才木はあわや、ノーヒットノーラン!完封リレー勝ちの阪神 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年6月9日の阪神タイガースは、甲子園球場での埼玉西武ライオンズとの交流戦でした。
きょうは天気予報では、弱いながらもずっと雨という感じでしたので、試合への影響が心配されました。

さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(二)中野 拓夢
2番(左)前川 右京
3番(右)森下 翔太
4番(中)近本 光司
5番(三)佐藤 輝明
6番(一)渡邉 諒
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)才木 浩人

ピッチャー以外はきのうと同じ布陣ですね。


埼玉西武ライオンズ
1番(中)奥村 光一
2番(右)長谷川 信哉
3番(左)栗山 巧
4番(一)陽川 尚将
5番(二)佐藤 龍世
6番(遊)源田 壮亮
7番(捕)古賀 悠斗
8番(三)滝澤 夏央
9番(投)渡邉 勇太朗

阪神にいた陽川が4番を打っていますね。

14時頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は上田二朗さんでした。
雨は弱いながらも降ったり止んだりしているようでした。
お客さんがカッパを着ていましたからね。
なお阪神の選手は特別に水色のユニフォームを着ていました。
風はそんなに吹いていません。


=== 試合経過 ===

1回表
奥村が初球の外角直球を打ったショートゴロ。(かなり足が速い。)
長谷川がワンツーからやや外の低めフォークを打ち上げたピッチャー前のキャッチャーフライ。
栗山がツーワンからやや内低め直球を打った一二塁間のファーストゴロで、才木が1塁ベースカバー。

1回裏
中野がワンボールから外角高め147キロ直球を打ったセンターフライ。
前川がスリーボールからフルカウントになって真ん中高め148キロ直球を打った右中間のセンター前ヒット。
森下がワンストライクから外角カットボールを打った深いファーストファウルフライ。
近本がワンストライクから外角高めカットボールを打った一二塁間のセカンドゴロで、1塁送球アウト。

2回表
陽川がワンツーから内角低いフォークを空振り三振。
佐藤龍世がツーワンから真ん中高め150キロ直球を打った深いセカンドフライ。
源田がワンボールからやや内のスライダーを打ったセンターフライ。

2回裏
佐藤輝がフルカウントになって外角やや高めスプリットを空振り三振。
渡邉諒がフルカウントまで粘って真ん中やや低めカットボールを空振り三振。
梅野がワンツーからやや外のカットボールを打ったライトフライ。

3回表
古賀がワンツーからやや外高い150キロ直球を空振り三振でしたが、滝澤が微妙に外れて行ってストレートの四球。
渡邉勇太朗がバントをしようとしますが、3級連続のファウルでスリーバント失敗。
奥村がツーツーから一塁側にファウルフライを打つんですが、渡邉諒がカメラマン席に落ちてしまって、後頭部から落ちたか。
なんとか歩いて負傷退場し、糸原と交代しました。
(判定はファウル。)
奥村はツーツーからやや外の低いフォークで空振り三振。(走者は走っていました。)

3回裏
木浪がワンボールから外角低め145キロ直球を打ったライン寄りのレフトフライ。
才木がワンストライクから真ん中高め直球を打った二遊間のセカンドゴロ。
中野がツーツーから真ん中のカーブを打ったライン寄りのレフト前ヒット。
前川の打席で投球前に牽制悪送球で、2アウト2塁になります。
前川はワンワンからやや外のカットボールを打った深いショートフライ。

4回表
長谷川がワンボールから外角ボール気味スライダーを打ったショートゴロ。
栗山がワンツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
陽川がツーストライクから外角低めスライダーを打ったバウンド高いサードゴロ。

4回裏
森下がワンツーから外角149キロ直球を打ったショートゴロ。
近本がワンツーから真ん中カットボールを打ったセンターフライ。
佐藤輝が微妙に外れて行ったストレートの四球でしたが、糸原がツーツーから外角低めスプリットを打った二遊間のショートゴロで、2塁トスしてフォースアウト。

