サトテルで一時、喜んで、サトテルで結局、泣いた試合! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年5月14日の阪神タイガースは、豊橋での中日ドラゴンズとの試合でした。
阪神は豊橋では、直近では去年の5月16日にやはり中日と試合をしていまして、9対4で勝っていまして、そのときは村上頌樹が勝利投手にもなっていました。
きょうはどんなゲームになりましたか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(右)森下 翔太
2番(二)中野 拓夢
3番(中)近本 光司
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)前川 右京
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)村上 頌樹

森下が1番ライトになっていますね。
やはり3番はセンター近本で、5番がサード佐藤輝、6番がレフト前川としています。
キャッチャーは7番の坂本です。


中日ドラゴンズ
1番(中)岡林 勇希
2番(二)田中 幹也
3番(左)カリステ
4番(右)細川 成也
5番(一)中田 翔
6番(三)石川 昂弥
7番(遊)村松 開人
8番(捕)加藤 匠馬
9番(投)髙橋 宏斗

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は鹿島忠さんです。
天気は晴れでしたが、あんまり広くない球場であるところが、互いに注意すべき事でしょう。
風はほぼ無かったようです。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の森下がワンストライクから外角のナックルカーブを打った右寄りのセンター前ヒットで出ますと、中野がワンツーからやや外のスプリットを打ったレフトフライ。
近本が初球の外角直球を打った一二塁間のファーストゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
2アウト1塁で、大山がツーツーから真ん中ワンバウンドのスプリットで空振り三振。

1回裏
岡林がツーツーからの内角直球を打った大きめセンターフライでしたが、田中幹也がワンストライクからやや内の直球を打ったライト線破る2塁打を放ち、ピンチになります。
カリステがフルカウントになって四球を選び、1アウト1・2塁。
細川がツーツーから外角のスローカーブで大きめのライトフライとなり、2塁走者はタッチアップして2アウト1・3塁。
中田がワンボールから外角カットボールを打ったバウンド高めでボテボテになって行くピッチャーゴロ。

2回表
佐藤輝がツーツーから真ん中ワンバウンドのスプリットで空振り三振。
前川がワンツーからやや外の高い直球を打ったライン寄りのレフトフライ。
坂本誠志郎が初球の真ん中直球を打ったショートゴロ。

2回裏
石川昂弥がツーボールから外角低め直球を打ったセンターへのライナー性フライ。
村松がワンツーからの内角低め直球を見逃し三振。
加藤匠馬が真ん中ワンバウンドのフォークで空振り三振。(三球三振)

3回表
木浪が初球の真ん中直球を打ったファーストゴロで、ピッチャーがベースカバー。
村上頌樹がツーツーから真ん中低いスプリットで空振り三振。
森下がツーボールからの真ん中低め直球を打った三遊間を強いゴロで破るレフト前ヒット。
中野がワンストライクからやや外高め直球を打ったピッチャーゴロで、ジャンピングキャッチして1塁送球アウト。

3回裏
髙橋宏斗がツーストライクから外角高めカットボールを打ったライトオーバーの2塁打でノーアウト2塁のピンチになります。
岡林がワンワンからやや内低いフォークを打ったバットの折れたセカンドゴロで、1アウト3塁。
田中がワンワンから外角のカットボールを打った一二塁間を破るライト前タイムリーヒットで、0対1と中日が先制して、なおも1アウト1塁。
カリステがワンボールから内角高め直球を打った高く上がり右中間に流された浅いセンターフライ。
細川がツーツーから真ん中低いフォークを空振り三振。(走者は盗塁しようとスタートしていましたが、三振でした。)

4回表
近本がワンワンから真ん中低いスプリットを打った一二塁間破るライト前ヒットで出ますと、大山が外角低いスプリットで空振り三振。(三球三振)
佐藤輝がワンストライクから真ん中低め直球を打ったショートの左を破るレフト前ヒットで、1アウト1・2塁。
前川がツーストライクからやや外の低めスプリットを打った一二塁間のファーストゴロで、2塁送球フォースアウトのみ。
坂本がワンストライクから真ん中やや高めスプリットを打った三塁線のサードゴロで、石川昂弥がダイビングキャッチして1塁送球アウトの好プレー。

4回裏
中田がワンツーから外角低いフォークを打った当てただけのようなゆるめセカンドゴロ。
石川昂弥がワンボールからやや外のカットボールを打ったサード佐藤輝の前をイレギュラーして後逸するレフト前ヒットで、1アウト1塁。
村松はワンツーからやや外のフォークを打った二遊間のゆるめセカンドゴロで、中野が2塁を踏んでフォースアウト、1塁転送はセーフ。
加藤匠馬がワンツーから外角やや高めフォークで空振り三振。

