きょうも打線にあと1本が出ず、前途多難な阪神! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年3月30日の阪神タイガースは、東京ドームでの読売巨人ジャイアンツとの試合でした。
開幕からいきなり打線が低調なことが気がかりな阪神ですが、きょうはどんな試合でしたか?

さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)ノイジー
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)大竹 耕太郎

きのうと違うのは6番レフトのところと、9番ピッチャーのところだけですね。
大竹は移籍後、東京ドームは初登板らしいです。


読売巨人ジャイアンツ
1番(中)佐々木 俊輔
2番(遊)門脇 誠
3番(右)梶谷 隆幸
4番(一)岡本 和真
5番(三)坂本 勇人
6番(捕)大城 卓三
7番(左)丸 佳浩
8番(二)吉川 尚輝
9番(投)グリフィン

きのうと同じで左バッターが多いですね。

14時頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は村田真一さんです。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本がワンボールから外角のカットボールを打ったフェンス際の大きいライトフライのあと、中野がフルカウントまで粘ってやや外の高め148キロ直球を打った右中間破る2塁打で1アウト2塁のチャンスになります。
森下がツーツーから真ん中の151キロ直球を打った一二塁間のセカンドゴロで、1塁送球で2アウト3塁。
続く大山がフルカウントまで粘って内角に直球外れて四球で、2アウト1・3塁でしたが、佐藤輝がワンツーからがいっかうカットボールを打った高く上がったレフトフライ。

1回裏
佐々木がワンツーから外角高め直球を見逃し三振。
門脇がワンワンからやや外の低めカットボールを打った二遊間のショートゴロ。
梶谷がツーツーから外角やや低めカットボールを打ったセカンドゴロ。

2回表
ノイジーがスリーワンからの四球で出ますが、続く坂本誠志郎は初球、ピッチャー前にバントで、1アウト2塁。
木浪が初球の真ん中やや低め直球を打った右寄りのセカンドゴロで、2アウト3塁。
大竹がワンツーからの外角低めカットボールを空振り三振。

2回裏
岡本がフルカウントになって外角ツーシームを打ったセンターまでゴロで抜けたヒット。
坂本勇人がワンツーからやや内の直球を打ち上げた深いファーストファウルフライ。
大城が外角ボール球低めカットボールをハーフスイングの空振り三振。(三球三振)
丸がワンストライクから内角139キロ直球を打ったファーストゴロ。

3回表
近本がワンツーからの外角ワンバウンドのスプリットを空振り三振。
中野がワンストライクから真ん中低めツーシームを打ったファーストゴロ。
森下がワンツーから外角低めカットボールを打ったライトフライ。

3回裏
吉川尚輝がワンストライクから外角高めチェンジアップを打ったセカンドへのハーフライナー。
グリフィンがワンストライクから外角やや高め139キロ直球を打ったセカンドゴロ。
佐々木は初球のやや外の低め直球を打った二遊間のセカンドゴロ。

4回表
大山がツーワンからのやや内の高めカットボールを打ったバットの折れたセンター前ヒット。
佐藤輝がワンツーから真ん中のスプリットを打ったファーストの左を速いゴロで破るライト前ヒットで、ノーアウト1・3塁。
ノイジーがワンツーからの外角直球を見逃し三振。
坂本の初球のセフティスクイズが一塁線のファーストファウルフライで、岡本がダイビングキャッチ。
3塁走者の大山がなぜかホームまで走っていて、3塁送球でダブルプレーに。

4回裏
門脇がツーツーから内角136キロ直球を打ったゆるいショートへのゴロで内野安打になりました。
梶谷が初球バントの構えから引いてストライクでしたが、2球目以降はヒッティング。
ツーツーから外角カットボールを打ったランエンドヒットの掛かったセカンドゴロで、1塁送球アウトの1アウト2塁。
岡本がスリーワンからの四球で、1アウト1・2塁。
坂本勇人がワンツーからの外角低めツーシームを打った三遊間のゆるめショートゴロで、2塁送球フォースアウトのみとなって、2アウト1・3塁。
大城がフルカウントになって内角高めに外れ四球で、2アウト満塁。
ここで安藤投手コーチがマウンドへ。
丸がワンワンから内角やや低めツーシームを打ったわりと高く上がったショートフライ。