5回表
佐藤龍世がフルカウントまで粘ってやや内高い直球見送って四球。
源田が初球、三塁側に送りバントで、才木がゴロを拾って1塁送球アウトで、1アウト2塁。
古賀がツーツーから外角フォークを打ったゆるめショートゴロで、2アウト3塁。
滝澤がワンツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。

5回裏
梅野が初球の真ん中高めカットボールを打ち上げた深いファーストファウルフライでしたが、木浪がスリーワンからの四球で出ますと、才木がワンボールから一塁側に送りバントで、2アウト2塁。
中野がワンワンからやや外低めスプリットを打った右寄りのショートゴロ。

6回表
渡邉勇太朗がツーツーからやや外の低め直球を見逃し三振。
奥村が初球セフティバントから引いてボール。
以降はヒッティングで、ツーツーから真ん中低いフォークを打ったゆるめピッチャーゴロ。
1度こぼしたが、拾って送球アウト。
長谷川がワンボールから真ん中高め直球を打った深いショートフライ。

6回裏
前川がツーストライクから内角スライダーを打ったライト前ヒットで出ると、森下がスリーワンから四球を選び、ノーアウト1・2塁。
近本がツーツーからやや外の高め149キロ直球を打った左中間のセンターフライのあと、佐藤輝明がワンワンから外角低めスプリットを打った強いショートゴロで、6・4・3のダブルプレーに終わりました。

7回表
栗山が粘ったツーツーから真ん中低いフォークを空振り三振。
陽川がワンストライクから真ん中直球を打った低いショートライナー。
佐藤龍世がワンツーから真ん中低いフォークで空振り三振。

7回裏
糸原が粘ったワンツーから外角高めスプリットを打った右中間のセンター前ヒットで出ますと、梅野がワンワンから外角やや高めカットボールを打ったライト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
木浪は初球、一塁側にバントして、1アウト2・3塁。
才木は外角スライダーを3つ振って、3球での三振。
中野がツーワンから外角スプリットを打った前進守備のセンターオーバーの2点タイムリー3塁打!
2対0として、なおも2アウト3塁。
前川もワンワンから外角低めスプリットを打った一二塁間破るライト前タイムリーヒットで、3対0にします。
森下がワンストライクから外角カットボールを打った三遊間ライナーで破るレフト前ヒットで、2アウト1・2塁。
ここで西武はピッチャーを交代、2番手のヤンが出て来ました。
近本もツーツーから外角直球を打ったレフト前ヒットを放ち、2アウト満塁。
佐藤輝がワンツーから真ん中低めスライダーを打ったライトフライ。

8回表
源田のツーワンになって、才木の足が吊ったのかいったん治療の為、ベンチに下がる。
フルカウントになって真ん中低め148キロ直球を打った左中間のセンターフライ。
代打・山野辺がツーボールから外角高め148キロ直球を打ったライトポール下フェンス直撃の3塁打で、才木のきょうのノーヒットノーランの夢は断たれます。
代打・鈴木将平が初球のやや外高めスライダーを打ち上げた深いサードフライ。
代打・中村剛也がスリーワンからの四球で、2アウト1・3塁。
奥村が粘ったワンツーからやや内の高め149キロ直球を浅いセカンドフライ。

8回裏
西武のピッチャーは3番手の上田大河に交代。
守備もだいぶ交代。
糸原がワンワンから内角高め直球を打ったライト線破る2塁打。(糸原には代走・植田)
梅野が初球バントがファウルも、2球目はバントを決めて、1アウト3塁。
木浪はストレートの四球で、1アウト1・3塁。
代打・原口がフルカウントから粘って外角ワンバウンドの球を見送って四球。
1アウト満塁で、中野がフルカウントになって外角低めカットボールを打ったファーストゴロで、ホーム送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
前川がツーワンからやや外高め直球を打った大きなライトフライで、前進守備のライトがなんとか倒れ込みながら捕ったファインプレー。