5回表
木浪がワンワンからのやや内のナックルカーブを打った高く上がったセンターフライ。
村上がワンツーからやや内のやや高め直球を打った三遊間破るレフト前ヒット。
森下がワンワンから外角のカットボールを打った良い当たりの左中間のセンターフライで、中野がワンストライクから外角低めカットボールを打った二遊間のセカンドゴロで田中がダイビングキャッチして転がりながらセカンドにトスしてフォースアウトのナイスプレー。

5回裏
高橋宏斗がワンストライクからセフティバントをするもキャッチャーゴロになる。
岡林がツーツーから外角低めフォークを打った右寄りのレフトフライ。
田中がワンツーからやや外高めカットボールを打ったレフト前ヒット。
カリステの打席で、初球の投球後、捕手がワンバウンドをはじいて、その間に田中は2塁へ進むと2塁送球もセーフ。(暴投が記録されます。)
カリステはフルカウントまで粘って真ん中ワンバウンドのフォークで空振り三振。

6回表
近本がスリーワンからの四球で出塁しますと、大山がスリーワンからの外角スプリットを打った高く上がったキャッチャーファウルフライ。
佐藤輝がワンワンからやや外の高め直球を打った右中間破る2塁打で1アウト2・3塁。
前川がワンボールからやや内の低めスプリットを打った左側のファーストゴロでしたが、ホーム送球も少しファースト中田が引っ掛け少しだけ1塁側にそれたぶん、セーフになった野選。
1対1と同点になってなおも1アウト1・3塁。
坂本がワンツーからの外角ボール気味低めカットボールを打った一二塁間のゆるめセカンドゴロで、1塁送球アウトの間に1点取っての2対1と逆転。
なおも2アウト2塁でしたが、木浪は申告敬遠で、2アウト1・2塁。
村上頌樹がツーツーからやや外の低めスプリットを打ったサードゴロで、1塁送球アウト。

6回裏
細川がワンツーから内角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
中田が初球の外角低めカットボールを打ち上げた浅めカメラマン席近辺のファーストファウルフライ。
石川昂弥がフルカウントまで粘って真ん中ワンバウンドのフォークで空振り三振。

7回表
森下がワンツーから真ん中低めスプリットを打った強い右寄りのサードゴロ。
中野はワンツーから真ん中低めスプリットを打った左寄りのレフトへのライナー性フライ。
近本がワンボールからの内角やや低め直球を打ったライト線破る2塁打。
大山がワンストライクから頭部近辺の危ない抜けた直球を避ける。
フルカウントから外角低いスプリットを打ったサードゴロで、1塁送球アウト。

7回裏
村松がツーツーから内角高い直球で空振り三振。
代打・福永がワンストライクから外角カットボールを打った二遊間のショートフライ。
代打・宇佐見が初球の外角低めフォークを打ったショートへのゴロでしたが、木浪がお手玉するエラー。
岡林の打席で投球前に1塁牽制するとタッチセーフの判定も、阪神側がリクエストしてビデオ判定。
判定は覆ってタッチアウト。

8回表
中日のピッチャーは2番手の齋藤綱記に交代。
キャッチャーも木下拓哉に交代。
佐藤輝が外角低いスライダーを空振り三振。(三球三振)
代打ノイジーがワンワンからやや外のスライダーを打ったファーストゴロ。
坂本がワンツーから外角低いスライダーを空振り三振。

8回裏
ノイジーはそのままレフトに入りました。
先頭の岡林がツーツーから内角高めカットボールを打ったライトオーバーの2塁打。
田中が初球、バントもファウル。
2球目もバントでバウンド高いキャッチャーゴロで3塁送球も佐藤輝が捕球ミスのエラーで、ノーアウト1・3塁。
カリステがフルカウントになって外角高め直球を打ったライト前タイムリーヒットで、2対2の同点にされます。
なおもノーアウト1・2塁で、細川がフルカウントから四球を選んで、ノーアウト満塁。
中田がワンツーから真ん中ワンバウンドのフォークを空振り三振。
石川昂弥がワンストライクから真ん中低いフォークを打った右中間のライト前2点タイムリーヒットで、2対4と逆転されます。(石川には代走・山本。)
ここで阪神のピッチャーは2番手の漆原大晟に交代。
なおも1アウト1・2塁で、村松がツーツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
木下がツーワンからの真ん中低めフォークを打ったサードゴロで、サード佐藤輝が3塁を踏んでフォースアウト。

