きょうの阪神は打てないまでも執念のドロー! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年4月12日の阪神タイガースは、バンテリンドーム ナゴヤでの中日ドラゴンズとの試合でした。
このところ、打線があんまり点を取っていない阪神。
現在首位でおそらく調子も良い中日相手にどういう試合ができたのか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)前川 右京
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)青柳 晃洋

3番ライト森下に戻っていますね。
6番レフトは前川、7番キャッチャーは坂本になっています。


中日ドラゴンズ
1番(中)三好 大倫
2番(二)田中 幹也
3番(三)高橋 周平
4番(一)中田 翔
5番(右)細川 成也
6番(左)大島 洋平
7番(捕)加藤 匠馬
8番(遊)村松 開人
9番(投)柳 裕也

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は山本昌さん、西山秀二さんでした。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本が粘って11球目のツーツーから外角高め直球を打ったセカンドゴロ。
中野がワンストライクから外角カーブを打った左中間のセンターフライ。
森下がフルカウントになってやや内の縦スライダーを打った左中間のレフトフライ。

1回裏
三好がフルカウントになって内角ボール球低め直球に空振り三振。
田中幹也がワンストライクから内角低め直球を打った浅いライトフライ。
高橋周平が外角高い直球で空振り三振。(三球三振)

2回表
大山が初球のやや外の142キロ直球を打った二遊間のショートゴロ。
佐藤輝がワンボールから内角のカットボールを打ったライトポールの根本近くのフェンス直撃した2塁打。
前川がワンボールから内角142キロ直球を打ったファースト後方のセカンドフライ。
坂本が外角の縦スライダーを空振り三振。(三球三振)

2回裏
先頭の中田翔がツーツーから外角低いスライダーで空振り三振。
細川がツーボールからやや内のツーシームを打ったレフトの頭上を大きなワンバウンド目で越えた2塁打。(前川が目測を誤った)
大島がワンワンから真ん中やや低めカットボールを打ったファーストゴロで、2アウト3塁。
加藤匠馬がワンツーから外角低いスライダーで空振りの三振。

3回表
木浪がワンワンから真ん中カーブを打った浅いレフトフライで、大島がスライディングキャッチ。
青柳がツーワンからやや外の直球を打った高く上がったショートフライ。
近本がツーツーからの外角やや低めカットボールを打った左寄りのセカンドゴロ。

3回裏
村松がツーツーから外角低めツーシームを空振り三振。
柳がワンワンから内角ツーシームを打ったゆるいサードゴロ。
三好がワンワンからやや内のやや高めスライダーを打ったセカンドゴロ。

4回表
中野がワンストライクからやや内のチェンジアップを打った高く上がった浅いセカンドフライ。
森下がフルカウントまで粘って真ん中のカットボールを打ったサードゴロ。
大山がツーボールからやや外のクイックで投げた141キロ直球を打ったライトフライ。

4回裏
先頭の田中がフルカウントまで粘って外角やや低め直球を打ったライト線に落とす2塁打でピンチになります。
高橋周平がワンストライクから真ん中低めツーシームを打ったレフト前ヒットで、ノーアウト1・3塁。
中田はワンワンから内角低めツーシームを打った三塁線のバウンド高めサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送でセーフ。
この間に1失点して、0対1と中日が先制します。
1アウト1塁で、細川がワンストライクから内角低めツーシームを打ったセカンドライナー。
大島が初球の外角138キロ直球を打った左中間のセンターフライ。

5回表
先頭の佐藤輝がフルカウントになって外角やや高めカーブを打った浅めレフトフライ。
前川がツーツーから真ん中のカーブを打った一塁線のファーストゴロ。
坂本がツーストライクからやや内のチェンジアップを打ったセンター前ポテンヒット。
木浪がワンツーから外角低め直球を打ったショートゴロで、2塁にトスしてフォースアウト。

5回裏
加藤匠馬がワンストライクから真ん中やや低めスライダーを打った浅いライトフライ。
村松がフルカウントからのやや外低めツーシームを打ったセカンドゴロ。
柳が内角低めツーシームを空振り三振。

6回表
青柳がツーストライクから外角低め縦スライダーを打ったピッチャーゴロ。
近本もワンワンからやや外の高めに抜けたカットボールを打ったピッチャーゴロ。
中野がワンツーから真ん中低めチェンジアップを打ち上げた左寄りの浅いレフトフライ。

6回裏
三好がツーワンからやや内のやや低めカットボールを打ったセカンドゴロ。
田中がワンワンからやや内のスライダーを打った高く上がったサードフライ。
高橋周平がツーワンから真ん中高めスライダーを打った左中間のレフトフライ。

7回表
森下がワンツーから外角低め縦スライダーを打ったピッチャーゴロ。
大山がフルカウントまで粘って外角やや低めカットボールを打った左寄りのセンターフライで、センターが捕ってからフェンスに接触。
佐藤輝がツーツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。

