大山をスタメンから落としても1点しか取れず… | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年6月4日の阪神タイガースは、甲子園球場での東北楽天ゴールデンイーグルスとの交流戦でした。
打線が不調で、投手陣に迷惑ばかりかけているこのところなんですが、きょうはどんな試合になったのか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(二)中野 拓夢
2番(遊)小幡 竜平
3番(右)森下 翔太
4番(中)近本 光司
5番(三)糸原 健斗
6番(左)前川 右京
7番(一)渡邉 諒
8番(捕)梅野 隆太郎
9番(投)村上 頌樹

ついに打率が2割を切った大山がスタメン落ちですね。
ファーストは7番・渡邉諒になっています。
ショートも木浪ではなく2番・小幡、キャッチャーは8番・梅野でした。


東北楽天ゴールデンイーグルス
1番(右)小郷 裕哉
2番(遊)村林 一輝
3番(中)辰己 涼介
4番(三)鈴木 大地
5番(左)渡邊 佳明
6番(一)フランコ
7番(二)小深田 大翔
8番(捕)太田 光
9番(投)ポンセ

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は梨田昌孝さん、濱中治さんでした。
天気は晴れで、気温は20度くらいなんやそうです。
風は、主にホームからセンターへの打者にはフォローの風です。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の小郷がツーツーから外角高い直球で空振り三振で、村林がワンボールから内角高め直球を打ち上げたほぼ1塁ベンチ前のキャッチャーファウルフライでしたが、辰己がフルカウントまで粘って外角低く直球が外れ四球。
さらに鈴木大地がツーボールからやや外の高め直球を打った一二塁間をゴロで破るライト前ヒット。(鈴木は通算1500本安打やそうです。)
2アウト1・2塁になって、渡邊佳明が真ん中ワンバウンドのフォークで空振り三振。(三球三振)

1回裏
中野がワンストライクからやや内の直球を打ったショートゴロ。
小幡がワンツーから内角直球を見逃し三振。
森下がフルカウントまで粘ってやや内のやや高めカーブで空振り三振。

2回表
フランコが初球の外角カットボールを打った三遊間のショートが追いつくもこぼした内野安打で出塁します。
ただ、小深田がツーツーから外角高い直球で空振り三振のあと、太田光が初球の外角カットボールを打った右中間のライトフライ。
ポンセがワンツーから外角直球で見逃し三振。

2回裏
近本がツーツーから外角低め153キロ直球を打ったセンターへのライナー性フライ。
糸原がツーツーから外角スプリットを打った左寄りのセカンドゴロ。
前川がツーワンから外角カットボールを打った少し風に流された右寄りのライトフライ。

3回表
小郷がワンストライクから内角カットボールを打った右寄りのセカンドゴロ。
村林がフルカウントまで粘ってやや外のやや低め147キロ直球を打ったセンターフライ。
辰己がフルカウントまで粘って内角低く直球外れ四球でしたが、鈴木が初球のやや外の147キロ直球を打ち上げたサードファウルフライで、三塁側のカメラマン席の端っこに倒れ込みながら捕って、落ちなかったのでアウト。

3回裏
渡邉がワンツーから外角高め直球を打ったセカンドゴロ。
梅野がワンツーから外角直球を空振り三振。
村上がワンツーから外角低め直球で見逃し三振。

4回表
渡邊佳明がフルカウントになって真ん中高い直球を打った浅いセンターフライ。
フランコがワンワンから真ん中高めのカーブを打った大きな左寄りのレフトフライ。
小深田がワンワンから真ん中低めフォークを打ち上げた深い二遊間のショートフライ。

