ショックな2連敗となった阪神は、8回にリリーフ投手が打ち込まれました | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年6月30日の阪神タイガースは、神宮球場での東京ヤクルトスワローズとの試合でした。
きのうはヤクルトに大差で負けていて、なかなか打線が機能しないのが悩みの阪神。
きょうはどんな試合をしましたか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)島田 海吏
4番(一)大山 悠輔
5番(左)前川 右京
6番(三)佐藤 輝明
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)西 勇輝

1番センターには近本が復帰して、3番にはライト島田が入っていますね。
キャッチャーは7番の梅野でした。
足の速いのを3人並べるあたりは、矢野監督時代を思い出させます。


東京ヤクルトスワローズ
1番(中)西川 遥輝
2番(右)宮本 丈
3番(一)オスナ
4番(三)村上 宗隆
5番(左)サンタナ
6番(遊)長岡 秀樹
7番(捕)松本 直樹
8番(二)武岡 龍世
9番(投)サイスニード

13時30分頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は矢野燿大さんです。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本がワンツーから外角高め直球を打った大きめ左寄りレフトフライでしたが、中野がワンツーから真ん中高い直球を打ったセンター前ヒットで出塁します。
島田はツーストライクから外角低めカットボールを打ったピッチャーの左足ふくらはぎに当たったゴロで、サイスニードが拾って1塁送球アウト。
2アウト2塁で、大山の打席で暴投があって2アウト3塁。
大山はフルカウントまで粘って真ん中148キロ直球を打った大きな右寄りのセンターフライ。

1回裏
西川遥輝がワンツーから外角シュートを打ったバウンド高い右寄りのセカンドゴロでしたが、宮本がワンツーから内角低め直球を打ったショートの右を抜けたセンター前ヒット。
オスナの打席で宮本盗塁成功。
オスナはツーツーから内角低めチェンジアップを打ったライン上の浅めレフトフライ。
村上宗隆がフルカウントになって外角にチェンジアップが外れて四球で、2アウト1・2塁。
サンタナがワンボールから強い三遊間のサードゴロで、佐藤輝が滑りながら捕って1塁送球アウトの好プレー。

2回表
前川がワンボールからやや外の高め直球を打ったライト前ヒットで出ますと、佐藤輝がワンストライクから外角低めチェンジアップを打った右寄りのセンターフライ。
梅野がツーワンから真ん中低いスライダーを打ったヒットエンドランの掛かったセンターフライで、前川が1塁に戻る。
小幡がツーストライクから内角低めカットボールを打った深いセカンドフライ。

2回裏
長岡が引っかかる球が多くストレートの四球。
松本直樹がワンツーから外角低めスライダーを打ったバウンド高めのセカンドゴロで、4・6・3のダブルプレーにしました。
武岡がワンワンから外角低めチェンジアップを打った浅めセンターフライ。

3回表
西勇輝がワンツーから外角高めスライダーで見逃し三振。
近本がフルカウントまで粘って内角直球を打ったセカンドゴロ。
中野もワンストライクから内角高めカットボールを打ったセカンドゴロ。

3回裏
(このへんで小雨が降っていた感じでした。)
サイスニードがツーツーから外角スライダーで見逃し三振。
西川がワンボールから外角シュートを打った右寄りのセカンドゴロ。
宮本がスリーボールからフルカウントになって外角高くチェンジアップが大きめに外れ四球。
オスナの打席で、捕手が少しはじいたときに盗塁しようと宮本がスタート、2塁送球タッチアウトでした。

4回表
島田がワンボールからやや内の直球を打った浅いライトフライ。
大山がツーツーから外角低め148キロ直球を捉えた風にも押されたか、ライトスタンドにギリギリ入ったソロホームランで、1対0と阪神が先制。
前川がワンワンからやや外の直球を打った左中間のレフト前ヒット。
佐藤輝がワンツーから真ん中ワンバウンドのスプリットで空振り三振。
梅野がツーワンから真ん中やや高め直球を打った左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打!
2対0とします。
小幡がフルカウントまで粘って真ん中やや高め直球を打ったセンターフライ。

