2024年3月9日の阪神タイガースは、甲子園球場での東京ヤクルトスワローズとのオープン戦でした。
天気予報的にはきょうはそこそこ寒い日で、実際に雪らしきものもチラついていたと実況のアナウンサーが言ってましたから、けっこう寒かったのでしょう。
新聞によっては、6度くらいしかない感じやったとか。
こうなると、1軍の選手がバチバチとぶつかり合う場面は、ますます観られない感じになってしまいます。
そういうことも踏まえて、スタメンから観て行きましょう。
スターティングメンバー
阪神タイガース
1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(指)糸原 健斗
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)ノイジー
7番(右)前川 右京
8番(遊)小幡 竜平
9番(捕)藤田 健斗
先発投手 富田 蓮
きょうは先発ピッチャーが予定していた才木が発熱した為に、数日前から富田が先発すると言われていました。
富田はこのチャンスを生かしたいですね。
野手の方も、森下と木浪が休んでいまして、坂本もあとから出てきますが、スタメンにはいません。
きのうエラーした小幡と前川には、しっかりとチャンスを与えるところが岡田監督らしいですね。
東京ヤクルトスワローズ
1番(右)濱田 太貴
2番(二)北村 拓己
3番(中)塩見 泰隆
4番(三)村上 宗隆
5番(指)内山 壮真
6番(遊)長岡 秀樹
7番(左)増田 珠
8番(捕)松本 直樹
9番(一)赤羽 由紘
先発投手 吉村 貢司郎
こちらも塩見と村上宗隆が3番4番ではありますが、外国人が居ませんし、キャッチャーが中村でないなど、ベストメンバーとは言い難いでしょう。
13時頃からプレーボールのデーゲームでした。
天候は雪交じりになったりもするなど、寒い感じがしたようです。
ピッチャーが指に息を吹きかけるシーンが多く見られました。
中継番組の解説は井川慶さんでした。
=== 試合結果 ===
きょうは家族の買い物に付き合ったり、とても忙しく、結局、試合後半をビデオで観ました。
試合経過をいつものようには書けませんでした。
2対5で阪神が負けました。
勝利投手は石山泰稚で、1初1敗0セーブ。
敗戦投手は岩貞祐太で、0勝1敗0セーブ。
セーブは星知弥について、0勝0敗1セーブでした。
ホームランは1号ソロ(2回)のみでした。
観客数30,162人 試合時間3時間7分
=== 戦評 ===
阪神側で先発投手でした富田蓮は、2回表に内山壮真にレフトにソロホームランを打たれたり、3回表には攻められて、北村拓己にレフトへのタイムリーヒットなどあって、点を取られます。
4イニングを2失点でマウンドを降りたようです。
阪神打線は、わりと好投していたらしい吉村貢司郎を4回裏に捕まえ、前川右京のライト線のタイムリー2塁打、小幡竜平の左中間のセンターへの犠牲フライで、2対2と追いつくんですが、7回表に登板した岩貞祐太の制球が定まらず、四球2つとピッチャーゴロを打たれたときの自らの2塁悪送球などで、ノーアウト満塁のピンチになります。
そこから、濱田大貴への押し出しの死球、北村拓己のレフトへの犠牲フライ、岩田幸宏のセンター前タイムリーヒットで、3失点し、2対5のまま試合が終わった試合展開となりました。
きのうエラーしていた前川と小幡には、きょうは打点がついて、もちろん2人はノーエラーでそこは良かったんですが、岩貞の乱調でスコアとしては負けとなりました。
こちら先発した富田蓮は4イニングを83球で投げ、4被安打の3与四球・無与死球、2奪三振での2失点。
残念ながら僕はゆっくりと投げている様子を観れなかったんですが、制球が良くなかったようですね。
こちら2番手で投げた椎葉剛はきのうに続いての登板をさせてもらっていますね。
3人と対戦して、全てレフトフライに打ち取る、三者凡退でした。
ですから、レフトを守っていたシェルドン・ノイジーがノックを受けているようなイニングになってました。
椎葉本人は日刊スポーツによりますと、「真っすぐが走らないです」と無失点で抑えていながらも悔しげやったそうです。
3番手で投げましたハビー・ゲラは2奪三振での三者凡退と、素晴らしい好投でした。
制球がわりと良く、この時期で150キロ台中盤は出ていましたので、本番ではスピードはもっと出そう。
こうなるとクローザーも可能で、前阪神にいた絶対守護神・スアレスくらいやってくれるんやないかという期待を持ってしまいますね。
4番手で投げた岩貞は、先頭の増田珠を四球で歩かせたあと、続く松本直樹をピッチャーゴロに打ち取るんですが、2塁送球が悪送球。
さらに次の赤羽由紘にも四球を与えて、ノーアウト満塁のピンチを迎えます。
