1安打完封負けの阪神!オープン戦では20年くらいぶり | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年2月24日の阪神タイガースは、沖縄の浦添での東京ヤクルトスワローズとのオープン戦でしたね。

さて、まずは故障者・不調者のニュースですが、右肩に故障があるということで、別メニューで練習していた梅野隆太郎は、右肩の肉離れやったようです。
この診断名やと、新聞によっても違いますが、全治3~6週間くらいやということですね。
走ったりとかのトレーニングは今もやっているようではあるんですが、戦列からは離れるので、開幕には間に合うのかどうかわからにと言うところになりました。
さすがに
岡田彰布監督の表情も険しかったようですが。

あと、
きのう乱調やった湯浅京己が2軍に合流したようですね。
阪神のリリーフ投手陣は、他の投手は良くてかなり盤石なので、早い判断になった模様。
しっかりとトレーニングし直して欲しいところです。

では、きょうのスタメンから書いていきましょうか。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)小野寺 暖
2番(二)植田 海
3番(一)原口 文仁
4番(指)ヨハン・ミエセス
5番(左)野口 恭佑
6番(右)井上 広大
7番(三)糸原 健斗
8番(捕)坂本 誠志郎
9番(遊)小幡 竜平
先発投手 村上 頌樹

相手投手が技巧派ベテラン左腕の石川ということで、右打者を多く並べている感じでしょうか。
勝つためというより、オープン戦から石川にあまり気持ち良く投げさせたくないのもあるかもしれませんが、若手に石川みたいな投手を教える意味もあるんでしょうね。


東京ヤクルトスワローズ
1番(中)西川 遥輝
2番(右)青木 宣親
3番(左)サンタナ
4番(指)村上 宗隆
5番(一)オスナ
6番(捕)中村 悠平
7番(遊)長岡 秀樹
8番(三)北村 恵吾
9番(二)武岡 龍世
先発投手 石川 雅規

山田哲人がいない以外は、わりとベストな先発オーダーっぽいですね。
両チームとも、この時期は試合中の交代が多いですが。

13時頃からプレーボールのデーゲームでした。
観客はいつもに比べればけっこう多かったというような、実況アナウンサーの表現でした。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の小野寺が2球目の外角低めシンカーを打ったショートゴロ。
植田もワンワンからの外角直球を打ったショートゴロ。
原口がワンツーから内角高めゆるい直球で見逃し三振。

1回裏
先頭の西川遥輝がツーツーからの真ん中直球を打ったライト前ヒットで出塁すると、青木がワンワンからの外角カーブを打った右寄りのライト前ヒットで、ノーアウト1・3塁。
サンタナがツーストライクから外角低めフォークを打ったサードゴロダブルプレーで、この間に1失点して0対1として2アウトランナーなし。
村上宗隆がワンワンから外角カーブを打ったセンター前ヒット。
オスナはワンツーから外角高め直球を打ち上げた深いセカンドファウルフライ。

2回表
先頭のミエセスがワンツーからのやや外のシンカーを打った角度は良かったんですが平凡なレフトフライ。
野口はツーツーから外角低め直球を浅めのライトフライで、青木がダイビングキャッチ的な捕球。
井上がワンツーからのがいっかう低めシンカーを空振り三振。

2回裏
先頭の中村悠平がツーツーからのやや外の低めカットボールを打ったセンターフライでしたが、続く長岡はワンストライクから外角のカットボールを打った二遊間のショートゴロで、小幡が後逸するエラー。
次の北村恵吾が初球の外角高め直球を打った左寄り大きめのセンターフライで、ランエンドヒットが掛かってましたが戻りました。
武岡はワンボールから外角低め直球を打ちあげた浅いレフトフライ。

3回表
ヤクルトのピッチャーは木澤尚文に交代。
糸原がツーワンから真ん中直球を打ったセンターフライ。
坂本誠志郎がフルカウントからのやや内のシュートを打ったバウンド高いサードゴロ。
小幡がフルカウントからのワンバウンド投球見送って四球。
小野寺の打席で初球、小幡が盗塁成功。
2球目はワンバウンドの暴投で、2アウト3塁。
結局、小野寺はツーワンからやや外のやや低めシュートを打った左中間のセンターフライ。

