スコアレスドローとなった阪神!サトテルはしっかりせい! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年3月15日の阪神タイガースは、バンテリンドーム ナゴヤでの中日ドラゴンズとのオープン戦でした。
きょうから攻守におけるサインプレーもやり始めると、岡田彰布監督が言っていましたので、そこらへんも見どころになるかもしれませんが、どうなりましたか。

さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)ノイジー
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(指)糸原 健斗
先発投手 青柳 晃洋

スタメンはほぼベストメンバーなんでしょう。


中日ドラゴンズ
1番(左)大島 洋平
2番(中)三好 大倫
3番(三)高橋 周平
4番(一)中田 翔
5番(指)宇佐見 真吾
6番(右)後藤 駿太
7番(二)村松 開人
8番(捕)木下 拓哉
9番(遊)辻本 倫太郎
先発投手 柳 裕也

左打者が6人と多めに並んでいます。

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
阪神は今季初めてのナイトゲームです。
中継番組の解説は川崎憲次郎さんでした。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本が外角低いフォークを空振り三振。(三球三振)
中野がワンストライクから真ん中のチェンジアップを打った浅めレフトフライ。
森下がツーボールからの外角高め145キロ直球を打った高く上がったサードファウルフライ。

1回裏
大島がワンストライクから外角低めツーシームを打った一二塁間のセカンドゴロ。
三好が初球のやや外の低めツーシームを打った三塁線寄りのサードライナー。
高橋周平がスリーボールからフルカウントになって内角低め145キロ直球を見逃し三振。

2回表
大山がツーツーからの真ん中高め143キロ直球を打った高く上がった浅いセンターフライ。
佐藤輝がツーツーから内角143キロ直球を打った浅いレフトフライ。
ノイジーがフルカウントまで粘って外角低めカットボールを空振り三振。

2回裏
中田翔がワンボールからのやや内のやや低め141キロ直球を打った右寄りのセンターフライ。
宇佐見がフルカウントまで粘って内角142キロ直球を打った強いファーストゴロで、大山がはじいてライト前まで転がったエラー。
1アウト1塁で、後藤駿太がワンツーからの内角低め140キロ直球を打ったライン際のレフト前ヒットですが、1塁走者の宇佐見が3塁を狙ってノイジーが3塁送球タッチアウト。
2アウト2塁で、村松がツーツーからの内角やや高め140キロ直球を空振り三振。

3回表
先頭の坂本がワンツーからの外角高め142キロ直球を打ったサードゴロ。
続く木浪がフルカウントになって真ん中高めカットボールを打った高く上がった深めショートフライ。
次の糸原がワンワンからやや外のチェンジアップを打った一二塁間の早めのセカンドゴロ。

3回裏
木下がワンワンからの外角高め137キロ直球を打った大きめレフトフライで、辻本がワンボールからの内角ツーシームを打ったゆるめのショートゴロでしたが、大島が粘ったワンツーから真ん中低いツーシームを打ったセンター前ヒットで出塁。
三好がワンストライクから外角スライダーを打った左側の強めセカンドゴロで、中野がダイビングキャッチの後、低い姿勢のまま2塁送球のフォースアウト。
ここは中野の好プレーでした。

4回表
先頭の近本が初球の真ん中カットボールを打ったセンターフライに終わりましたが、中野がツーワンからやや外の142キロ直球を打った強いファーストゴロ。
森下がフルカウントになってやや外のやや高め直球を打ち上げた浅めのセンターフライ。

4回裏
先頭の高橋周平がスリーワンから外角に外れ四球で出ると、中田翔がワンストライクからのやや外のツーシームを打った強めのセカンドゴロで、ダブルプレーになります。
宇佐見がツーストライクから真ん中やや高め141キロ直球を打ち上げたサードがファウルフライ。

