きょうは2対1でサヨナラ勝ちした阪神!投手力がほんま凄い! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2023年10月19日の阪神タイガースは、甲子園球場でのクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第2戦でした。
相手は広島東洋カープです。


きのう勝って、1位通過チームに与えられるアドバンテージを含めれば2勝した阪神ですが、きょうはどんな試合をしましたか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)ノイジー
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)伊藤 将司

いつものレギュラーの先発オーダーですね。


広島東洋カープ
1番(二)菊池 涼介
2番(中)野間 峻祥
3番(遊)小園 海斗
4番(一)堂林 翔太
5番(左)西川 龍馬
6番(三)上本 崇司
7番(右)末包 昇大
8番(捕)會澤 翼
9番(投)大瀬良 大地

きのうと違って右打者が多い広島の先発オーダーです。

18時頃からプレイボールのナイトゲームです。
中継番組の解説は能見篤史さん、大野豊さんでした。

=== 試合結果 ===


2対1で阪神がサヨナラ勝ちでした!

勝利投手は岩崎優で、1勝0敗1セーブ。
敗戦投手は栗原良吏で、0勝1敗0セーブ。

ホームランはありませんでした。

観客数は42,630人 試合時間は3時間13分

=== 試合のハイライト ===

1回表
先頭の菊池がワンワンから内角高めカットボールを打った三塁線破る2塁打を放ちピンチになると、野間が2度バントをファウルにしたあと、ヒッティングでセカンドゴロで、1アウト3塁。
小園がツーツーからの外角のカットボールを打ったレフト前タイムリーヒットを放ち、0対1と広島が先制しますが、堂林はサードゴロダブルプレーに打ち取りました。

2回表
先頭の西川がレフト前ヒットで出塁すると、上本がワンボールからヒットエンドランの掛かった外角高いツーシームを打ったショートゴロで、1塁送球アウトの1アウト2塁。
ただ、末包がツーツーから外角のチェンジアップを打った高く上がったファーストフライ。
會澤がツーツーから外角低いチェンジアップで空振り三振。

2回裏
1アウトになって、佐藤輝明が初球の外角カーブを打った一二塁間強く破るライト前ヒットで出ますと、ノイジーがワンストライクから真ん中直球を打った強いライト前ヒットを放ちますが、ライトが捕れず後逸したエラーをしたので1塁走者の佐藤輝が帰ってきて、1対1の同点になり、なおも1アウト3塁。
坂本がフルカウントから外角低いカットボールを空振り三振すると、木浪は申告敬遠で、2アウト1・3塁。
伊藤将司が空振り三振でした。

3回表
大瀬良がフルカウントからの四球で出塁しますが、菊池が外角低めチェンジアップを打ったサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
野間がワンツーから外角低めカットボールを空振り三振で、小園がワンストライクから内角直球を打った詰まったゆるいセカンドゴロ。

5回裏
坂本が9球目を打ってセカンドフライになりましたが、木浪が左中間のセンター前ヒットで、1アウト1塁。
伊藤将司がピッチャー前に良いバントを決めて2アウト2塁にすると、近本は申告敬遠で球場が沸きますが、2アウト1・2塁。
中野がフルカウントから外角高めカットボールを空振り三振。

6回表
先頭の菊池が右中間のライト前ヒットで出ますと、野間が初球でバントを決めて1アウト2塁。
小園がツーツーから内角直球を打った詰まった弱めのショートゴロでしたが、堂林がスリーボールになった時点で申告敬遠として、2アウト1・2塁。
西川がフルカウントからやや外のカットボールを打った低いショートライナー。

7回表
先頭の上本が左中間のセンター前ヒットで出塁しますと、末包がピッチャーライナーで、上本が飛び出していて、ダブルプレーに。
會澤は高く上がった浅いセカンドフライ。

8回表
阪神のピッチャーは2番手の石井大智でした。
代打・田中が空振り三振、菊池が高く上がったショートフライ。
ここで阪神のピッチャーはまた交代で、3番手の島本浩也になりました。
野間がフルカウントから真ん中高め直球を打ったセンターまで抜けるヒットで出塁しますと、小園がツーツーから真ん中低めフォークを打った三遊間破るレフト前ヒット。
ここでまたピッチャー交代、4番手のコルテン・ブルワーになります。
代打・松山がツーツーから外角高いカットボールを空振り三振。