5回表
木浪がワンツーから真ん中のナックルカーブを打った大きな左中間のセンターフライでしたが、大竹がワンワンから外角高め142キロ直球を打った三遊間を破るレフト前ヒットで、1アウト1塁。
近本がワンストライクから外角高め直球を打った右寄りの浅いセンターフライ。
中野もワンワンからやや外のカットボールを打った右寄りのレフトフライ。

5回裏
吉川尚輝がワンワンから外角ツーシームを打った正面のセンターフライ。
グリフィンがワンツーから外角低めカットボールを空振り三振。
佐々木がツーツーから外角直球を打った左中間の浅いところに落ちたレフト前ヒット。
門脇がワンツーからの真ん中低めツーシームを打った右中間のセンターフライ。

6回表
森下がワンワンから外角低めカットボールを打ったサードゴロ。
大山がワンツーから外角高い148キロ直球を空振り三振。
佐藤輝が初球の真ん中カットボールを打ったレフトフライ。

6回裏
梶谷がスリーワンからの四球で出塁しますと、代走は松原。
岡本和真がワンボールから真ん中に入ってきたカットボールを捉えたセンターちょっと左寄りのスタンドに入る2ランホームラン。
0対2と巨人に先制されます。
安藤投手コーチがマウンドへ。
坂本勇人もワンワンからやや外の高めカットボールを打ったレフトスタンドに入るソロホームランで、2者連続の本塁打になります。
0対3となって、阪神はここでピッチャーを交代、2番手の桐敷拓馬になります。
大城がワンワンからやや外のやや低めフォークを打った左寄りのセカンドゴロ。
丸がワンツーから外角低めスライダーで空振り三振。
吉川尚輝がツーボールからやや内高め147キロ直球を打ち上げたファーストフライ。

7回表
ノイジーがツーツーからやや内のやや高めカットボールを打ったセンターオーバーの2塁打でチャンスになりますが、代打・梅野がワンツーから真ん中高い直球を空振り三振。
ここで投手コーチがマウンドへ。
代打・原口が粘ったワンツーから真ん中高め148キロ直球を打った三遊間破るレフト前ヒットで、1アウト1・3塁になったところで、巨人はピッチャーを交代、2番手の西舘勇陽になります。(原口に代走は小幡。)
代打・糸原がフルカウントになって真ん中高め150キロ直球を打った浅めのレフトフライで走者動けず。
近本はワンストライクから外角高めカットボールを打った大きなフェンス際のライトフライでした。

7回裏
阪神のピッチャーは3番手の石井大智に交代。
キャッチャーは梅野、ショートは小幡。
代打・萩尾がツーツーから外角直球を打ったライト線破る2塁打で、ピンチになります。
佐々木がワンボールからの三塁側のバントですが、石井がボールになかなか手が付かないエラーで、ノーアウト1・3塁。
門脇が一塁線にスクイズですが、大山と切れていってファウル。
直後にセフティスクイズで、キャッチャーが拾って、3塁走者が動かないので1塁送球、1アウト2・3塁。
松原がツーストライクから真ん中のシンカーを打ったセンター前2点タイムリーヒットで、0対5とされます。
梅野がフルカウントになって内角高めに浮いたフォークを空振り三振。
坂本勇人がツーツーから外角低いスライダーで空振り三振。

8回表
巨人のピッチャーは3番手のバルドナードに交代。
中野はワンツーから外角低めスライダーを打ったセカンドゴロ。
森下がワンツーから外角150キロ直球を打ったセカンドゴロ。
大山がワンワンからやや外のチェンジアップを打った二遊間のショートゴロ。