5回表
大山がフルカウントまで粘って真ん中高めカットボールを打ったセンターフライ。
佐藤輝がワンワンから低いフォークを打ったセカンドゴロ。
しかし、ノイジーがフルカウントになってやや外の高い直球外れ四球のあと、坂本がワンストライクからのやや外の高め142キロ直球を打った左中間のレフト前ヒットで、2アウト1・3塁とします。
木浪がツーワンからやや外の低め142キロ直球を打ったセカンドゴロで、2塁にトスしてフォースアウト。

5回裏
後藤駿太がツーストライクからの外角142キロ直球を打ったバットの折れたサードゴロでしたが、村松がツーワンから真ん中のツーシームを打ったライトオーバーの2塁打でピンチになります。
木下がワンストライクから外角高い140キロ直球を打ち上げた深いファーストファウルフライ。
辻本がツーボールから真ん中のツーシームを打ったショートゴロで、1塁送球アウト。

6回表
先頭の糸原がフルカウントからやや内の低い直球を見送って四球で出ると、近本が粘ったワンツーからの外角高い141キロ直球を打ったレフト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
中野が初球のセフティー気味のバントがファウルも、その後がヒッティングで、ツーワンからのやや外の直球を打ったレフトフライ。
森下がツーツーから内角やや高め直球を打った大きなフェンス際のレフトフライ。
大山がツーワンからのやや内の高め141キロ直球を打ったサードゴロで、2塁送球フォースアウト。

6回裏
センターに小野寺が入りました。
大島がワンワンから内角カットボールを打った高く上がった深いセカンドフライでしたが、三好が粘ったワンツーからやや内の低めスライダーを打った一二塁間破るライト前ヒットで出塁。
高橋周平が粘ったツーストライクからやや外の低めスライダーを打った右寄りのレフトフライで、中田がツーツーからやや外の142キロ直球を打った右寄りのショートゴロで、2塁送球フォースアウト。

7回表
中日のピッチャーは2番手の祖父江大輔に交代でした。
ライトも鵜飼になります。
佐藤輝明がワンワンからのやや内の直球を打った左中間のレフトフライ。
ノイジーがツーツーからやや外の低めスライダーを打った左中間のセンターフライ。
坂本がワンツーからやや外のやや低めフォークを打ったゆるめサードゴロで、1塁にワンバウンドのランニングスローでアウト。

7回裏
阪神のピッチャーも2番手の島本浩也に交代。
キャッチャーは長坂、レフトも前川になります。
代打カリステがツーストライクから外角低いフォークをハーフスイングの空振り三振。
代打・細川が告げられると、ここで阪神はピッチャーをさらに交代、3番手の加治屋蓮とします。
代打・細川がツーツーから内角低いフォークを打ったライトフライ。
村松が初球のやや外の低いフォークを打ったファーストゴロで、ピッチャーがベースカバーのアウト。

8回表
中日のピッチャーは3番手の藤嶋健人に交代。
木浪がツーツーから内角高い143キロ直球を空振り三振のあと、ミエセスがツーツーからの外角やや低め143キロ直球を打った左中間のセンターがレフトの前で捕ったフライ。
小野寺がツーボールになったときに、藤嶋がどこか故障したか突如、4番手の梅野雄吾に交代。
小野寺はスリーワンからの四球で、2アウト1塁。(代走は植田。)
中野がワンツーのときに植田が盗塁成功しますが、中野がツーツーから内角ワンバウンドのフォークを空振り三振。
キャッチャーが1塁側に大きくはじきましたが1塁送球アウト。

8回裏
阪神のピッチャーは4番手の石井大智になりました。
センターに植田がそのまま入ります。
木下がワンワンから内角149キロ直球を打ち上げた深いファーストファウルフライ。
辻本がワンツーから外角のシンカーを打った大きめレフトフライ。
鵜飼がワンツーから外角ワンバウンドのスライダーを空振り三振。

