配信 月組大劇場公演「RYOFU」感想 | あば’s note

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日々の記録を思うままに

昨日は水曜日に舞台観たばっかりなのに、配信も観てしまいました


やっぱり素晴らしかった

劇場では最前列だったので、花道は死角、全体を見渡せなかったのですが、配信ではしっかり観られたので満足でした

カメラワーク良かったのでは?しっかり段取っていたように思いました


台本も演出も素晴らしい! もちろん月組生の熱演も!

わかりやすいし、テンポ良くて飽きない

殺戮シーンが多いかな、とは思いましたが、随所に挟まれる美しいシーンが際立って、目が離せないのです

特に赤兎馬登場からのバレエ、婚礼衣装を血まみれにし髪振り乱して殺戮に及ぶ呂布の殺陣、身投げする雪蓮を包む水、呂布と雪蓮を模した精霊?の踊り、、、舞台全体が赤色から水色へ変化します

呂布の心象風景、狂気の後の喪失感を表現しているのでしょうか、、、ここの流れはうっとりします


ラストシーンも盛り上がります

炎の中、弓の猛攻を受け倒れる呂布、、、炎を表す赤いライトに、銀橋(これがまた舞台を弓形に囲んでいる!)いっぱいに並ぶ兵士たちの銀の鎧が輝き(正義の象徴のよう)矢が放たれる、、、雪蓮の亡骸を前に「この愛も罪も紅蓮の炎で燃やし尽くしてくれ」とか言って倒れ込む呂布からの暗転 、、、赤色から漆黒の闇、、、荒ぶる獣の魂を呂布が手放した、、、死の表現

すんごい演出だあああ!


栗田さんの演出は場面、が絵のように決まるんです

映像作家さん的というのかなあ

宝塚デビュー作品の「夢千鳥」から一貫しています

見応えあります

期待の作家さんだわ


3人で観てたのですが、いつもは「この人番手?」とかお菓子をつまみながら、おしゃべりしながらの視聴になるですが、「RYOFU」は最後まで画面凝視、でした

冒頭から引き込まれて無言視聴!


観劇後、感想を言い合ったのですが、外の舞台を含めて滅多にない名作!これなら何度でも観たいと絶賛でした


ラストについて若い子が「呂布は死ななきゃいけなかったのかな、愛も罪も燃やし尽くしてくれって懺悔してるんじゃない?」と

年長者は「いや、呂布は雪蓮を守ると言った約束を果たせなかったことを罪と言ってる、ずっとやってきた殺戮や裏切りを悔いてはいないんだからやっぱり地獄行き」いや、これには笑いました


地獄行きってさあ!


いろいろな解釈があって面白い


生い立ちは罪の理由、言い訳にならない、大多数の人は真っ当に社会生活を送ってるんだから云々、、、

(だんだん作品論からずれてきたぞ)


こういう会話ができる作品って名作でしょう


ところで先述の若い子が主題歌について

「紅蓮の弓矢(進撃の巨人の主題歌)とメロディーもアレンジも似てない?」と指摘、「最後のセリフで

‘紅蓮の炎で燃やし尽くしてくれ’って言ってるし弓矢で死ぬし、関係あるの?作者はサンホラファンなの?」と言ってました


私も劇場で聴いた時思ったんですけど、冒頭16小節はメロディーが「紅蓮の弓矢」そっくり展開、その後もコード進行、アレンジが微妙にサンホラを感じさせます

しかも歌詞が

「獣屠れば蔑まれ 人殺めれば讃えられる」

これってサンホラ作品や進撃の巨人に挿入されても違和感ないかも、、、

でもーーーまさかリスペクトはないでしょう


私としては「RYOFU」の主題歌は通して聴くと明らかに違う曲なんですけど、やっぱり意識が逸れます

しかもこれ盛り上がるところで歌われるいい曲なんです、、、

ともあれ「RYOFU」ではこの主題歌が呂布の行動動機ともいえる重要なメッセージなので他作品がチラつくのはちょっと惜しい

この作品の唯一の残念点だなあ


それにしてもラストのセリフの「紅蓮」そして弓矢攻撃、、、「紅蓮の弓矢」と関連付ける若い子の注意力、視点は面白いですね



話は逸れますが


どっかで聴いたようなメロディー?というのは宝塚ではままあることです

特にショーは有名曲にオリジナルの歌詞をのせたりするので気にしてもしょうがない、と私は割り切ることにしています

ツッコむのを楽しむくらいでないと!


直近では去年の星組公演の「Tiara Azul」の

主題歌、、、「星空のディスタンス」(THE ALFEE)から「つぐない」(テレサ・テン)に繋がった???という部分がありました

(これはすごいコラージュ、しかもキャッチーでいい曲〜)

この時は同行者があれ、なんだっけ、気になる、、、アルフィーか!スッキリしたー!と言ってました 

「つぐない」については、あーなるほど、とスルーしてましたけど


気づくかどうかは曲の知名度、世代なんだろうなあ



ただ今回の「RYOFU」と「Tiara Azul」は作曲者同じ人なんですよね

この方演出から作曲家に転向されたとか聞きましたけど、宝塚をわかってる!ツボを押さえてる、と感じさせられる作曲者さん

「はいからさんが通る」でアレンジ上手い人だなあと認識、歌唱ナンバー「風の誓い」については名曲だあ!と個人的に注目の作曲家さんです


きっといろんなジャンルの曲を聴いてて器用な人なのでしょう 

宝塚は1作品に使われる曲はジャンル、数共に膨大な量です

芝居は歌だけでなくBGMは細切れ、数が多い、曲作りは大変な作業だと推察できます


歌唱ナンバーについては盗作とか故意ではなく、印象的なフレーズが歌詞にのって(多分宝塚歌劇は詞先)出てきちゃうんでしょうね


ちょっと疑問なのは、周囲で指摘する人いないのかなあ?私ですら気づくのに

宝塚歌劇団は知名度あって観劇者の裾野も広がってきてるので、オリジナル作品というなら精査しても良いのでは(オケの人とか演者とかは、、、指摘しづらいのだろうか)


ショーだと気にならないけど、コメディ以外の芝居は浸りきれなくなるので特に、です



でもね! そんなところも含めて!

やっぱり宝塚は楽しい、観劇やめられません



「RYOFU」はよかった!

主題歌云々は些末なことと吹っ飛ばすくらいの感動作でした

もうチケットないので東京の配信とブルーレイ購入決定です!


とりあえずブルーレイ発売日、6/30が待ち遠しいなあ