4回裏
オスナがワンワンから内角高めチェンジアップを捉えたレフトスタンドにポール近くにギリギリ入るソロホームランで、2対1にされます。
村上がツーツーから真ん中低いチェンジアップを打ったセンターフライ。
サンタナがフルカウントまで粘って外角低めスライダーを打ったセカンドゴロ。
長岡がワンツーから真ん中低めシュートを打ったセカンドゴロ。

5回表
西勇輝がワンワンから内角直球を打った左寄りのレフトフライ。
近本がワンツーから内角低いチェンジアップを空振り三振。
中野がワンストライクから外角カットボールを打ったピッチャー返しのセンターまで抜けたヒット。
島田がワンストライクから外角高め直球を打った浅いセンターフライ。

5回裏
松本直樹がワンストライクからやや外低めチェンジアップを打った三塁線を強いゴロで破る2塁打。
武岡が初球、セフティバントがファウル。
2球目は外角低いシュートを打ったセカンドゴロで、1アウト3塁。
サイスニードがワンストライクから外角高めスライダーを打った二遊間の深めショートフライ。
西川が初球の外角チェンジアップを打った右中間のセンターフライ。

6回表
大山がワンストライクから真ん中高い直球を打った高く上がったセカンドフライ。
前川がツーツーから外角低いチェンジアップを空振り三振。
佐藤輝がワンツーから真ん中の高い151キロ直球を打った右中間フェンス直撃の2塁打。
梅野がワンツーからやや外のやや低めチェンジアップを打った三遊間破るレフト前タイムリーヒットで、3対1とします。
小幡が初球の外角高め直球でしたが、止めたバットに当たったような一二塁間のゆるいセカンドゴロで、間一髪アウト。

6回裏
宮本がツーツーから真ん中低めスライダーを打った大きめのセンターフライ。
オスナがワンツーから外角低めスライダーを打ったゆるめのやや右寄りセカンドゴロ。
村上宗隆がフルカウントまで粘って外角低めシュートを空振り三振。

7回表
ヤクルトのピッチャーは2番手の山本大貴に交代。
代打・野口がツーストライクから外角低いスライダーを打った三遊間のサードゴロ。
近本がワンボールからやや外の直球を打った二遊間のショートゴロ。
中野がストライクが入らないストレートの四球。
森下がフルカウントになってワンバウンドの球を見送って四球。
大山がワンストライクから真ん中やや高めカットボールを打った左中間のセンター前タイムリーヒットで、4対1とします。
前川がツーツーからがいっかうスライダーを打ち上げたライン上の浅めファーストフライ。

7回裏
阪神のピッチャーは2番手の石井大智に交代でした。
ライトに森下が入ります。
サンタナが内角高い直球で空振り三振。(三球三振)
長岡がワンツーから外角低めシンカーを打ったセカンドゴロで、1度こぼしたが1塁送球アウト。
松本直樹がツーワンからやや外の直球を打った一二塁間破るライト前ヒット。
武岡がツーツーから外角直球で空振り三振。

8回表
ヤクルトのピッチャーは3番手の木澤尚文に交代。
佐藤輝がワンツーから真ん中のスプリットを打ったライトの右を破る2塁打でチャンスとします。
梅野がワンツーから外角低めカットボールを空振り三振。
小幡がツーストライクから真ん中低めスプリットを打った一塁線のファーストへのゴロでしたが、ピッチャーのベースカバーが遅れて内野安打になります。
1アウト1・3塁で、糸原がワンワンから内角のカットボールを打ったバウンド高めのファーストゴロですが、ファーストのオスナが前進しながらはじいた形になったか、エラーとなって、5対1としてなおも1アウト1・2塁。
近本がツーツーからやや外のスプリット打った高く上がったセカンドフライ。(インフィールドフライ)
中野がワンワンから外角高めシュートを打った大きめの左寄りセンターフライ。