8回裏
広島もピッチャーは2番手の島内颯太郞に交代。
代打・ミエセスがファーストファウルフライ、近本が深いショートへのファウルフライ、中野が空振り三振。
三者凡退でした。

9回表
阪神のピッチャーは5番手の岩崎優になりました。
西川は外角高めスライダーを見逃し三振、上本が深いライン際のセカンドフライ。
末包がフルカウントから外角低いチェンジアップを空振り三振。
三者凡退でしたね。

9回裏
広島のピッチャーは3番手の栗林良吏に交代。
1アウトから大山がワンワンからの外角高めカットボールを打った右中間の2塁打でチャンスになります。
ここで佐藤輝明ですが、ワンストライクからセンターに曽根が入り、野間がライトに行きます。
佐藤輝明はワンツーから外角高め直球を空振り三振すると、ノイジーは申告敬遠で、2アウト1・2塁。
坂本がストレートの四球で、2アウト満塁。
木浪がワンツーから真ん中高めのフォークを打った一二塁間を速いゴロで抜けるライト前サヨナラタイムリーヒットで、2対1として、阪神がサヨナラ勝ちでした!

=== 戦評 ===

きょうは両先発投手の好投の前に、1対1の同点のままのかなりの投手戦になりまして
9回まで行って最後はクローザーが両チームとも出てきたんですが、広島の栗林良吏のほうが制球が悪く、阪神打線につかまってしまって、2対1で阪神がサヨナラ勝ちしたという試合となりましたね。


こちら先発投手の伊藤将司制球が悪く、全体的に球が高かったです。
緊張とか力みがあったんでしょうか。
ピッチャーにも四球を出していましたからね。

だんだん低めに行くようにもなりましたので、4回と5回くらいは球数少なく抑えて、わりと安定していましたか。
ただ、先頭打者を5度も出していましたので、危なっかしい気はしていました。
それでも、7イニングを99球で投げ、5被安打の2与四球・無与死球、3奪三振での1失点。
まあ、
十分に粘った好投をしたと言えるでしょう。
調子悪くても、7回1失点ができるんですから、もの凄いレベルのピッチャーやと思います。


 

 

 

 

 

 


むこう先発投手の大瀬良大地は、初回は良かったんですが、2回は少し真ん中に集まって打たれて、失点していましたか。
しかし、それでも、
きょうはしっかりシュート回転せずに直球も投げられているという解説もされていまして、その後はなかなか手強かったです。
結局、7回を投げ終えて、阪神打線は3安打しかできず、1点取っただけでした。
かなりやられていた印象ですね。

ただ、
広島側はクローザーの栗林のほうが誤算でしたか。
全体的に高い球が多く、直球は悪くなかったように見えましたが、制球は乱れて、坂本にはストレートの四球を出してしまう有り様でした。
最後は高めに抜けたフォークを木浪聖也に捉えられ、ライト前サヨナラタイムリーヒットとされていました。

デイリースポーツによりますと、木浪は試合後のヒーローインタビューで、「坂本さんがフォアボールで出て、任せたぞ!と合図をくれたので、ここで決めようと思いました。2球目にボール球に手を出して、ヤバッと思ったんですけど、自分らしく食らいついていけて良かったです」と爽やかな笑顔やったそうです。
逆に
栗林のほうは日刊スポーツによりますと、試合後に「最後の1球(フォーク)も低め狙って投げた球が高めにいってしまいました。坂本さんの四球じゃなくて木浪さんをアウト取れれば別になんともなかった。自分が投げたいところに投げられなかった」とコメントしていたようです。


まあ、広島ファンは連敗したので、どうしてもっと点が取れないんだろうと思ったかもしれませんが、
僕としては、それだけ今は阪神投手陣が良いのやと思います。
また、今季の実戦での相性からしても、広島打線は阪神投手陣に対してあまり良くないはずです。
阪神ファンが、よくDeNAが勝ち上がって来た方がこわいとクライマックスシリーズについては言ってた理由というのも、この相性があるからで、広島打線はDeNAに比べて阪神投手陣をかなり苦手にしているのを感じ取っているんでしょうね。

きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

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【テレビインタビュー】

-見事に連勝という形になった

「えーっ。結果的にねえ」

-最後、サヨナラ勝ちの瞬間は

「いや、もうねえ、(木浪が)2ストライク目、高めのボールを振って、いや、これはちょっとまずいなと思っていたんですけどねえ。まあ、ねえ、ずっと1年間、8番で木浪がキーポイントになっていたんだけど。まあ、ここにきてほんと、よく打ちましたよね」