3回裏
西川が内角高め145キロ直球を空振り三振。(三球三振)
青木がツーボールから外角やや高め直球を打ったセカンドゴロ。
サンタナが粘ったツーツーから真ん中147キロ直球で空振り三振。

4回表
先頭の植田がツーツーから外角高め直球を空振り三振。
原口がワンワンから外角低めシュートを打った強いショートゴロ。
ミエセスがワンツーから外角ワンバウンドのスプリットで空振り三振。

4回裏
阪神のピッチャーは2番手の島本浩也に交代。
先頭の村上宗隆がフルカウントまで粘った四球で出ると、オスナがライン寄りのレフト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。(オスナに代走・北村拓己)
中村がスリーワンから真ん中133キロ直球を打った三遊間破るレフト前ヒットで、ノーアウト満塁。
長岡が初球の真ん中やや低めフォークを打ったファーストゴロで、ホームゲッツーとなって、2アウト2・3塁。
北村恵吾がワンワンからやや内低め140キロ直球を打ち上げたファーストファウルフライで、この回は無失点でチェンジ。

5回表
ヤクルトのピッチャーは3番手の石山泰稚に交代。
守備もかなり交代。
野口が内角高めを打ったバットの折れたサードゴロ。
井上が三遊間の逆シングルで捕ったショートゴロ。
糸原がフルカウントからのやや外低め直球で見逃し三振。

5回裏
阪神のピッチャーは3番手の漆原大晟に交代。
キャッチャーも藤田になり、サードは熊谷になりました。
武岡がワンボールからの真ん中直球を打った一塁線のファーストゴロでしたが、西川がワンワンから外角高め135キロ直球を打った右中間を破るスタンディングダブル(2塁打)でした。
内山がフルカウントから外角低く変化球外れ四球で、1アウト1・2塁。
増田が初球のやや外低め直球を打った左寄りのショートゴロダブルプレー(6・4・3の併殺)で、無失点でチェンジ。

6回表
ヤクルトのピッチャーは4番手の宮川哲に交代。
守備もだいぶ代わったようです。
熊谷がフルカウントになって外角145キロ直球を打った二遊間のセカンドのグラブをはじくセンター前ヒットで出ますと、続く小幡がツーツーから外角直球を打った高く上がったレフトフライ。
代打・近本がワンワンからやや内直球を打った高く上がった二遊間の深いショートフライ。
代打・中野がワンボールからやや内の140キロ直球を打った一二塁間のセカンドゴロで、1塁送球アウトでした。

6回裏
阪神のピッチャーは4番手の及川雅貴でした。
代打・濱田が粘った四球で出塁すると、北村拓己の打席で濱田が盗塁。
北村はやや外のワンバウンドのスライダーをハーフスイングの空振り三振。(三球三振)
松本直樹がワンワンから真ん中直球を打った浅いライトフライで、井上がポケットキャッチ。
長岡が初球の内角やや低め144キロ直球を打ったファーストゴロ。

7回表
先頭の原口がワンストライクから真ん中直球を打ったレフトフライ。
代打・大山がワンストライクから内角141キロ直球を打った強いショートゴロ。
代打・前川が外角ワンバウンドのフォークをハーフスイングの空振り三振。(三球三振)

7回裏
先頭の北村恵吾が左中間のセンターフライでしたが、武岡がワンストライクからやや外のやや高めを打ったレフトの左を破る2塁打。
丸山が初球の外角高めスライダーを打ったゆるい一塁線のピッチャーゴロで、及川が1塁にグラブトスして、2アウト3塁。
内山が初球のやや外の直球を打ったサードゴロで、この回も無失点でした。

