素晴らしかった!感動!!
私としてはン十年に一度の名作です
演出家の栗田優香さん、過去作の「夢千鳥」も「カルトワイン」も素晴らしかったので今回の作品も期待はしていました
でも、三国志、しかも呂布が主人公、ピカレスクロマンとな、、、
どう宝塚要素を盛り込むんだろう、と不安もありましたが、どうしてどうして、しっかり宝塚!しかも剣技たっぷり豪華な衣装と三国志要素も堪能でき、密度の濃い1時間半でした
裏切りを繰り返す殺戮者(獣を自称)呂布が雪蓮(元主君の娘)の慈愛に触れ、彼女を守るために死ぬ、、、要約するとよくある陳腐なストーリーです
しかしこれを説得力のある自然な流れで三国志のエピソードに仕立てた、、、すごい台本です
呂布の性格付、その見せ方が上手い!
ピカレスクロマンというと、復讐心に燃える主人公、もしくは野望を持つ主人公が陰謀、謀略の末、目的達成を目前に潰える、というのが定番でしょう
宝塚作品では主人公は葛藤の末ヒロインとの愛を選び願い叶わず、、、といった展開になるわけですが、たかが女性のために???とシラける結末あるある、、、です
しかし、この作品の武将呂布には国を統べるとか支配者になろうといった野望はない
「人々を踏み付けにするために頂に立つ」とかなんとかいうセリフを吐く
彼としては幼い頃村人に母親を殺され「肉裂き」と蔑まれたという、世の中、人々に対する憎悪がある。より多くの兵を持ち戦場を駆け回りたい、つまり殺戮者で、大義など信念はないのです
ですから主君を持ち取り立てられても、忠義もなく、その立場に固執していないから多くの兵力を得るためと裏切りを繰り返す、、、この呂布の行動、納得できます
しかし母を想起させるヒロイン雪蓮、彼女の慈愛にふれた呂布は彼女を守るために立場も地位も省みず主君を殺す、、、これも納得です
呂布のセリフ(雪蓮について)
「世の中の痛みを知らずに育ったから清らかな女なのかと思っていたが、世の澱みを知ってもなおその心は清らかなままなのか、、、」
だったかなんかそんなのがあるのですが、ウッキャー!!!です!!!
あああ!宝塚です!これ、これなのよー
と、いうのはさておき、この一言で呂布の心情が変わった、愛に目覚めたということが伝わるわけです
結局呂布は殺戮者、裏切り者であったことを改心しないまま死を迎えるのですが
獣が愛を知って獣ではなくなる
殺戮者、裏切り者にとって、愛ゆえの死は救いである、といった王道ストーリー、結局こういうのはカタルシスあるんですね
加えて豪華な衣装、剣技、
座付き作家ならでは、大勢に見せ場があり、三国志といえば!な劉備、関羽、曹操、張飛、袁紹も豪華な衣装で登場、、、
なんといっても月組生の熱演、贅沢な舞台でした
とはいえちょっと気になったのが「肉裂き」設定と主題歌
主題歌は何度かある戦闘シーン、盛り上がるところで歌われるのですが、出だし「進撃の巨人」じゃない?、、、、サウンドホライズンに頭が切り替わっちゃって舞台の世界観に浸りきれなかった、、、
それでも後半のショーも併せてこんなに満足出来た公演は剣幸さんとこだま愛さんの「川霧の橋」「ルポワゾン」以来かな(これも月組だったわ!)
柴田作品ファンの私ですが、今後は栗田作品に期待、です
(おまけ)
今日の席はSS席1列目ほぼセンター!
こんな席当たることあるんだと感激でした
ショーの客席降りではトップのちなつさんにハイタッチしてもらえたーーー嬉しいよう
終演後お隣になった方と「こんないい席初めて、冥土の土産ね」と意気投合
楽しかったあ