-きょうはカープの投手に苦しんだが、サヨナラの場面はしっかりと生かした

「いやいや、もうねえ。今年、伊藤(将)も一番悪かったんじゃないかな。まあ、ブルペンでよくない、いうのは聞いていたんで。ブルペンから。まあ本当によくなかったんでね。でも、まあ7回までか、1点でね。ほんとにね、なんというか、しのいでしのいで、1点でしのぐことしか考えてなかったですね。点を入れることは考えてなかった。はっきり言うて」

-ブルワー含めて3人のリレーで8回をしのいだ

「まあね、昨日もそうやったんですけど、左2人、どっちか1人を抑えると思ったけど、2人とも出したので、迷わずブルワー行くつもりやった。松山が出てくるのは分かってたんですけど。まあでも、一番わからないピッチャーだと思うし、ブルワーに任せましたけど」

-この2日間失点が少なく見事ですね

「きのうもきょうもシーズンのピッチングじゃなかったと思うけど、本当にしのいでしのいでのピッチングだったですけど、やっぱりね、初回の1点だけに抑えて大したもんですね。

-王手。

「いやいや、もうちょっと打つ方がね、ヒットというか、どんどんストライク来るんで四球も選べないので、そういう意味で守りどんどん早打ちでストライクいったんですけどね、まあ、ヒット出ないもんがね、たくさんいてるんで、その辺が力みにつながってるのかもしれないけど、もうこれでね、あと一つなんで、まあ思い切っていってくれるでしょう、野手は、明日ね」

【囲み】

-伊藤将は

「もうホントになあ、4、5点とられてるような内容やなあ」

-それでも7回まで投げた。

「うん、まあ、あこ打順まわってこんかったけどな、あそこまでやな。おーん。まあ、だから途中でも投げてる間に、高めばっかりいってたからな、2回、3回ぐらいまで。

まあまあ、それでも1点にしのいどってくれたから。投げる最中にまた低めになるわとは、話したんやけどね」

-今年一番出来が悪い中で結果を残した

「いやいや、もう初回の最初の菊池から、小園のボールでも高めばっかりいってたもんなあ。こら、今日はちょっとやばいなあと思ったけどね」

-9回は同点で岩崎を投入

「いやいや、もう先ね、9回まず0点に抑えることやからね。おーん。あとはもう桐敷がおったからね。そら、迷わず岩崎行ったんだけども」

-9回、大山の二塁打からだった

「うん。なあ、初ヒットか。『センターに打て』て、水口に言いに行かしたんや、ネクストまで。ほんまに引っ張ってばっかでなあ。全部アウトコースやで、今日。だから、そういうなあ、インコース目でやられているのは知ってるからシーズンではね。それはちょっと違ったね、攻め方してくるよな。短期決戦やしな。だから、『センターに打て』言うたんや。大山には」

-あそこで1本出て。打てなければ明日にも影響が

「いや、短期決戦では影響出えへんよ。もう、そんなん切り替えて。でも勝ってるから、余計切り替えできるやんか。負けてたら焦るけどな。そら打席の中でもな」

-やっぱり阪神強いなという印象を広島に与えた

「まあ昨日もきょうも1点に抑えてるからやろ。ピッチャーが頑張ってるからやで。そら打つ方が打たんけどな。でもピッチャーがそないして最少得点に抑えてるから」

-木浪の勝負強さは

「いやまあ、打つ打たんとかは考えてないよ。だって次ね、桐敷いくしか。そんなん一喜一憂しとったらもたんから。もう10回表しか考えてなかった。だからノイジーのところに入れて2イニングいかそかなとか。そんなことしか考えてなかった。バッターが打つ打たん考えてたら身が持たんよ。そういうことやで」

-決めたのが木浪というのも今年の象徴

「まあそういうことやろな、結局」

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きょうも上機嫌ぽい岡田監督の一問一答でした。
岡田監督の考えた方は、ほんまに明快ですね。
打つほうで一喜一憂はしないんやということで、特に阪神は投手が良くやってるチームだけに、ますますそうなるのでしょう。


GIF2020
さて、
阪神は日本シリーズまで、あと1勝で、王手をかけることができました!

きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。