶原はその直後の投球前のピッチャーからの2塁牽制でセーフとなったんですが、阪神側がリクエストしてビデオ検証すると判定が覆ってタッチアウト!
1アウト走者なしになります。(これまでの流れが変わった、大きなプレーでした。)
このあと、度会はセカンドゴロ、オースティンは外角低いチェンジアップを空振りした三振となりました。(三球三振)

4回表
1アウトから、オースティンがツーツーからの真ん中高いカーブを捉えた、センターバックスクリーンの右スタンドに入るソロホームランで、0対1とDeNAが先制します。

5回裏
先頭の島田がワンツーから真ん中の低いチェンジアップを打ったピッチャーのグラブをはじいた内野安打で1塁に出ます。
坂本の打席でワンワンからおそらくヒットエンドランやったんですが、坂本が空振りしたにもかかわらず、島田が盗塁成功で、ノーアウト2塁のチャンスになります。
坂本はツーツーから内角のチェンジアップを打ったゆるめのサードゴロになったんですが、ゆるいぶん島田が好走塁して3塁へ行けた、1塁送球アウトの1アウト3塁とします。
ここで小幡がツーボールからやや内の143キロ直球を打った前進守備の一二塁間を破ったライト前ヒットで、1対1と同点に阪神が追いつきます。

6回裏
1アウトから中野がツーストライクからやや外の低めカットボールを上手く打ったレフト前ヒットで出ますと、前川がライトフライに倒れるも、大山がワンボールからの内角やや高めツーシームを打ったバットの折れたレフト前に落ちたヒットで、中野の好走塁で3塁まで進んだ、2アウト1・3塁とします。
ここでDeNAのピッチャーは2番手のディアスに交代しました。
続く佐藤輝が初球の甘く真ん中に来たスライダーを打ったライト前タイムリー放ちまして、2対1と阪神が逆転して1点を勝ち越します。

7回表
先頭の牧にフルカウントになって外角低いツーシームを上手く打たれたレフト前ヒットで出塁されますが、宮﨑がツーツーからの外角低いチェンジアップを打ったサードゴロダブルプレーで、2アウト走者無し。
佐野も右中間の大きいライトフライで、この回も無失点で済ませます。

8回表
この回から阪神のピッチャーは2番手のハビー・ゲラに交代したんですが、1アウトから森敬斗が一二塁間のセカンドゴロやったんですが、イレギュラーして倒れ込むようにして逆シングルで捕って、1塁に座ったまま送球、間一髪アウト。
DeNA側がリクエストしたんですが、ビデオ検証後も判定は変わらず。
その直後、2アウト走者無しで代打・井上絢登がツーツーからの外角スライダーを打ったレフト線を破る2塁打を放つんですが、続く梶原がワンツーからの外角高い158キロ直球を空振り三振で、無失点でこの回を終えました。

9回表
阪神のピッチャーは3番手の岩崎優に交代します。
1アウトからオースティンがフルカウントまで粘った四球で出るんですが、牧がワンツーから内角低め直球を見逃し三振で、2アウト1塁。
宮﨑は勝負を避けたのかストレートの四球で、2アウト1・2塁になり、DeNA側は2人の走者に代走を送って勝負をかけるんですが、続く佐野がツーボールから内角低め144キロ直球を打ったファーストゴロで、ファーストの大山が自分で1塁を踏んでアウト。
試合終了でした!



2対1で阪神が逆転勝ちでした!

勝利投手は伊藤将司で、4勝4敗0セーブ。
敗戦投手は森唯斗で、1勝2敗0セーブ。
セーブは岩崎優について、3勝3敗12セーブとなりました。

ホームランはオースティンの9号ソロ(4回)のみです。

観客数42,609人 試合時間3時間0分


=== 戦評 ===

1点差を守ったこの試合の終盤は、伊藤将司と勝ちパターンのリリーフピッチャーの2人によるほんまの死闘で、やっと勝った感じの試合でした!
きのうまで、敵に先制された試合は、14試合連続で負けていた阪神やったんですが、珍しくと言うかやっと勝てたという試合でもあります。
岡田監督の阪神監督としての通算515勝目となりまして、阪神の監督のなかで歴代最多となったということもあります。
とてもハラハラしましたが、記念すべき試合にもなったでしょう。


こちら先発投手の
伊藤将司は、最初の打者・梶原昂希にヒットで出塁されて、わりと簡単に盗塁されてしまって、1失点を覚悟しないといけない展開になったんですが、梶原はすぐに伊藤将司からの2塁牽制でタッチアウトになりまして、流れがかなり変わった感じがしましたね。
その後はわりと低めに制球良く投げて、オースティンに失投めいたカーブを打たれてソロホームランにされましたが、それ以外は上手い投球でした。
ほんま前回登板のピッチングがかなり悪くて、僕も心配していたんですが、きょうはしっかりと投げられたと思います。
7イニングを83球で投げ、5被安打の1与四球・無与死球、3奪三振での1失点でした。
ほんまにご苦労様でした。

 

 

 

 

 

 


むこう先発投手の森唯斗は、昔は本格派の速球を中心にした投手やったように思うんですが、今は変化球が多彩な、緩急を上手く使うような投手になってました。
スピードも最速で140キロ台半ばやったんやないですかね。
技巧派的な投手ですよね。

5回裏に小幡竜平のタイムリーで1失点した後、6回裏にも2アウト1・3塁のピンチを招いたところで交代。
2番手投手のディアスが、佐藤輝明に初球、甘いところにスライダーを投じて、ライト前タイムリーヒットを放ちまして、2点目を取って1点勝ち越しました。