8回裏
阪神のピッチャーは4番手の門別啓人に交代。
大城がワンワンから外角低めスライダーを打ったファーストゴロ。
丸がワンワンから外角低め直球を打った三遊間破るレフト前ヒットで出ると、代走は重信。
吉川尚輝がワンストライクから外角145キロ直球を打ったレフトフライ。
代打・郡がワンツーから内角146キロ直球を空振り三振。

9回表
巨人のピッチャーは4番手の堀田賢慎に交代。
佐藤輝明がスリーボールからフルカウントになって内角低め直球を空振り三振。
ノイジーがワンツーから真ん中低めチェンジアップを打った三遊間のショートゴロ。
梅野がツーツーから外角低めチェンジアップを打ったサードゴロ。



0対5で阪神がまた完封リレー負けでした。

勝利投手はグリフィンで、1勝0敗0セーブ。
敗戦投手は大竹耕太郎で、0勝1敗0セーブ。

ホームランは岡本和真の1号2ラン(6回)、坂本勇人の1号ソロ(6回)でした。

観客数41,665人 試合時間2時間56分
 

=== 戦評 ===

きょうは5回までは互いに点の取れない投手戦になっていましたが、6回裏に巨人側に2者連続ホームランが出て、均衡が破れます。
阪神はそれまでにあと1本が出なかったり、スクイズが失敗してチャンスを潰したりしてましたので、かなり悔しい感じでしたね。
7回表にもノーアウトからのノイジーの2塁打でチャンスを作りますが、そのあとにあと1本が出ず、無得点。
結局きょうも完封リレーされてしまい、阪神ファンとしてはタメ息のみが出る試合になりましたかね。


こちら先発投手の大竹耕太郎は、制球良くたくさんの球種を投げてました。
5回まではなんとか無失点で抑えていましたが、6回裏になって岡本和真に2ラン、坂本勇人にソロと2者連続のホームランを打たれ、KOされていました。
それまでは、厳しいところに投げていたんですが、この回だけ明らかに甘くなったりしてましたね。
結局、5と0/3イニングを90球で投げ、5被安打の3与四球・無与死球、3奪三振での3失点。
日刊スポーツによりますと、本人は「相手に先に点を与えないようにという気持ちで投げていました。5回まではなんとか粘ることができましたが、先頭バッターを四球で出してしまったところから点を取られてしまった」と反省していたそうですが。
さらに「悔やむというか、それが今の実力なんで、次は打たれないように頑張るだけですね」と気持ちを切り替えてもいたそうです。

 

 

 

 

 



むこう先発投手のグリフィンは球に力がありましたが、立ち上がりは球が高くやや荒れていました。
ただ、3回くらいになってだいぶまとまり出したと解説されました。

きょうの阪神打線は、1回表、2回表、4回表、7回表と、何度も3塁まで走者を送るんですが、4回表の坂本誠志郎のスクイズ失敗があったり、なかなか点が取れません。
こちらに粘りが無いのか、グリフィンが粘投したと考えるべきなのか、7回途中まで投げて、結局、7回表も2番手の西館勇陽に抑えられましたので、得点できず。
情けなく最後まで無得点で惨敗した感じです。

きょうの敗戦というか、無得点でした攻撃や
大竹のピッチングなどを岡田彰布監督はどう認識しているのか?
ここで、
岡田監督の一問一答をご覧下さい。

=======

 -大竹は立ち上がりはスムーズだった。

 「いやあ、ちょっともうあの回からは、ボール高かったもんなあ」

 -先頭の四球も痛かったが、そこは。

 「なあ」

 -抑えれば、継投に入るところだった。

 「球数がなあ、80な、100近くいっとったからな。あっこで」

 -序盤はテンポよく

 「あー、そんな投げてなかったからな。やっぱりな」

 -大山は状態が心配されたが、一本出て。

 「大丈夫いうからさ」

 -走る方はしんどい?