8回裏
阪神のピッチャーは3番手の桐敷拓馬に交代。
代打・西田が初球の外角直球を打ったセカンドライナー。
西川がスリーワンからの四球で、1アウト1塁。
宮本が初球の真ん中やや低め直球を打った二遊間をゴロで抜けたセンター前ヒット。
オスナがワンボールからやや内の高め直球を打った高く上がったセカンドフライ。(インフィールドフライ)
村上宗隆がワンツーからやや外の低めスライダーを打ったセンター前タイムリーヒットで、5対2となり、なおも2アウト1・2塁。
ここで阪神のピッチャーは4番手の漆原大晟に交代。
サンタナがスリーワンからの四球で、2アウト満塁。
長岡がワンボールからやや外の直球を打った右中間フェンス直撃の3点タイムリー2塁打で、5対5の同点になります。
松本がワンボールから外角低めカットボールを打った三遊間破るレフト前ヒットで、前進守備を外野はしてましたので、2アウト1・3塁。
ここで阪神のピッチャーは交代、5番手の岩崎優となりました。
代打・山田哲人がツーワンから外角チェンジアップを打ったレフト前タイムリーヒットで、5対6と逆転されました。
西田が初球の真ん中チェンジアップを打ったサードファウルフライでした。

9回表
ヤクルトのピッチャーは4番手の大西広樹でした。
ライトは丸山和郁が入り、レフトは並木、セカンドは山田が入ります。
森下がツーワンから内角高めシュートを打った三遊間ゴロで破るレフト前ヒット。
大山がワンワンから内角高い直球を打った三遊間のショートゴロダブルプレー。
ここでヤクルトのピッチャーは5番手の田口麗斗に交代しました。
前川が四球を選び、2アウト1塁。(代走は植田。)
佐藤輝がレフトフェンス直撃の2塁打でしたが、1塁走者の植田が本塁突入も連係プレーが上手くできてタッチアウト。
試合終了でした。


5対6で阪神が逆転負けでした。

勝利投手は木澤尚文で、3勝1敗2セーブ。
敗戦投手は漆原大晟で、0勝3敗0セーブ。
セーブは田口麗斗で1勝1敗7セーブになりました。

ホームランは大山悠輔の5号ソロ(4回)、オスナの10号ソロ(4回)でした。

観客数29,460人 試合時間3時間14分


=== 戦評 ===

正直、ヤクルトに対して2連敗いうのはショックですね。
せっかく阪神打線が繋がったのに、今度はリリーフ投手陣のほうが8回裏にまさかの大量失点で逆転されてしまいました。
この負け方が、かなりショックでしょう。


こちら先発投手の
西勇輝は、制球などがあまり本調子ではなく、四球も多めに出してましたね。
6回裏以外は、毎回走者を出していました。

4回裏にオスナにレフトポール近くに入ったソロホームランを打たれましたが、失点はそれだけでした。
6イニングを95球で投げて、3被安打の3与四球・無与死球、2奪三振での1失点。
悪いながらも、しっかりと役割を果たしましたね。

7回裏の1イニングを投げた2番手投手の石井大智はいつも通り無失点で抑えたんです。
しかし、8回裏は先頭から3番手の
桐敷拓馬が投げていたんですが、制球が悪かったですね。
四球とセンター前ヒットのあと、村上宗隆にセンター前タイムリーヒットを打たれ、まずは1失点。
さらに4番手の漆原大晟に交代したんですが、また制球が悪く、サンタナを四球で出した後、2アウト満塁の状況で、長岡に右中間フェンス直撃の3点タイムリー2塁打を打たれ、5対5の同点となります。
さらに松本直樹にレフト前ヒット打たれたので、ピッチャーが5番手の岩崎優に代わったんですが、山田哲人にレフト前タイムリーを打たれ、5対6と逆転されました。
ここまで8回に出て来るリリーフ投手陣が揃って悪いことは、これまでには無い珍しいことでしたけどね。
ファンとしても、かなり残念な逆転のされ方になりました。
 

 

 

 

 

 



むこう先発投手のサイスニードは、ゾーンに変化球を投げてましたね。
直球もそこそこ力強かったです。

4回表になって、こちらの目が慣れてきたか良い当たりが出るようになって、大山が風に押されてライトスタンドにギリギリ入った、打った本人も少し驚いたようなソロホームラン、梅野に左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打が出て2対0と、きょうは先制点を取っていました。
先制のホームランを打った大山は、日刊スポーツによりますと、「とにかく先に点が欲しかったので、いい結果になってくれてよかったです」と話していたそうです。

6回表は2アウトから
佐藤輝明が右中間フェンス直撃の2塁打でチャンスを作ったあと、また梅野のレフト前タイムリーヒットが出て、3対1とリードを広げていました。
サイスニードは6回まで投げたんですが、阪神は7回表と8回表にヤクルトのリリーフ投手陣を打ち込んで1点ずつ取ってました。