9回表
中日のピッチャーは5番手のライデル・マルティネスに交代。
先頭の森下が初球の外角高め直球を打った左中間フェンス直撃の2塁打でチャンスにしたあと、大山がフルカウントまで粘って真ん中のスプリットを打った低いライナーのレフト前ヒットで、ノーアウト1・3塁とします。
佐藤輝がワンツーからの真ん中高い直球を空振り三振。
前川がツーストライクからの内角低めスプリットを打った強いファーストライナーで、1塁走者が戻れないダブルプレーでした。(中田が逆シングルの低い姿勢で捕ったナイスプレー。)

9回裏
阪神のピッチャーは5番手の桐敷拓馬になりました。
三好がフルカウントになって真ん中高い直球を打った三遊間破るレフト前ヒット。
代打・山本泰寛がワンボールからのバントがライン際の浅いファーストファウルフライ。
中田が初球のやや内の148キロ直球を打ったフェンス際の大きなレフトフライ。
カリステがワンツーから真ん中やや低めフォークを打った三遊間をゴロで破ったレフト前ヒット。(カリステに代走は田中幹也。)
細川がワンツーからの外角低め直球を見逃し三振。



0対0の引き分けでした。

ホームランはありませんでした。

観客数26,151人 試合時間は2時間57分


=== 戦評 ===

きょうはサインプレーも一応あったようでしたが、阪神側はあんまり本番さながらの戦術は採らず、サインを試しただけの感じかもしれません。
6回表のノーアウト1・2塁の状況で、中野拓夢にバントが初球の1度あっただけでした。(中野のバントはファウルになって、その後はヒッティングに変更。)
普通なら1点差を争うあの場面においては、2球目以降もバントを続けるはずでしょうから。

9回裏に中日側の攻撃でバントの場面があって、そこは阪神側にバント守備のサインが出たかもしれません。


継投策については、きょうは7回裏に島本浩也がワンポイント・リリーフになるなど、本番さながらの継投がありましたが、一番後ろにハビー・ゲラや岩崎優が投げたわけではないので、これも全部が本番通りでは無かったですね。


結局、きょうは、両チームの良い投手の前に最後まで無得点で抑えられ、投手戦になりましたね。
阪神側に記録上、エラーが1つあったものの、両チームに良い守備が観られて、基本的には投手戦としてまあまあの熱いシーンもあった試合でした。


阪神打線は柳裕也の好投に4回表まで完全に抑えられ、苦労します。
キレがあって制球が良かったです。

5回と6回の阪神はチャンスは作るんですが、あと1本が出ずに得点できません。
7回表から柳が代わっても、祖父江大輔ら中日中継ぎ陣に抑えられ、なかなか打てんなと思っていましたが、9回表に先頭の森下が2塁打を放ち、チャンスを作ります。
ただ、前川のファーストライナーが中田翔の好補によるダブルプレーになったりで、ここも得点できませんでした。



こちら先発投手の青柳晃洋まずまずの球威と制球があったようです。
6イニングを84球で投げ、4被安打の1与四球・無与死球、2奪三振での無失点。

少し制球が乱れたり、野手の好プレーが2つほどあったので、守りに助けられた面もあったかもしれませんが、3塁を踏ませない、打たせて取るピッチングは悪くはなかったと思います。
スポーツ報知によりますと、本人は「全体的に調子は悪かったですけど、ストライクをしっかり取れたので良かった」と話し、納得していたそうです。
今季、登板した3つの実戦で、いずれも無失点やったことについては「無失点でいけたのはいいこと。今日のように試合前のピッチングが悪くても、ゲームをつくることができたのは1つの収穫」と胸を張っていたようです。
今後の調整については「投げミスの確率を減らす。そこを少し詰めていけたらいい」とテーマを設定していたそうです。

7回裏は2番手の
島本浩也がまず投げましたが、代打カリステ空振り三振に取りました。
続く後藤駿太の打順にも右打者の代打・細川成也が出て来たので、3番手の加治屋蓮に交代しました。
加治屋細川をライトフライ、続く村松開人をファーストゴロに抑えて、無失点でしたね。