他にもチャンスはありましたが、後1本が出ず得点はできませんでした。
相変わらず近本が打ちませんし、なかなか打てない、後1本が繋がらない阪神は継続のようなイメージですね。
 

 

 

 

 



きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

-初回は嫌な流れになりかけたところから始まった

「いやいや、それは大きかったですね。初回ね。最低1点はやっぱり覚悟しないといけない展開だったですけど」

-バッテリーも走られた後、昨日の三盗も頭にあった

「いやいや、昨日じゃなしに、おとといからでしょ。よくアウトにしましたね」

-同点は小幡のタイムリー

「もうね、なんとか坂本もサードに送ろうとする、そういうバッティングも光ったし、まあね、昨日もね、あそこで、同じ五回かな。あれもな。おーん。(走者を)かえせなかったので、早いイニングにかえせたのでね。後半勝負かなというような感じでいきましたね」

-佐藤輝の勝ち越し打(決勝打)

「左(投手)くるね、左一枚だったんだけどね、多分左くるだろうな、と。5、6(番)のところでね。まあ、初球からミスショットしないでね。良かったと思いますよ。次も惜しかったですけどね。島田の当たりもね」

-佐藤の最近の打撃

「結果も出てるしね。ホームランじゃなしにね、軽打というかヒットの積み重ねが最終的にホームランになるんじゃないですか」

-先制されて逆転は久々

「先制いうてもね、1点がほんとの先制かなと思うけど。まあ、反発力というかね、そういうゲームが少ないんでそういう展開になるんだけど。いつもこういう展開で勝つか負けるか、そんなんばっかりですけど」

-伊藤将が1カ月ぶり勝利

「いやいや、初回乗り切って、2回以降は低めに集まったし。まあ、オースティンには失投と思うけど。球数も少なかったんだけど、チャンスも来たしあそこまで投げればね。きょうは2人(ゲラ、岩崎)で済んだんで。何とか明日はね、2人休ますようにしたいですけどね」

-得点した後の守り。先頭を出しながらも併殺が2つあった

「そうですね、また初球ね、いきなりヒット打たれたけど、まあ、しのいでしのいでじゃないですか、それはね」

-阪神の監督として歴代最多の通算515勝

「まあね、数字が出るとね、毎日がすごく長く感じるんでね、あんまり気にしないようにしてたんですけど。今日はボールもらいましたね、みんな覚えてて」

-どの選手からもらった

「いや、坂本でしょ、最後。坂本やったと思いますけどね」

-監督の中でもこのボールは特別なものになるか

「いやいや、当然家に持って帰りますけどね、それはね」

-明日に向けて

「いやいや、いつも5割なって、本当苦しいね、そういう勝ち方っていうか、そこでまた今回も食い止めたんで、もうちょっとゆっくりね、明日は野球したいと思いますね。それだけですね」

(ペン囲み)

-佐藤輝は初対戦の投手だったが

「いやいや、来た球というか、ストレート狙ってて、あれもな変化球高めにぽっと来たら、そんなのホームランとか狙わずにね、普通にバットが出ればいいんよ」

-初球をミスせずに仕留めてくれた

「いや、それはだから、いつもいつも甘い球来るわけじゃないからな、でもそれは打席の中での集中力やろ。甘いボールがね、バットを振りに行くというかね、反応よ、やっぱりな」

-いい状態はずっと続いていると見ているか

「まあ、いい状態というか、これからずーっとやでそれは、ずーっとやらなあかんことやで、積み重ねやからな、おーん。ほんとにいい状態やったらもっとホームランボンボン出とるやろ。そんなのは、本人の中では、今までは悪すぎたから、おーん、そういう感じで打ってやけど、まだまだこれからやんか。やっとこうヒットがな、出だしてな、そこにホームランがついてくるとかな」

-初回はベンチから見ててもアウトだと

「いや、アウトだと思った、おーん」

-伊藤将も低めに行くと併殺がとれる

「そうよ、それが持ち味のピッチャーやからな、結局は、高めに行く時は、ちょっとそって投げるもんな、うーん。前回の初回もそうよ。今日も言うたけどな、投げ終わってからな。やっぱ反ってる時が高めいってるからな」

-攻撃は次の塁を狙う姿勢が出ていた

「坂本のとこもなあ、そらなあ、何としてもサードに送るという、そういうバッティングやろ、やっぱり。空振りとかすると何も起きんからな」

-貯金維持は大きいか

「いや、分からん。(いい形で)シーズン終わったら大きかったなって言えるやろ。いまは分からん、今はまた減らさんように増やすことしか考えてないから」

-藤本定義さんは幼少期に見ていた監督

「おお。そんなあんな小さい時に監督なんか見てるかいな(笑い)。見るわけない、監督目当てに来てるんちゃうんやから」

-そんな方を超えた

「いやいや、それは、そんなあんまり気にせんな、おーん」

-2軍落ちの森下には教えたことをやって欲しい

「ちゃんとやればな。それだけよ」

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きょうは5回裏の島田海吏の走塁とか、6回裏の中野拓夢の走塁とか、積極的な良い走塁もあったような記憶ですね。
まあ、いろいろうまく行ったから勝つこともできるんでしょうが、阪神の野球がどういうものなのか、しっかりと考えながら、この試合を振り返って欲しいと思いました。



きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。