そのあとのまさかの8回裏の大逆転される展開ということでしたね。
最終回も阪神は2アウトからチャンスがあったんですが、
前川が四球で1塁に出た後、代走に植田が送られました。
ただ、
続く佐藤輝のレフトフェンス直撃の2塁打のときにヤクルトの中継プレーがとても上手く行って、1塁走者やった植田が本塁タッチアウトで憤死して、ゲームセットでしたね。
最後はもうちょっとで追いつけた阪神でした。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -結果的にフォアボールから。

 「まあ、そらお前、準備の問題やろな」

 -漆原のところが準備不足。

 「漆原なんか投げさすつもりなかったよ。ゲラと岩崎が(ブルペンで準備を)やってないんやから。投げさせられへんやんか。なんで、準備せえへんのやろうなぁ。教育やなぁ、しかし。そこまで全部やらなあかんねんなぁ。しかし、なぁ」

 -岩崎も結果的に慌ててマウンドに上がる形になった。

 「だって(準備を)やってないんやもん。だってそんなん、もう普通通りお前、なぁ、きっちり3人でいって、お前、桐敷、ゲラで最後行くって言うて…。お前、そんなうまいこといかん場合もあるわけやんか、それが準備やんか。ブルペンなんかおまえ。そんなんいつもいつもやったら、誰もいらんやんか、こっちから指示したらええだけやんか。何かあった時用の準備をせなあかんわけやろ」

 -今日は打たれたピッチャーを責めることはできない。

 「できんよそらおまえ。信じられんわ。そこまでやらなあかん?1人でおまえ」

 -打線は中軸に当たりが出てきた。

「打線は出てきてるよ。昨日もビハインドやからああいう展開になっただけであって。やっとちょっと反発力がでてきたのに、お前。なんでそんな楽観的なことするんやろな。準備というか、なあ、備えへんのやろなあ。『ゲラいくぞ』言うたら、『漆原しかやってません』て、『ええっ!?』て。あそこで漆原も酷やで。俺は思うよ」

 -九回(の本塁突入)は勝負にいった結果。

 「負けてんねんやで、1点負けてんねんやで。信じられんわ、お前。状況判断やんか、それは、当たり前やろ、こんな狭い球場で」

 -代打も残っている。

 「びっくりしたわ、オレも最後。『ええ?』って思ったわ。先行で1点負けてて、なあ。二、三塁でええんちゃうの?(相手投手は)左で今日2本タイムリー打ってるバッター(梅野)で」

-タラレバだが、今日をとれていれば。

 「いやそら全然ちゃうよ。今日の負けはめっちゃくちゃ大きいよ、はっきり言って。そんな簡単な1つの負けちゃうで、今日なんかは」

 -火曜からの広島戦の戦い方、入り方も変わってくる。

 「いや戦い方もクソもお前、こういうことをやってるとやっぱり終盤になって勝っててもそういうのがなるやないか。それをお前、きっちり当たり前のことをやってるからちゃんと継続しているのがええ方向にいくわけであって、お前。そんなもん、こっちで歯車を崩してしまうわけやからな。そんなお前、1つの負けですまんよ、これ、ほんまに。大変な負けやで、こんなん」

=======


ブルペンの準備不足を、かなり怒っていた岡田監督でした。
たしかに、もしそこまで陣頭指揮を取らんと行かんのやったら、監督いうのもかなり大変でしょうね。
岩崎なんかはちょっとしか準備してなかったように見えました。
こういうのは、ブルペンのコーチ・スタッフのミスでしょうし、しかも勝敗を分けるような、かなり大きなミスでしょう。
しっかりして欲しいです。


まあ、9回表の植田の本塁突入のことも含めて、なんで部下の失敗をマスコミにさらすのか、ファンの中には疑問に思う人もいるかもしれませんが、特に今季の岡田監督はコーチ陣も含めてしっかり育てて行かんとダメですからね。
そのへんを適当にごまかすよりは、ハッキリ言う決断をしてるんでしょう。

僕はそれはそれで良いと思います。


きょうはこのへんにさせてください。

いつも読んでくださってありがとうございます。