4回裏
中野がワンボールからやや外のやや高め152キロ直球を打った右中間の浅いライトへのライナーでダイビングキャッチを試みるも後逸した3塁打でチャンスになります。
小幡が粘ったツーストライクから真ん中高い直球で空振り三振でしたが、森下がスリーワンから真ん中カーブを打った高く上がったレフトフェンス直撃のタイムリー3塁打を放ち、1対0と阪神が先制。
近本がワンツーから内角高め150キロ直球をピッチャーマウンド付近の浅いショートフライ。
糸原がワンストライクから真ん中低めチェンジアップを打ったセカンドゴロ。

5回表
太田がワンツーから内角147キロ直球を打ったレフト線破る2塁打でピンチになると、ポンセが初球、一塁側の送りバントがうまく決まって、1アウト3塁。
小郷がツーツーから外角高い148キロ直球で空振り三振でしたが、村林がツーツーから外角低めスローカーブを打ったセンター前タイムリーヒットで、1対1の同点にされます。
辰己がスリーボールからフルカウントになって外角直球を見逃し三振。

5回裏
前川がスリーボールからフルカウントになって外角低めカットボールを見逃し三振。
渡邉諒がワンワンからやや外のカットボールを打った深いファーストフライ。
梅野がワンストライクからやや外のやや低めカットボールを打った左寄りのファーストゴロで、ポンセがベースカバー。

6回表
鈴木大地が初球の外角直球を打った一二塁間を抜けたライト前ヒットで出塁すると、渡邊佳明が一塁線のバントで、ピッチャーがゴロを捕って1塁送球アウト。
1アウト2塁で、フランコがワンワンから外角カットボールを打ったショートゴロで、3塁送球タッチアウトで、2アウト1塁。
小深田がフルカウントまで粘って外角やや高め146キロ直球を打った二遊間のショートが追いついたゴロですが、1塁にジャンピングスローもバウンドした送球をこぼした内野安打。
2アウト1・2塁で、太田光がツーツーから外角低め148キロ直球を見逃し三振。

6回裏
代打・木浪がツーワンから内角152キロ直球を打った一二塁間のセカンドゴロでしたが、中野がツーワンからやや外の高めチェンジアップを打った三遊間のショートの捕ったゴロですが、1塁送球セーフの内野安打。
小幡が初球バントから引いてボール。
2球目、ヒッティングで空振り。
3球目は送りバント成功で、2アウト2塁。
森下がワンワンから内角ツーシームを打った浅いセンターフライ。
少し前の方に守っていました。

7回表
阪神のピッチャーは2番手の桐敷拓馬になりました。
ショートも木浪に交代。
代打・平良がワンツーから外角高い直球でハーフスイングの空振り三振。
小郷がツーツーから内角高め147キロ直球を打った一二塁間のセカンドへのゴロですが、少しイレギュラーしたのもあってこぼしたエラー。
村林がワンボールから真ん中やや高め147キロ直球を打ったセンター前ヒットで、1アウト1・2塁。
辰己がツーツーから外角高め直球を空振り三振。
鈴木大地がワンワンから外角低めスライダーを打ったゆるめショートゴロで、1塁送球アウト。

7回裏
楽天のピッチャーは2番手の酒居知史に交代。
近本はワンストライクからやや外低いフォークを打った強めファーストゴロ。
糸原が粘ったワンツーから外角ワンバウンドのフォークを空振り三振。
前川がワンストライクからやや内低いフォークを打ったバウンド高いファーストゴロ。

8回表
阪神のピッチャーは3番手の石井大智に交代。
渡邊佳明がワンツーから外角低めシンカーを打ったショートへのハーフライナー。
フランコがツーツーから内角スライダーを打ったサードゴロ。
小深田がワンワンから外角シンカーを打ったセンター前ヒットのあと、太田光がワンストライクから外角直球を打った一二塁間破るライト前ヒットで、2アウト1・2塁。
代打・浅村がストライクが微妙に取れなかったストレートの四球で、2アウト満塁。
小郷がワンツーから外角低めシンカーを打った三遊間のショートゴロで、ショート木浪が3塁送球間一髪フォースアウト!