9回表
阪神のピッチャーは2番手の岩崎優。
守備もレフトは植田で、ファーストが原口に交代。
長谷川がワンワンから真ん中のチェンジアップを打った大きいセンターフライ。
栗山が初球のやや外の直球を打ったレフトフライ。
陽川がツーストライクから外角高め144キロ直球を打った右中間のライト前ヒット。
佐藤龍世がツーストライクから真ん中高め143キロ直球を打ったライトフライ。



3対0で阪神が完封リレー勝ちでしたね。

勝利投手は才木浩人で、7勝1敗0セーブ。
敗戦投手は渡邉勇太朗で、0勝1敗0セーブ。
セーブが岩崎優について、2勝3敗9セーブになりました。

ホームランはありませんでした。

観客数42,589人 試合時間2時間59分


=== 戦評 ===

3連勝となって、今季の交流戦では西武には負けなかった阪神でした。
やっと少し勝つ形ができてきたかもしれないですね。

こちら先発投手の
才木浩人は、きょうも強い球を投げていて、制球もまずまず。
与四球はあったんですが、なかなかヒットを打たれず、8回裏1アウトまでノーヒットノーランでしたね。
ヒットは結局、8回表に山野辺翔に打たれた3塁打だけでしたが、ちょっと惜しいことをしました。
実は、ヒットを打たれる直前に才木は足を吊ってしまって治療の為に1度、ベンチに下がっていたんですね。
そのせいもあってでしょう、8回を投げ切ったところで交代。

足が吊ってからはちょっとその影響があってヒットを打たれたかもしれませんから、ほんまに惜しいピッチングになりました。
8イニングを112球で投げ、1被安打の3与四球・無与死球、9奪三振での無失点。
このところはエースと言える立派な活躍です。
 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の渡邉勇太朗は、わりと強い球を投げる、制球も良い投手でした。
少し球が動くピッチャーで、今の阪神打線には打ちにくかったようです。
四球がやや多く、牽制悪送球もやりましたが6回までは得点できません。
ただ、投球数が100球近くなった7回裏になって、ようやく糸原健斗のセンター前ヒットをきっかけにして、中野拓夢の前進守備のセンターオーバーの2点タイムリー3塁打、前川のライト前タイムリーヒットが出て、3対0としました。
終わってみれば、8回裏にもチャンスがあったりで、チームで10安打と2桁安打でした阪神打線。
ほんま、打線には点の入る形が少しだけできたのかもしれません。

きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

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(テレビインタビュー)

-才木の投球は

「もう、申し分ないですね。ずっとですけどね」

-8回に心配されるシーンもあったが、投げきった

「まあ、3点ですけどね。点差が。1点とられたら、代えようかなと思ってたんですけどね。あの時点でね」

-才木は勝ち負け別に日曜日に好投している

「7勝目ですかね?これでね。ほんといい仕事してますよね」

-西武の渡辺は左右に散らしてきた

「何かね、ボールが微妙に動いているというかね。初めてだったんですけど、ちょっとずつ芯を外されているというかね。まあ、そろそろという感じでしたね。あの回くらいから、100球近くいってたんで」

-中野が連日の打点

「だからね、なんか上位にチャンスに回ってくるような、打線の流れが良くなったと思いますね。いいところで、いいところというか、どっちかと言うと、調子のいい選手のところにうまくチャンスが回ってきている感じがしますね」

-連日の2桁安打。

「でもあの回だけでしょ?本当はもっと追加点が取れる状況だったけど、まあこれで徐々につながりというか、打つ方はいい形になってきたと思いますね」

-1カード3連勝は大変なこと。

「大変ですよ。昨日のビーズリー、今日の才木と、本当、先発がすごくがんばっているのでね」

-この3連戦でこういう試合をしたかったという気配が戻ってきた。

「それは、その前が悪すぎたからでしょ。今日はノーヒットノーランいくかなって、3回にフォアボールが出た時に、あ、これでノーヒットノーランになったなって言うたですけどね。安藤コーチに絶対いけると。足をつったのがなかったら、ちょっとわからんかったかもわからんですけどね」