8回表
ヤクルトのピッチャーは清水昇でした。
先頭の代打・佐藤輝明がワンボールから真ん中高め直球を打ったレフトフライ。
藤田がツーツーから外角低めカットボールを泳いで打った浅いレフトフライ。
代打・森下がツーツーから外角低いカットを空振り三振。

8回裏
ファーストに渡邉が入ります。
増田が粘ったワンツーから真ん中低めカットボールを打った大きめセンターフライ。
濱田が初球のやや外のスライダーを打った大きめ左中間のセンターフライ。
北村拓己が外角低いスライダーを空振り三振。(三球三振)

9回表
ヤクルトのピッチャーは6番手の嘉弥真新也に交代。
小幡がワンボールから外角シュートを打った左寄りの大きめレフトフライでしたが、近本がワンストライクから内角シュートを打ったファーストゴロ。
中野がスリーワンから低いシュートを見送った四球。
渡邉がワンツーから内角低めスライダーを空振り三振。



0対1で阪神が負けました。
勝利投手は石川雅規で、1勝0敗0セーブ。
敗戦投手は村上頌樹で、0勝1敗0セーブ。
セーブが嘉弥真新也について、0勝0敗1セーブ。

ホームランはありませんでした。

観客数は6,971人 試合時間は2時間27分


=== 戦評 ===

阪神はオープン戦を初戦から2連敗しましたね。
この時期の勝ち負けはどうでも良いのですが、阪神側にヒットが1本しか出なかったのはちょっと問題でしょう。
日刊スポーツによりますと、阪神のオープン戦での1安打での完封負けは2003年3月16日の巨人戦(甲子園、5回終了降雨コールドゲーム)以来やそうです。

きょうはスピードガンの調子が悪いのか、両軍の投手陣とも球速表示ではあまり速くなかった時間帯もあったりした印象でした。


ヤクルト側はヒットをチームで7本打つも、チャンスでヒットが出ませんでしたし、阪神側はチームでヒットが1本しか打てず、そもそも打てないような感じでしたし、両チームが低得点の試合となりました。


こちら先発の
村上頌樹は1イニング目はときおりスローカーブを投じたんですが、やや高いのか2度もヒットにされていました。(1イニング目は全部で3被安打でした。)
2イニング目以降は制球良くキレ良く投げていて、
小幡竜平のエラーがあっても、落ち着いて投げての無被安打での無失点。
3イニング目は2奪三振での三者凡退にしっかり抑えていました。
(最後は
サンタナから147キロの直球投げての空振り三振に取っていました。)
結局、
3イニングを3被安打で無与四死球、2奪三振での1失点。
日刊スポーツによりますと、立ち上がりに失点した場面については「『1点取られてもまあいいや』っていう気持ちだった。欲を言えば三振、その次ゲッツー取れたらいいなくらいで思っていたので、そこでゲッツーをしっかり取れたのはよかった」と話していたそうです。
2回と3回は最速147キロのキレのある直球と改良中のツーシームなどを試投できたということで、「いいコースにしっかり投げ切れたのでよかった」手応えを口にしていました。

2番手の
島本浩也制球がイマイチなんでしょうね。
1軍の打者には見極められ、四球を与えたり、カウントを悪くしたり。
ノーアウト満塁のピンチを招きます
が、運良く長岡秀樹を初球でファーストゴロゲッツーに打ち取ったりで無失点。

3番手の漆原大晟も制球が悪く、2塁打と四球で、1アウト1・2塁のピンチにしていましたが、増田珠がショートゴロダブルプレーで、無失点。

6回裏から投げた、4番手の及川雅貴も最初は少し制球が悪いようで、1イニング目は四球を与えた後、盗塁されて、ノーアウト2塁のピンチになります。
ただ、
その後は空振り三振やフライアウトに抑えて、無失点。
2イニング目も1アウトから2塁打を打たれてのピンチでしたが、後は抑えました。
3イニング目は三者凡退に抑えます。
3イニングを1被安打の1与四球・無与死球、2奪三振での無失点でした。
 

 

 

 

 

 