8回裏
楽天のピッチャーは3番手の宋家豪(ソン・チャーホウ)に交代。
渡邉諒がワンストライクからやや外の高め直球を打ったセンター前ヒットで出ますと、代走は熊谷。
梅野が初球、一塁側バントで送って、1アウト2塁にしたあと、木浪がストレートの四球で、1アウト1・2塁。
ただ、中野がワンツーから外角チェンジアップを打った浅い左中間のレフトフライ。(外野前進守備)
代打・原口がツーワンから内角ツーシームを打ったサードゴロで、2塁送球フォースアウト。

9回表
阪神のピッチャーは4番手の岩崎優に交代。
ファーストに糸原、サードは熊谷。
村林がストレートの四球。
辰己がツーツーから外角低めスライダーを打ったゆるめセカンドゴロで、1塁送球アウトのみの判定。
楽天側がリクエストしてビデオ検証しても判定は覆らず。
1アウト2塁で、鈴木大地がツーストライクから外角スライダーを打ったライトへのライナー性フライ。
渡邊佳明がワンツーから内角低め直球を見逃し三振。

9回裏
楽天のピッチャーは4番手の鈴木翔天に交代。
森下が粘ったツーツーから外角直球で空振り三振。
近本がワンツーから外角やや低めスライダーを打ったセカンドゴロ。
糸原がワンツーから外角ボール球高め151キロ直球でハーフスイングの空振り三振。

10回表
阪神のピッチャーは5番手のハビー・ゲラになりました。
フランコが初球の真ん中スライダーを打ったピッチャー返しのバウンド高くセンターまで抜けるヒットで出塁。
小深田が初球の一塁側のドラッグバント気味の送りバントで、1アウト2塁。
太田が内角高い直球で空振り三振。(三球三振)
代打・茂木がワンボールからやや外の156キロ直球を右中間破るタイムリー3塁打で、1対2と勝ち越されます。
小郷がワンストライクから内角低め157キロ直球を打ったタイムリー2塁打で、1対3にされます。
ここで阪神はピッチャーを交代、6番手の漆原大晟に交代。
村林がワンツーから真ん中ワンバウンドのフォークで空振り三振。

10回裏
楽天のピッチャーは5番手の則本昂大となりました。
ファーストは茂木、レフトが田中和基に交代。
前川がフルカウントまで粘って10球目の内角低め直球を見逃し三振。
ミエセスがツーツーからの内角高め直球を打った左中間のレフト前ヒット。(ミエセスの今季初ヒット。)
梅野がツーツーから外角スライダーを打ったライトフライ。
木浪がツーストライクから真ん中低めチェンジアップを打ったライト前ヒットで、ミエセスが走って3塁へヘッドスライディングして、2アウト1・3塁。
中野がフルカウントまで粘って真ん中に行ったフォークを空振り三振。



1対3で阪神が逆転負けでした。

勝利投手は鈴木翔天で、2勝0敗0セーブ。
敗戦投手はハビー・ゲラで、0勝3敗8セーブ。
セーブは則本昂大について、1勝0敗12セーブになりました。

ホームランはありませんでした。

観客数42,622人 試合時間3時間39分

=== 戦評 ===

大山をスタメンから外して臨んだこの試合でしたが、楽天投手陣に抑え込まれてしまい、1点しか取れずに、延長戦の末に負けた阪神でした。
毎日のように1点くらいで延長戦に持ち込める阪神投手陣には頭が下がるとしか言い様が無いですね。


こちらの先発投手の
村上頌樹は、立ち上がりは逆球が多く、その後も制球が良かったとは言えませんでしたが、直球で空振りが取れるときもありましたので、直球の質自体は良かったようです。
6イニングを105球で投げ、6被安打の2与四球・無与死球、7奪三振での1失点。

