このお正月休み
オラはいつものように実家へ帰って、兄夫婦とその子供達(姪一人甥二人)と両親でいつものように年越しをし、いつものように年の始めを迎えた。
毎年おなじみのおせち料理。
どっかのホテルや料亭で作ったような豪華絢爛なおせちでもなく、昔ながらの母の手作り、煮豆やらなまこの酢の物やら、やや地味~な彩りの食材が並ぶ。
年越し蕎麦もいつものように親戚(蕎麦屋さん)から頂いたやや太麺タイプ。
普段のちゃぶ台より大型のテーブルをみんなで囲み、宴?が始まる。
お年玉にワクワクしている子供達も、いつもよりちょっとお高いお酒を嬉しそうに酌み交わしグビっと飲む父と兄の姿も
いつもの大晦日とかわらぬ風景。
なーんのかわりばえもしないこの風景に、オラはつくづくと幸せを感じた。
いつもなら、単なる年末年始のよくある家族の姿という一コマにすぎなかったのだが…。
実は、実家に帰省する直前、オラは友人からある話を聞かされていたのだった。
オラもよく知るその友人の友人家族は、すっごいお金持ちでステータスもあって、まさに「華麗なる一族」なのだが
実は、その家族、一皮めくると結構惨憺たる現状におかれていたのだ…。
夫婦の折り合いが非常に悪く、もう夫婦仲は超冷め切っているらしい。
夫の浮気(不倫相手は人妻、そして若い愛人もいるらしく、その愛人というのも実は人妻らしい、さらに、イレギュラーな不倫相手も存在する)でずっとゴタゴタしていたらしいのだが、ここにきて不倫相手である人妻家族(子供が発見!)に浮気がバレてしまったらしい!
クリスマスの頃から夫は我が家へ帰らず、ずっと市内でホテル暮らし。
年末は夫婦で最後の話し合いが行われるというではないかー!!
うちの両親もよく夫婦喧嘩をしてるけど、さすがにお金が無いからホテル暮らしなんてできないもんでシブシブ我が家へいるわけで…。
そんで、そうこうしているうちにまた仲直りしているというパターン。
そう思うと、あり余る程お金があるってことが逆に不幸の始まりであるように思えてならない次第…。
あの、華麗なる一族は一体どんな年末年始を迎えているんだろう。
そう思うと他人事ながら、オラはなんかとってもやりきれない思いにおそわれてしまい…。
同時に、あぁ、どんなに貧乏でも、おせち料理の彩りが地味でも、お年玉がしょぼくても、酔っ払ってアホアホになってても、へべれけになってても
こうして家族が元気で明るく、みんなそろって年末年始を一緒に迎えられるって本当に素晴らしい!ずっと当たり前のようにばかり思ってたけど、なんてありがたいことなんだろう。
って、しみじみ感動してしまった。
年越し蕎麦ズーズーっと食べているみんなの姿を見たときにいたっては、思わず食べながら涙が出そうになったくらいだ。
「おばちゃん!お年玉僕だけ少ないんじゃないの??」
と、小学校五年の甥に、お年玉減額疑惑をかえられたときには思わずドキリとしたけど
「え、あぁ、中学生と小学生だからって?額違うくしたって思ったの?」
って、とぼけつつ、実はそうなんだけど。
「なかなかするどいとこついてくるねぇ」
とかなんとかっつって、ごまかしたら
「だって僕、金の亡者だから」
だと。(すげぇ小学五年だよ)
そんなこんなで腹を抱えて大笑いしている家族、この風景はどんなにどんなにお金があっても買えない宝物だよな。心からそう思った。
ちなみに、華麗なる一族は
年末の妻との話し合いもうやむやなままに
夫は正月から一週間、一人でどこぞの素晴らしい温泉旅館へずっと泊まりで過ごしていたらしい…。