打つほうでは、阪神は熊谷敬宥の1本しかヒットを打ちませんでした。
それも、セカンドの左寄りのゴロで、セカンドの逆シングルのグラブをはじいたような渋いヒットでしたので、球場にいた阪神ファンもタメ息が出たかもしれません。
ただ、中盤くらいまで主力は出ないゲームでしたので、レギュラー陣が打てなかったわけでもないゲームでした。

まあ、ヤクルトの投手陣が比較的良かったのはあります。
先発した石川雅規の老練な緩急のピッチングは、特に若手には良い刺激になったかもしれません。
ああいうのがあるとまさに実体験できたわけですからね、そういう意味ではよかったかもしれません。

他の投手も制球がわりとまとまっていて、与四球が全体で2つしかなかったですね。(
木澤尚文嘉弥真新也が1つずつ出しました。)

まあでも、いずれにしても、今いる若手があんまり打てなかったわけですから、今季も投手陣は良いとしても、攻撃面は微妙な感じなのかもしれませんね、今のところ考えますに。
今季は「左うちわ」で勝てるくらいかもと思っていたんですが、僕の夢想に過ぎないのでしょうか?


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -村上の投球は。

 「おーん。ヒット2本打たれたとき、きのうのまたアレかな思うたけど、まあ1点でよかった」

 -本人は試したいことを試せたと。キャンプ通じて去年と変わらず。

 「キャンプ通じてというか、ブルペンでも去年と遜色ないようなボールを投げとるから、ある程度はな。抑えられると思うけど、まだまだや。きょうが初めて3イニングやから」

 -及川は先発の準備として3イニング。

 「まあ、そういうことやろうな」

 -及川は実戦でいい投球を続けている。

 「それは見ての通り、今日も良かったし」

 -村上は逆算はまだ先か。

 「いや、そんなんは全然、してない」

 -次はイニングを伸ばすか。

 「まあイニングを伸ばすって、3回を投げたら次は5回やろ。そんなん、だいたいの流れやからな。今度は甲子園になると思うけどな。甲子園では5試合あるからな。みんなだいたい1回は投げておかんとな、マウンドでな。その後、甲子園になかなか帰ってけえへんからな」

 -野手は若い方を先に出した。

 「そうや、逆にしたんや。ちょっとなあ、交代して、後で出るやつのありがたみをわからせようと思ったんやけどな。後から出て行くとなかなか後から出ても打てんやろ?え?他の代わったやつな、いつもと逆やけどな、それだけ難しいということよ。1打席いうのはな、準備しかりなあ」

 -結果的に1軍クラスの投手との対戦に。

 「そうや。あとはちょっと中継ぎと当たるしなあ。いつも先発陣しか当たらんからなあ、先行くとなあ。そういう意味ではな、だいぶまた違ったピッチャーと当たるしなあ」

 -野口、井上も結果を残したかった。

 「いやいや、だってもうあとこれ1試合やからなあ。これ終わったらもうな、だから、1、2軍両方でゲームあるから、そやで。今22人もおるんやから、4人も5人も下にいかなあかんやろ。それはみんな分かってると思うからな。今日なんかええチャンスやったけど、その辺やわなあ。まあもう、明日は普通通りに行くからな。なかなかなあ、一軍と二軍で両方とも試合あるからな、2日から。そら分かれなあかんやん。今こっちに22人もおるんやから、だいたいそないして何人かは行かなあかんわけやからな。それはみんな分かっとると思うけどな」

 -明日は誰かファームに。

 「いや、もういかん、こっちおる。下もあれやろ、キャッチャーもおらんし7回でもええと言うてるけどな。そんなゲームできへんで、そらはっきり言って」

=======


やはり、野口や井上あたりにアピールが欲しかったという感じの岡田監督でしたね。
せっかく良いチャンスをあげたんですけどね。
レギュラーメンバーも、代打などで出てくる選手の有り難みを感じたやろうとも言っていましたか。
投手陣については、そんなに心配は無さそうな感じでしたね。

 

 

 

 

 



きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。