ここから、濱田太貴が押し出しの死球、北村拓己がレフトへの犠牲フライ、岩田幸宏がセンター前タイムリーと3失点で、そのあと武岡龍世をセカンドゴロダブルプレーに打ち取って、やっとチェンジでした。
球に勢いはあるのやと思いますが、制球はかなり悪かったでしょう。
敗戦投手となっています。
日刊スポーツによりますと、本人はかなり厳しい表情で、「もう1回、1から作っていかなければ、だいぶ厳しいかなと思います」と覚悟をにじませていたとのこと。
8回表を投げた5番手の加治屋蓮も制球は悪くて、四球を2つ出しますが、松本直樹をサードゴロダブルプレーに打ち取って無失点。
経験でなんとか修正した感じでしょう。
9回表を投げた6番手の島本浩也はまずまずでしたが、1被安打の1与四球、2奪三振での無失点。
こちらも若干、制球が悪かったのかなと言うところでしたか。
日刊スポーツによりますと、本人は「真っすぐの状態がなかなか(上がっていない)。変化球は問題ないんですけど、真っすぐの強さをもっと上げていかないといけない」と課題を口にしていたようです。
きょうの阪神投手陣は総じて与四球が多かったですね。
椎葉とゲラ以外はみんな与四球があって、合計8個も出しています。
死球も岩貞のみですが1つ。
岩貞は極端に制球が悪かったですね。
打つほうでは、チームで8安打とそこそこ打っていました。
4回裏に2点を取っただけでしたが、むこうの先発投手・吉村貢司郎に対しては責め立てていて、4イニング中3イニングもチャンスは作っていましたね。
何よりも、きのうはエラーをした小幡と前川が打点を挙げているのが、汚名返上という感じで、きょうのところは良かったでしょうかね。
サンスポによりますと、前川は「1打席目もチャンスで回ってきて、次もチャンスで回ってきたので、何とかして事を起こすじゃないですけど、ちゃんとつなげるという気持ちで入りました」と語っていたそうですね。
日刊スポーツによりますと、小幡の方はきょうは安定した守備を見せられたことなどについても、「良いイメージでいきました。スタメンで初めから行かせてもらったので良かったです」と起用に感謝していたそうです。
あとは、大山悠輔が3打席で2安打(うち1安打は二塁打)と少し調子が上がっていますか。
サンスポによりますと大山本人は「反省するところも多くあったので、しっかりまた鍛えていきます」と控えめなコメントでした。
5回以降のピッチャーの1イニングずつの細切れ継投のところは、2安打しかできていません。
守備では4回表に、前川がライトを守っていて好プレー。
1アウト2・3塁で、ライト前に飛んできた打球を直接、捕れるかのようなしぐさをするフェイクプレーをして、ワンバウンドで捕球後、中継プレーで本塁送球すると3塁走者がホームに帰れずタッチアウトになったようです。
これは、よくやりました。
きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。
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-前川は昨日のミスもあり、期するものが。
「それは分からんよ、そんなん聞いてないけど。いやいや、別に昨日関係なしで普通にライト守らせただけや。昨日のことなんか何にも関係ないよ」
-ノイジーも初めて守備に。
「きょうからやな。だからちょっと5回くらいまで守らそうと思ったけどな。まあ、徐々にな」
-レフトフライも3回連続で。
「おーん」
-心配なく
「それは心配してないよ。そんなんお前。まだまだこれから守備つくんやから」
-左翼のレギュラー争いは一歩リードか。
「いやいや、そんなことないよ。まだきょう1日だけやんか。なんでそんな」
-スタメン捕手の藤田は先発が富田だから。
「そうそう。坂本ばっかりいかれへんからな。まあ後ろのな、あれはゲラとかは坂本に受けさせとかなあかんけど」
-ゲラは投げる度にいい。
「だから他のピッチャーがフォアボールバンバン出してるのにな、そういうことやんか。それはお前、寒いいうても相手ピッチャーも一緒の条件で投げとるわけやからな。出てきてフォアボール、フォアボールはお前なあ。先頭フォアボールでなあ、それは」
-昨季は四球の少なさが投手陣の成績に直結していた。
「そら、フォアボールの数やで。そんなもんは。ヒットと一緒やからなあ。ましてや先頭へのフォアボールなんか、そらおまえ、絶対に点になるよ。そら。終盤とかになるとな」
-岩貞は心配か。
「心配って、全然、投げてないんやから」
-四球が明暗を分けることは投手陣も分かっている。