7回裏
中田がツーストライクから外角低めスライダーを打ったバットの折れたレフト前ヒット。
細川が初球のやや内の138キロ直球を打ったショートの左を破るレフト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
大島がワンストライクから外角高め139キロ直球を打った左寄りのレフトフライ。
加藤匠馬が初球の外角低めスライダーを打った大きなライトフライで、2塁走者がタッチアップして2アウト1・3塁。
村松が初球のやや外のツーシームを打ったショートの左を抜いたレフト前タイムリーヒットで、0対2と離されます。
2塁走者が代走・尾田になって、なおも2アウト1・2塁で、代打・後藤が初球のやや外のカットボールを打ったセカンドゴロで、1塁送球アウトでした。

8回表
中日のピッチャーは2番手の勝野昌慶に交代。
前川が初球の外角152キロ直球を打った高く上がったレフトフライ。
代打・糸原がフルカウントまで粘って12球目の外角低い153キロ直球を見送って四球。
木浪がワンストライクから真ん中低めフォークを打った三遊間ゴロで破るレフト前ヒットで、1アウト1・2塁。
代打ノイジーがワンボールから真ん中高め151キロ直球を打った大きな左中間のレフトフライで、走者が両方ともタッチアップして、2アウト2・3塁。(2塁走者に代走は小幡。)
近本が粘ったワンツーからの外角フォークを打った一二塁間のセカンドへのゴロですが、ファーストが飛び出していてピッチャーが1塁をカバーしようとしますが、セカンドからの送球が高くそれて、2人の走者が帰ってきた内野安打で2対2の同点!
2アウト1塁となって、ここでピッチャーは交代、3番手の齋藤綱記になりました。
中野がツーツーからの外角低め141キロ直球を見逃し三振。

8回裏
阪神のピッチャーは2番手の桐敷拓馬に交代。
ショ-トにはそのまま小幡が入ります。
三好が粘ったワンツーから外角低め直球を打ったサードゴロ。
田中がワンボールから真ん中低めツーシームを打ったショートゴロ。
高橋周平がワンワンから内角高めカーブを打った三塁線破る2塁打。
中田は申告敬遠で、2アウト1・2塁。
代打・中島が内角低め直球を見逃し三振。(三球三振)

9回表
中日のピッチャーは4番手のライデル・マルティネスに交代。
レフトに後藤、ライトが上林。
森下が内角高い151キロ直球で空振り三振。(三球三振)
大山がツーワンからやや内のツーシームを打った三遊間ゴロで破るレフト前ヒット。(代走は植田。)
佐藤輝がワンボールから外角スプリットを打った二遊間のショートゴロで、2塁を踏んでから1塁送球のダブルプレー。

9回裏
阪神のピッチャーは3番手のハビー・ゲラに交代。
ファーストには小野寺が入ります。
上林がツーストライクから内角スライダーを打ったファーストゴロ。
加藤匠馬がツーストライクから外角低めスライダーを打ったセンターまでゴロで抜けたヒット。
村松がワンボールから三塁側にセフティーバントをして、サードがゴロを捕球して1塁送球アウトで、記録は犠打になります。
2アウト2塁で、安藤投手コーチがマウンドへ。
後藤駿太がワンツーから真ん中低いスライダーで空振り三振。

10回表
中日のピッチャーは5番手の清水達也に交代。
前川がワンストライクから外角低めカーブを打ったレフト前ヒットで出ますと、梅野がワンボールから送りバントをピッチャー前に決めて、1アウト2塁。(ここで前川に代走・熊谷)
小幡が初球のやや外のフォークを打ったファーストゴロで、2アウト3塁にしますが、続く小野寺がフルカウントまで粘って内角151キロ直球を打った三塁線のサードゴロで、得点できません。

10回裏
阪神のピッチャーは4番手の岩崎優に交代。
レフトに熊谷が入ります。
三好がワンツーから外角ワンバウンドのスライダーで空振り三振。
田中が外角低め144キロ直球をを見逃し三振。(三球三振)
高橋周平がワンストライクから外角141キロ直球を打った左中間のセンターフライ。

11回表
中日のピッチャーは6番手の梅野雄吾に交代。
近本がワンワンから真ん中高い直球を打った高く上がったファーストフライ。
中野がツーワンからやや外の低いスライダーを打った左中間のレフトフライ。
森下がフルカウントになってやや外のやや低めスライダーを打ったレフト前ヒット。
代打・原口がワンストライクからやや外のスライダーを打った左中間のセンターフライ。

11回裏
阪神のピッチャーは5番手の加治屋蓮に代わりました。
中田がワンボールから真ん中のカットボールを打った三塁線のサードゴロで、佐藤がダイビングキャッチして1塁送球も悪送球になって、小野寺もバウンドしたのを後逸したので、中田は2塁へ。(記録は1ヒット・1エラー。中田に代走はカリステ。)
代打・木下が初球、一塁線にバントして、ピッチャーが1塁送球アウトの1アウト3塁。
上林がワンストライクから真ん中高い144キロ直球を打ったサードゴロで、3塁走者はスタートしていてホーム送球、タッチアウト。
加藤匠馬がワンツーから外角低いフォークを空振り三振。