8回裏を4番手で投げた
石井大智は、前回登板よりは強い球が行っていたんでしょう。
1イニングを1奪三振での三者凡退に抑えまして、きょうは良かった。

9回裏を5番手で投げた
桐敷拓馬は球はまあまあ強かったですが、制球が少し悪かったですね。
無与四死球でしたが、高くなったり若干、甘くなったりで2被安打でした。
中田翔に打たれたやや内角の直球はホームランされたかと思いました。(苦笑)
フェンス際いっぱいのレフトフライでしたがね。
少し球威が勝ったのか、やや詰まったのか。

もう少し球が強いか制球が良くないとちょっと怖い印象ですが、1イニングを1奪三振での無失点でした。

 

 

 

 

 

 


あと、阪神の守備の方では、2回裏の1アウト1塁の状況で、後藤駿太のライン寄りのレフトへのヒットがあったんですが、レフトのシェルドン・ノイジーがクッションボールを上手く処理して3塁に送球、1塁走者をタッチアウトにする捕殺があったのと、3回裏には2アウト1塁の状況で、三好が二遊間の強めのゴロを打ったんですが、中野がダイビングキャッチして低い姿勢で2塁送球フォースアウトというのもありました。
2つとも際どいなかなかのファインプレーでしたね。
これは良かったです。


もうひとつ、大山悠輔が強いファーストへのゴロをはじいて後逸するエラーが付いたプレーがありましたが、あれはかなり強いゴロでしたので、僕なら強襲ヒットにしていたでしょう。
ちょっときょうは記録員が厳しいことをここでは言ったかもしれませんね。
凡プレーではないですので、そんなに心配することは無いと思いました。


さて、きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
スポニチからの引用です。

=======

 ――青柳は引き続き好調か。

 「そやなあ。6人ぐらい並ぶやろな。左。だいたい、そんなもんやろ。何とかな、左も抑えとったし」

 ――今年はクイックでも乱れない。

 「コントロールええいうてるやんか。キャンプからずっと」

 ――このまま調整してもらったら問題ない。

 「いやいや、だから、もう一回投げるやんか。それだけのことやんか。開幕いくんやから、今からそんなお前、代えられへん」

 ――きょうは球数は少なかったが、来週の京セラは、本番のように行けるところまで。

 「いやいや、そこまではいかんいかん。まあ、まだいけとったよ。きょうでも。6回でもなあ。後ろのピッチャーも投げささなアカンからなあ」

 ――7回の島本、加治屋の継投は。

 「昨日言うたやんか。右、左で変えるいうて。あの順番じゃないよ。そんなん決めてないわけやから」

 ――リリーフもしっかり投げた。

 「しっかり投げるいうか。ほんまはシーズンしっかり投げなあかん。今はまだテストやんか。このメンバーで右、左いくっていう」

 ――佐藤の状態は。

 「え? 新聞ですごい書いてるやんか。何本もスタンド入ってっていうて。そういうことやろ。そらお前、もう結果やから見たら分かるやんか。状態なんか。俺が言うより結果見とったらわかるやんか、ええか悪いか。練習でスタンド行っても一緒や言うことやろ、そんなの」

 ――9回は1点取りたかった。

 「そら打たなあかんやん(笑い)。前飛んだら1点や。何でもええやん、バット当たったらのう。そういうことやんか。スクイズで1点取りに行く?あっこで。ええ、お前、そんなな。どんな当たりでもバットに当てて前飛んだら何かが起きるけどな。三振は何も起きない。空振りは。それだけのことや」

=======


9回表のノーアウト1・3塁のチャンスに三振した佐藤輝明には、相変わらず厳しい岡田監督でした。
まあ、彼には期待してるからやと思いますわ。


きょうはこのへんにさせてください。

いつも読んでくださってありがとうございます。