-気配あった。

「ありました。ありました。3回からそんな感じでしたけどね」

-先発がしっかりやってくれるとこんな試合になるという典型

「今日はちょっと援護は遅かったですけど、やっぱり辛抱してたら、これからは打線が今までの分を返していかないといけないですね」

-来週はオリックス、ソフトバンク戦。

「やっといい形でいけるんで、今度はDHがあるんで、そのへんもね、考えながらやっていきたいと思います」

【ペン囲み】

-四球でノーノーいけると思ったのはなぜ

「いやいや、それまではひょっとしたら、俺の中では完全(試合)いくかな思たけど、1ボールからストライクやのにボールとか審判が、ど真ん中やろ、あんなん、2ボールからか。フォアボールなったからな、これはノーヒットノーランやな言うて、安藤には言うたけどな」

-初回から感じていたか

「いやいや、初回はまだや、1回2回な、相手のバッターのスイングとか見てたらそらあな、おーん、これは行くんちゃうかなとは思ったよな」

-8回は足ヒット打たれて、足をつったこともあって、あの回で

「おーん、1点でもとられてたらあの回でおーん、もう石井と桐敷も用意しとったしもう代えてたけどな。まあ0点じゃなやっぱり、あいつも防御率とかいろいろそらあ、個人的にもあるからな、やっぱりな」

-前日に才木にはっぱをかけて、期待を上回るピッチング。一皮むけたのでは

「いやいやもう、それはずーっとよ、そんなん、おーん。それはもう、そんなむける皮もないやろ、お前。去年も勝ってるピッチャーやのに、新しい新人のピッチャーちゃうんやから、お前」

-7回の木浪のバントも的中、あそこは2死から中野で勝負

「おう、それは当然、当然。才木も立っとけな、言うときゃ良かったけど、もうなあ。もうまあしゃあない。才木も代えれんかったけどな。まあなあ、二塁三塁に行ってたらなあ、才木もバットに当たったらなんか起きるかなと思ったからな」

-2番に入った前川もずっといい仕事

「いやいやほんとになあ、おーん。最後もなぁ、完璧抜けたと思ったけどなぁ、よう捕ったなぁ、あれなぁ」

-渡辺の状態。

「大丈夫やろ。さっきあれや、ベンチの裏来とった、おーん。大丈夫みたいやったから良かった。明日もっかいなんか朝検査するみたいやけどな、なんか頭やからな、頭ちょっとぶつけたから」

-糸原がいいカバー。

「いやいや、もうね、だから右左とかじゃ(なくて)、ナベが調子良かったら一番いいからなぁ、ずっとねぇ。糸原も前川使うと代打を残しておきたいのがあるしな、ベンチで。今度は、来週はDHになるから、そのへんなぁ、まだどうなるか分からんけどなぁ、おーん。誰もファーストいてないと思うとったんよ。ほんで植田いくの遅れたら原口おったんやな(笑い)。原口がおったと思てな」

-大山が戻ってきたら前川の打順は。

「いや、まだまだ戻ってけーへんから大丈夫よ」

-前川は2番継続。

「使うよ、そら」

-才木は今後もノーノー、完全試合のチャンスはある?

「いやいや、そんなうまくいけへん。そんなうまくいけへんよ。そら相手も考えてくるよ」

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才木については、さすが阪神のエース格ですね。
「もうむける皮もないやろ」という岡田監督のコメントがおかしかったです。
まあ、きょうは西武打線があまり調子良くないから打たなかったというのもあったのでしょう。
毎度毎度、ここまでうまく行くとは思わんほうが良いとは僕も思います。
ただ、
才木の力があれば、今度はほんまにノーヒットノーランをできることもあるでしょうね。
完全試合やノーヒットノーランは、どうしてもある程度は運も要りますから、絶対できるとまでは言えませんが。

ノーヒットノーランを1度でもやれば、それだけで有名になったり、メジャーに行きやすくなったり、解説者になれたりいうのはあるでしょう。
1人の投手の人生にとってはとても大きいことですよね。

まあ、ちょっときょうは夢を見たというところでしょう、阪神ファンも。


最後に、3回表にファウルフライを追って、カメラマン席に落ちた渡邉諒が大したケガになってないことを祈って、きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。