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あば’s note

日々の記録を思うままに


この春から指揮者の山田和樹さんが芸術監督に就任、その初コンサートです!
山田さんの指揮はかなーり前に大澤壽人を聞いたきり、今回は再演不可能といわれてきた水野修孝の「交響的変容」フル演奏(コンサートホール用に編曲し直してるけど)とのことです

11月にチケット取った時、すでにほぼ満席、3階C席が11,000円でした

国内オケでこれは高い!と思いましたが、演奏時間3時間半、読売交響楽団、複数の合唱団、和太鼓やソリストといった大編成の大曲、当然ですね


楽しみです

休憩は2回入るようです

12:00開演、終演予定は16:30 ううう覚悟せねば!


豊島区仏教会からお花が!

第四部で法華経が謳われるからでしょう


客席の両サイド4ヶ所にベルやボンゴなど打楽器が設置されています


舞台手前にはお鈴がいっぱい


さて、開演は12:00ですが、11:30から指揮者によるプレトークがありました

このホールで演奏するために編成を工夫したこと、演出も初演とは変更しなければならなかったこと、

作曲者の水野修孝さんは御歳94、数日前に交響曲第6番を書き上げたばかり、今客席にいらっしゃること、などフランクな楽しいお話が聞けました


本日の演目 「交響的変容」水野修孝作曲

1962年に構想開始 完成は1987年 初演1992年

第1部 テュッテイの変容

第2部 メロディーとハーモニーの変容

第3部 ビートリズムの変容

第4部 合唱とオーケストラの変容


つまり様々な楽器、世界各地の音楽(民謡?)、ジャズ、ロックなど異なるジャンルを融合させる実験音楽といったところでしょうか


さて、ラウンジメニュー


カクテル「変容」並んだけど売り切れでした、、、


コンサートはライティングがあったり、客席降りがあったりといわゆるクラシックコンサートとはちょっと趣が違い、長時間にも関わらず見どころ満載、全く飽きない


わかりやすく豪華な演奏会でした


まず、打楽器が際立つ作品、そして音色の重ね方がとても素晴らしい!


ベル×チェレスタ×ピアノ、ベル×木琴

響きが重なることで音にうねりが加わりこれまで感じたことのない印象を受けました

圧巻は第3部の大太鼓(和太鼓)とティンパニーの競演!和洋の大太鼓の響きから生じるうねり、、、新しい音が生まれるというか、、感動しました!


打楽器はもちろんですが弦と菅のユニゾンも音が重なった時の心地よさといったら!、、水野さんという作曲家の特徴なんでしょうか。初めての体験でした


第3部については他にも面白い部分が!

ジャズアレンジは大野雄二さん風味(ルパン3世)、ロックは渡辺宙明さん風味(マジンガーZ)や前田憲男さん風味(クラッシャージョウ)、ポップスは渡辺岳男さん(編曲松山祐二さん)風味(初代ガンダム)、大きく捉えると三枝成彬さん風味もあり、、、要するにアニメ音楽を彷彿とさせられました

これについては第4部でも感じたのですが、この作曲家はメロディーが日本的なのかもしれません。ソプラノのソリストが歌ったメロディーライン、海外の作品とは明らかに違うなあという印象でした


第4部の前に休憩があったのですが、そこかしこでマーラー云々という声がして、なんで?と思ったのですが、パイプオルガンや合唱の準備が進み、なるほど「千人の交響曲」のような編成だと話していたのかと納得しました


第4部からはパイプオルガン、歌唱(声という楽器と歌詞というメッセージ)が加わり、音圧もすごいことに、、、

第1部から客席のサイドに配置された一部の打楽器の音が横から後ろから降ってくるといった効果があったのですが、第4部では合唱のメンバーが歌いながら客席の通路を走り抜けるなど横、後ろあらゆる方向からアジア各国の民謡が混沌と流れるという、音の渦に包まれる感覚になりました


第3部までは音楽の融合、だったのですが、第4部では合唱が加わることで「原爆による悲劇、原爆から逃れるための?祈り???」というメッセージが提示され、ラストは法華経とミサ曲が重なります


作曲者の世代、また作曲された時代を反映しているのでしょうけれど、私はペンデレツキのルカ受難曲に触発されたのかな、と感じました

ここまでやるならルカ〜みたいに少年合唱団も加えればよかったのに!(初演ではあったのかな?)


というわけで、終わってしまうと私の感想は


「一言で言うなら、きれいなペンデレツキ」

(ルカ受難曲はヴァイオリンとかわざと汚い音を出すように演奏してたもんで)になってしまった


ヴァイオリンのグリッサンド(この時代よく使われてた?) 合唱の悲鳴めいたパートとか、、、

第4部のテーマが原爆、鎮魂というところもペンデレツキ(ポーランド出身)ルカ受難曲(ナチス批判)を想起しました


一般的には第4部が目玉扱いなのかもしれません

大編成かつ原爆と祈りというメッセージがありますからね


でも私としては第1部と第3部が面白かったです

個人的好みは第3部ですが、ダイジェストというなら第1部なんだろうな、、、作曲者が音楽でやりたかったであろう「変容」がわかりやすかったから


今日の演奏は美しい演奏でした やっぱり音楽はきれいな音がいいです。交響的変容、素晴らしいプログラムでした、満足!


演奏終了、すごい拍手でした


テレビ放送楽しみです