第115回芥川賞受賞作品 のコトを書こうとしているわけではない。
リアル蛇を踏む、のコトを書こうとしているんである
図書館へ行く道すがら、民家の立ち並ぶ路地を歩いていたら、前方にキラリと輝く長いものが…
うおっ
と、おっさんみたいな声で驚くオラ
(自分、驚いたときは、こんな発声になってしまうのね、と、ちょっと悲しくなる…)
な、な、なんと!
体長1メートル以上はあろうかと思われるリアルスネークが、行く手をはばんでいるではないか ガクガクブルブル
恐怖にかられながら、撮影に挑むオラ。
いろんな角度から撮るべし撮るべし
すると、こちらに歩いてくるおばさまの姿が見えた。
「ヘビがいますよ(気を付けてね)」
と、声をかけると
キャッ
おばさま、見た感じどおり、上品な驚きの声を発していらっさった。
さらに、反対側の向こうからも歩いてくる人がいた。
彼女の場合、ケータイに夢中になっていて、このまま行ったら踏んじゃいますよ。みたいなことになっていた。
ヘビがいますよ!
と、おばさまと二人で注意喚起。
ギャーーー
けっこう豪快な驚きだった。
珍しいわ、こんなところで
これ、このまま見過ごして行っていいのかしらね?
オラたちの立ち話をよそに、ヘビさんは微動だにしない。
もしかしたら、おもちゃかも?
という、希望的観測がよぎる。
すると今度は、近くの民家の方が気付いて、家から出てきた。
オラと同い年くらいの女子と、おじさん(その女子の父と思しき)二人。
「こんなところでヘビなんて見たことないねぇ」
「鎌首あげてるよね」
「青大将だろ おそらく」
みんなで立ち話をしていたら、おじさんがおもむろにヘビさんに近づいていった。
え、えぇぇぇ!
何すんの!!!
と、思っていたら、しっぽを足で踏んだのである。
ヘビさんは慌てて向かいの民家の壁にスルスルっと上って行った。
ひゃぁーーーー!!!
やっぱリアルだったのね
青大将は悪さしないから、生かしておこう。
今年はヘビ年だし、これは縁起がいいのかも。
家の守り神とかいうし。
といったみんなの意見により、これにて一件落着および解散。
(って、これで、いいのかな?)
ま、いっか。
若大将も散歩しているんだから、青大将だって散歩したくなったのかもね。
それにしても、リアルヘビさん以上に震撼させられたのは、ヘビを踏んだ勇猛果敢なこのおじさん情報だった。
「毒蛇にかまれたあそこの○○先生が、病院に行って治療して治ったんだけど、かまれてから1か月くらいしたら、そのかまれたところから、ヘビのウロコが生えてきたんだってよ」
一同唖然…
ホラー映画の世界だ…
と、オラがつぶやくと、おばさまも「ホント、ホラーだわ」と、青ざめながら共感していらっさった。
しかし、なぜヘビさんがこんなとこに?
ヘビさんは縁起物でもあるけど、一方で、地震を感知するとかもいうよな…
引越しで後回しになってたけど、この機会に、非常持ち出し袋の中身確認しとくかな…。