12回表
中日のピッチャーは7番手の松山晋也に交代。
ファーストがカリステになりました。
佐藤輝がワンツーから外角ワンバウンドのフォークを空振り三振。
熊谷がツーツーから真ん中高め149キロ直球を打った三遊間破るレフト前ヒット。
梅野隆太郎の打席で初球、熊谷が盗塁してセーフの判定。
中日側がリクエストしてビデオ検証しても判定は覆らず。
梅野がワンツーから外角低いフォークを空振り三振。
小幡がツーツーから真ん中低いフォークで空振り三振。

12回裏
阪神のピッチャーは6番手の島本浩也に交代。
村松が初球の真ん中高い139キロ直球を打ったレフトフライ。
後藤がワンストライクから真ん中141キロ直球を打ったファーストゴロ。
代打・山本泰寛がツーツーからの真ん中141キロ直球を打った浅めライトフライ。



2対2の引き分けになりました。

ホームランはありませんでした。

観客数30,410人 試合時間3時間48分

=== 戦評 ===

2点リードされていた8回表に、なんとか追いついた阪神。
この回は中日側の守備時の細かいミスが何個かあったこともあったんですが、それを上手く突いて、阪神が2点差を追いついた形になりました。

阪神側は代走を3人も使ったりで、しまいには控えで残った野手が長坂拳弥だけになるスゴい采配でしたが、勝利とはならず。
中日も勝てば4年ぶりの6連勝でしたが、それはあしたに持ち越されたわけです。


こちら先発の
青柳晃洋キレや制球が良かったでしょう。
本人も球は走っているという談話をしていたようでしたので、調子は良い方やったと思います。
7イニングを88球で投げ、6被安打の無与四死球、6奪三振での2失点。
7回2失点ということですので、先発投手としてはまあまあなんでしょうが、エースとして考えた場合、先取点を取られたのは良くないかもしれません。

そのあとの9回裏を投げた3番手の
ハビー・ゲラは、きのうの試合では、打たれて敗戦投手になっていましたが、きょうはリベンジできましたね。
1アウトから加藤匠馬にセンター前ヒットを打たれ、直後にバントで2アウト2塁とされましたが、次の後藤駿太を空振り三振に取っていました。
日刊スポーツによりますと、本人は「特に自分は昨日打たれてしまいましたし、自分のせいで負けもついてしまったので、早く切りたかった。今日はあの場面、0で抑えられて良かった」と語っていました。


それよりも、大ピンチやったのは11回裏です。
この回を投げていたのは加治屋蓮でした。
1点でも取られたら負けの状況で、
中田翔の三塁線のサードへのゴロがサードの佐藤輝明の1塁への悪送球があって、2塁まで行かれましたので、記録は内野安打と悪送球の両方がつきます。
そのあとバントで送られ1アウト3塁とされると、
続く上林がサードゴロやったんですが、中田に送られていた代走のカリステが本塁に突っ込んでホーム送球タッチアウト。
結局、無失点で難を逃れたというシーンがありました。
加治屋は日刊スポーツによりますと、「何が何でもゼロ(点)で帰ってくる気持ちで投げていました」と話していたそうです。
 

 

 

 

 

 



むこうの先発投手の柳裕也キレや制球が良かったようです。
クイックで投げたりもする巧みな投球術と多彩な球種も持ち味で、1点も取れませんでしたね。
結局、事は8回表にピッチャーが代わってから起こります。

中日のピッチャーは2番手の
勝野昌慶になっていたんですが、糸原健斗が執念の粘りで12球粘っての四球を取ると、木浪聖也が三遊間を破るレフト前ヒットでなんとかつないで、1アウト1・2塁にします。
ここで代打シェルドン・ノイジーが大きめの左中間のレフトフライを放つんですが、間に合いそうにない3塁送球の位置に中日のカットマンのショートが動いてしまったことが原因で、1・2塁の走者両方がタッチアップに成功し、2アウト2・3塁。(2塁に代走・小幡。)
その後に近本光司の一二塁間のセカンドへのタイムリー内野安打の間に、小幡の好走塁もあって2点入り、2対2の同点とします。

阪神は9回以降は、毎回、走者を出しますが、1点も取れず。
このあたりは、阪神打線はもうひとつ元気が無いのかもしれませんが、中日のリリーフ投手陣も頑張ったと言えましょう。

首脳陣の談話としましては、スポーツ報知によりますと、
平田勝男ヘッドコーチは、「糸原だよ。糸原が粘って粘って粘ってあそこでフォアボールで粘ってさ。見せてくれたよ。糸原が。今日は殊勲じゃない?」糸原を絶賛していたそうです。
まあ、あれがそれまで抑えられていたこの試合の流れを、かなり変えたと言うことはあると僕も思います。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。