 「いやいや、それは大丈夫いうんやから。それは本人に聞いてくれ」

 -スクイズのところはフェアグラウンドにいけばというところ。

 「いや、スクイズちゃうよ」

 -セーフティースクイズですね。

 「セーフティーよ」

 -坂本は前の打席で初球に犠打を決めていた。

 「なあ、ああなるんやなあ。やっぱりなあ。先に点を取っていたら、全然違う展開やけど」

 -一つのプレーで流れが変わる。

 「そら変わるよ。昨日もそうやんか。昨日、今日とな」

 -三塁走者の大山はフライを見て戻るのは難しかったか。

 「戻るって。セーフティースクイズやから戻る、行ったらあかんやんか、スクイズちゃうんやから、スタートを切るんちゃうんやから、そら」

 -石井の状態が

 「ああ、石井なあ。ちょっとしんどいなあ。あんな2ストライクからな。あんなフォークが、ど真ん中いくんやもんなあ」

 -門別は中継ぎでもいいところを。

 「いやあ、1回投げさせとかななあ。おーん。まあなあ、こんなゲーム展開やけど、とにかく、どっかで投げさせようと思っとったけどな、1回でもな」

 -ビハインドで桐敷を投入したのも。

 「いや、3点やからまだ分からへんから、そら」

 -2連敗。明日仕切り直し。

 「そうやなあ、3連敗はあかんよなあ。まあ点取らなあかんわな。おーん、ほんま。全然、お前、入らへんもんな。入りそうにないもんな」

 -硬くなっているのか。

 「いや、そんなヒット出んやんか。つなぐとかいう問題じゃなしに。つなぐだけじゃ点入らへんからな。ある程度もっとヒット出んと。まあちょっとボール振りすぎやな。高めはな」

 -役割が発揮できていないか。

 「まあ役割というか、もっとやっぱり塁を賑わして後ろにとかな。そういうのがないやんか」

 -また明日徹底して。

 「徹底というか、そら毎試合そないしてやるつもりでおるんやけど。まあ2試合0点やからな」

 -巨人は活気づいてる。

 「おーん。そら勝ち方とかしたらなあ。0ー0でホームランは止められへんもんな。まあ…まあまあまあ」

=======

まあ、いろいろとあるんですが、驚いたことに、
4回の1アウト1・3塁の状況での坂本誠志郎の初球のバントは、岡田監督のサインとしてはスクイズではなくセフティスクイズやったんですね。
3塁走者の大山悠輔が戻らないのでスクイズなのではないかと思っていました。

通常、スクイズの場合は投球とほぼ同時に本塁へ向けて3塁走者は走るので、バントがフライになっても戻れなかったりするのはわかるんですが、セフティスクイズの場合はあくまで3塁走者が自分で判断して、行けそうなら本塁へ走るし、ダメそうなら走ってはいけません。
どうして、大山はフライが上がっているのに本塁に一目散に走ったのか?
大山の判断ミスということになります。

あんなことをしていたら、勝ちへの流れを失ってしまいますから、重大なことですね。

次に、7回裏を投げ、2失点した
石井大智についての判断です。
岡田監督は、石井について、あんなフォークが2ストライクから真ん中に行ったら「しんどいなあ」と話しています。
確かに球に力はある投手ですが、オープン戦のときから、あんまり良くないなあと僕も思っていました。
開幕してからも苦しいピッチングになっていますもんね。

日刊スポーツによりますと、石井本人は「次があるか分からないけど、修正できるようにしたい」と誓っていたそうですが、なかなか厳しいでしょうね。


阪神ファンの中には、巨人戦となるといろいろと見境がつかなくなる方々も多くいますので、開幕から完封されての2連敗ともなれば、かなり荒れている方も多いと考えられます。
それはある程度、仕方が無いのでしょう。

きょうのところはこのへんで。

いつも読んでくださってありがとうございます。