「いやいや、分かってるっていうても、良くないやろ?ブルペンで良くないピッチャーは全然あかんやんか。だからそのブルペンのままが出ているよな。それだけのことや。今、こうやって見極めて、段々落としていかなあかんわけやから、それだけのことやで。今はそういう時期やんか。こんないっぱい中継ぎピッチャーを抱えられへんわけやから。俺らがキャンプからブルペンを見て思っているのと、このゲームでテストをしてるのと、やっぱり一緒の結果が出ているやんか。俺はそれだけよ。だから、ピッチャーはブルペンのボールを見たら、ある程度判断できるよ。ずっと言うてるやん。だから、俺が言うてる目が正しかったなって思うよ。はっきり言うて。だって、ええやつはええ結果が出る、悪いやつは結果が出ないってはっきりしているわけやからな」
-ゲラは制球面で崩れる心配がない。
「だってブルペンでも崩れへんもん。あのフリーバッティングでも、1カ所で投げたときでも高いボールいけへんもん、それ言うたやんあのときでも。キャンプ中に。ボールなっても低い球しかいかんっていうかな、低めに。それをずっと、ゲームの中でもそういう感じで投げてるわけやからさ。思ってる通りのピッチングしてくれてるわけやもんな、結局は」
-先発の富田は。
「いやいや、今日は才木やったんやからな。そんなん熱出て投げられへんてお前、富田にしてもチャンスかも分からんけど、ちょっとかわいそうな面もあったしな、おーん。そら、しゃあないやん、そんなのお前。才木に文句言いたいねん(笑)投げられへんねんから、お前。この時期に普通やったら投げさせへんやんか。普通やったら才木やったからなあ。熱で投げられへんわけやから。急きょな、富田、そらまあ、富田もええボール初回投げとったけど、やっぱ変化球でな、ストライク取れるとかな、そういうのが球種も含めてやけどな、おーん。短いイニングやったらいけそうな感じはするけどな、やっぱ長なると、今日でもやっぱり球数増えてきたらガクッと落ちるもんな、ストレートでもな。キャッチャーもな、初回に比べたら全然ボールがきてないようなったら変化球要求するけど、その変化球がやっぱストライク入らんていうな、おーん、そうなってくるよな、やっぱりな」
-使い方次第で戦力に。
「いや、なるなる。今日のボール見とったら俺はなると思うよ。短いイニングやったらいけるんちゃうかなと思たよ、それは」
-去年1軍で先発した時はテンポが悪いと言っていたが変化は。
「いやだいぶ、そら変わってる変わってる。そらお前、エスコンではものすごい長かったやん。みんなボール取られるでアメリカやったら。1球、1球、お前(笑)」
-富田はロングリリーフの可能性も。
「いやいや、そんなロングは、中のロングは考えてないよ。それは誰かが調子悪なったりしたらな。タイプ的にな、いけるかもわからんけど、ロングいうても、今日の見とっても、ロングはちょっとしんどいんちゃうかな。球数増えてくると」
-リリーフは右と左4人ずつの構想もあったが。
「いやいや、まだそれはわからんな。5・3になるかもわからんで。8人やからな。そらな、3、4人は削らなあかんわけやからな」
-彼らの見極めは開幕前まで。
「いやもう、見極めなんて、そんなつれていけへんよ、いけへんいけへん、そんなん」
-椎葉は。
「今日なんか全然やったな、腕振れんとな。どっか故障してるかなと思ったよ、今日は」
-レフトにいい当たりされていた。
「いやいや、あんだけ腕振れんかったらな、そらええ当たりされるよ、それはな。たまたまアウトにしただけやろ、今日は、椎葉は」
-真っすぐが上がってこない。
「上がってこんな。今日は全然腕振れてないもんな。真っすぐも腕振れてないし。なんかあったんかなと思ったよ、今日。見とって。たまたま抑えただけやろ、今日なんかな。あんなええ打球、打たれてな」
-ファームで梅野がキャッチボール再開、どれくらいで実戦か。
「実戦て、そら開幕からいくつもりでおるよ。なんでそれ」
-OP戦もどれくらいから。
「いやいや、それはもう、バッティングしているわけやからな、投げられるようになったらこっちに呼ぶよ。昨日もちょっとな、検査とかもしとったみたいやけど。それである程度、良くなっているっていうので安心したんやろ。それでまた悪くなってると言われたらあれやけど、そういう報告受けてるから。キャッチボール再開するみたいなことも言うてたからな」
-勝敗は関係ないが、あすは満員。勝利も見せたいのでは。
「いやいや、勝利って。オープン戦やんか。そら勝ったらええけど、バントされても無防備やしな、まだ。そんなん向こうは一、二塁とかなったら、あのメンバーならバントとかしてくるけど、別にさせといたらええやって、こっちは何にもな。サインないから、シフトも敷かれへんやん」
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岡田監督はオープン戦で勝利無しですが、全く気にしていない様子ですね。
あしたの巨人戦も、特に勝ちに行く気は無いようです。
さて、きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。