球数が多くなって苦労しましたが、きょうはなんとか試合を作ったと思います。
まあでも、4回に味方が1点取った後、すぐに1失点したのは少し悔やまれますか。

で、
阪神側は7回からは継投策に入りまして、桐敷拓馬→石井大智→岩崎優と1イニングずつ投げ、9回まではなんとかさらなる失点はしなかったんですが、10回表に5番手のハビー・ゲラが捕まって2失点。
打った方も偉いのは偉いのですが、ちょっと簡単に失点しすぎですね。
投球に工夫が要ると思います。

 

 

 

 

 

 


むこう先発投手のポンセは、直球は150キロ以上で球に勢いがあり、変化球も含めて制球もまずまずなので、調子の良い日みたいでした。
変化球は多彩です。

4回裏はノーアウトから中野拓夢に右中間破る3塁が出た後、1アウトになってから森下翔太がレフトフェンスに直撃したタイムリー3塁打を放ち、1点が取れました。
この後1アウト3塁の状況で、中軸がもう1点取れなかったのが残念でした。

あと、阪神打線はポンセが代わってからは8回裏と10回裏にチャンスがあったんですが、いずれもあと1本が出ずに点がとれませんでした。
きょうは、わりと楽天投手陣も良かったので、この結果をどう捉えてあしたにつなげて行くのかが問題ですね。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -打線は九回まで4安打では…。

 「もう毎試合のことだから、別にええよ、それは。そういうコメントは」

 -ゲラは登板3試合連続で失点。ボール自体はいいようにも見える。

 「いや、そうでもないよ。初球からあんな高めにいくんやから。ボールもいってないし、コントロールもな」

 -もう同じような場面では使いにくい。

 「いやもう、明日からファーム行くよ。このまま投げとっても、そらのう。間隔空けんと、そら無理やろ。ベンチに置いといたらまたな、使うようになるからな」

 -ゲラは自信も失っているのか。

 「知らん、そんなん。俺、ようしゃべらん」

 -疲れもあるのか。

 「疲れってまだ50試合やん。そんなんおまえ、1シーズンやらなあかんいうのでキャンプしとるのに。そんなんおまえ、疲れとかプロで言うとったら。なんでそんな擁護すんねん」

 -改めて打線が毎日…。

 「だからもう、そらもう、毎試合同じこと言わなあかんねんから一緒やんか」

 -大山は前回スタメンを外れたときと…。

 「いや、明日からファームや」

 -このまま続けていても同じ。

 「いやもう、きょう話したよ。本人も相当自信をなくしてるから、もうそれは。どう打っていいか分からん言うから、そらもう。ファームよりもちょっとアレやなあ。なんて言うかのう、体のキレやな。全然キレがないやろ、体になあ」

 -きょうの試合前も走っていた。そういうところからもう一回作り直すのか。

 「そうや」

 -本人もそれは分かっているのか。

 「いや本人が言ってきたんや。うん。話し合いやからなあ」

 -本人から。

 「俺がこうした方がええんちゃうか、って言うとったけどな。キレを戻さんと。そんなおまえ、今のままじゃどう考えても打てんやんか。本人もどう打ってええんか、分からんようになってるから」

 -ファームで試合に出るのか。

 「出えへんって。だから、試合でどう打っていいかわからへんのに、なんで出るんや。体のキレを作らんと。キレがないから」

 -ミニキャンプのようなことをするのか。

 「おーん」

=======


このところ不調な大山悠輔とハビー・ゲラが、2人ともファーム行きになることになった阪神でした。
最も重要であるはずの4番打者とダブル・ストッパーのうちの1人が2軍に行くわけですから、かなりチーム編成の構想が狂ったことになります。
こうなると、佐藤輝明も2軍にいることも大きなことですよね。
早めに1軍に戻すのか、本人の事を考えて、チームが困っていても戻さないのか?

ここは、今季における大きなポイントになるでしょう。


きょうのところはこのへんにさせてください。

いつも読んでくださってありがとうございます。