9回表
中日のピッチャーは3番手のライデル・マルティネスに交代。
代打・糸原が初球の外角スプリットを打ったバウンド高いキャッチャーゴロ。
代打・原口がワンワンから早すぎる投球として打席を外すも、球審は投球を認めてストライク。
原口が抗議するも、今岡真訪コーチになだめなられる。
原口はワンツーから外角低いスプリットを空振り三振。
しかし、森下がストレートの四球で出塁。(マルティネスは今季初めての四球。)
中野がワンワンからやや内の低いスプリットをセカンドゴロで、2塁にトスしてフォースアウト。



2対4で阪神が再逆転負けしました。

勝利投手は齋藤綱記で、2勝0敗0セーブ。
敗戦投手は村上頌樹で、2勝3敗0セーブ。
セーブはライデル・マルティネスについて、0勝0敗11セーブになりました。

ホームランはありませんでした。

観客数11,220人 試合時間3時間6分


=== 戦評 ===

サイズ感の小さい球場での試合でしたが、ホームランが出ず、逆に守備の良し悪しがポイントとなったゲームでした。
非常に悔しい敗戦です。


こちら先発投手の
村上頌樹は、キレ良く制球良くでしたが、3回裏と8回裏以外は、彼らしいピッチングでしたでしょう。
まあ、8回は佐藤輝明のエラーもあったんですけどね。
村上としても、100球越えると限界もあるんですかね。

7と1/3イニングを130球で投げ、8被安打の2与四球・無与死球、9奪三振での4失点。
130球の投球数は
村上としては自己最多でしたが、熱投実らずと言うところでしたね。
 

 

 

 

 



むこう先発投手の高橋宏斗強い直球を投げる本格派なんですが、彼の直球には阪神打線が差し込まれるシーンも多かったです。
2回表以外はヒットは出るんですが、なかなか繋がらず、5回までは点が取れません。

しかし、6回表になって突如、制球を乱し始め、球威もやや衰えたのか佐藤輝明に捉えられて、阪神側の1アウト2・3塁のチャンスになります。
そこから前川右京のファーストゴロがホーム送球も野選になったりで2点取って、一時逆転していました。


しかし、きょうは向こう側には良い守備がけっこうあったりで、6回以外は点が取れませんでしたね。
エラーが2つもあってピッチャーの足を引っ張った阪神とは真逆ですね。

きょうは中日にかなり守り負けた感じがしました。
まあ、大きくは
佐藤輝の守備のせいですけど。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -村上は2週続けて守備のミスから崩れた。

 「そやねんなあ」

 -粘り強く投げてくれた。

 「だから、あの回までやったけどな。球数的にはな。おーん。まあ、うまいことな、バントでいけたと思うたけどな」

 -佐藤輝のプレー(失策)がすべて。

 「あれで終わりよ。おーん」

 -当たり前のことを普通にやることが大事。

 「もうええ、ええ、それは。キャッチボールやからな」

 -佐藤輝はオフからまずは守りだと。

 「うん。そらあんなプレーばっかり出るんやから。村上の時いくつエラーしたんや」

 -3番は近本継続。今後もある程度続けるか。

 「ある程度というか、点取れるようにそないして考えてるわけやから。ピッチャーとの兼ね合いとか。前川もな、昨年も結構相性良かったからな」

 -しばらくは相手投手によって変えるか。

 「いやいや、ある程度そら形作らなあかんけどそれは。なかなか波に乗り切れんよな」

 -1人、2人安定したバッターが出てくると打線を組みやすくなるか。

 「うん、バッターていうか、ヒット出る時も出んときもあるけど、そういう問題じゃないわな」

 -失策の数じゃなくて失点を防げるかどうかと話していたが。

 「いやいや、普通のプレーやんか。それはもうどうこうの問題じゃないやろ、そんなのは」

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8回裏の佐藤輝の守備の凡プレーに対しては、もはや呆れている感じの岡田監督かもしれません。
あのバントのときの守備が上手く行っていれば、逆転されることはなかったような気もしますし、もうどうしたら良いのでしょうね?
僕もわかりません。

デイリースポーツの別記事によりますと、試合後、佐藤輝「あれは捕らないといけないと思うので、僕のミスです」と猛省していたそうです。
タッチにいく焦りがあったかと問われ、「それはありましたね」と語ったそうですが。

まあ、
一時逆転に繋がる重要な2塁打を打ったのも佐藤輝なら、逆転されるのにつながる重要なエラーをしたのも佐藤輝です。
佐藤輝で笑ったあとに、泣いた日でしたね。



きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。