去年の今日がオラの退職の日。
派遣とはいえ、なぜか9年近くも働いていた慣れ親しんだ会社にさよならをした日。
最後に同僚たちの前で挨拶をし、花束やプレゼントを頂いたりもした。
帰りは仲間たちと最後の晩餐をした思い出深い日である。
本来は全力オバちゃんの会社へ入社するための退職であったのだが、入社を前に急遽辞退をしていたことなど、誰も知るよしもなかった…。
自分自身、なんでこんなことをしてしまったのだろう…と、信じられない気持ちでいっぱいだったし。結局、誰にもカミングアウトしないまま職場を去ったのである。
突然の入社辞退などという大迷惑なことは、本来のオラらしくない大胆すぎるほど大胆な決断というか、無責任このうえない行動であった。まさか自分がこんなことをしでかす人間だとは夢にも思っていなかったし、所詮できっこないとも思っていた。
しかし、やっちまった系…。
無責任このうえないということもさることながら、なぜ年齢的にも金銭的にも、いろいろとわきあがる先行きの不安もかえりみずにこのような大胆な行動におよんだかといえば、まずは体調の悪さが理由の一つとしてあげられる。
しかし、体調が悪くなるほど本当にイヤな仕事というか職場であったということでもあるのかもしれない(全力オバちゃんには本当に申し訳ないけど)。
でも、それを断わる大きなきっかけとなったのは、あるチャネラーの言葉だったことは偽りない事実でもある。
以前からその有名なチャネラーの方のセッションを申し込んでいたのだが、その申し込んだ当時はまだ全然 転職の話も、もちろん今の職場を退社する話なども、わきあがってはいなくて、ただ単にたまたまその方が仙台にくるというので好奇心で申し込んでいたのだった。
しかし
数ヶ月後、実際にその方のセッションを受ける数日前になり、突然に転職の話がもちあがり、同時に今の職場を去ることを決め、さらには、転職の話を受けてはみたもののどうも自分には合わない職場なのではなかろうかと、一連の自分の決断に悶々と悩んでいたのである。
そんなわけで
必然的にこの方に質問する内容とは、「転職を決めたのはいいが、どうも厳しい会社で私にはやっていく自信がない。でも腹をすえてやっぱりがんばっていった方がいいでしょうか?」というようなちょっと情けない質問だった。
すると、意外にもあっさりと、「辞めてもいいですよ」という回答だったのだ。
「特にその仕事があなたの天職ということでもないし、その社長さんも、あなたの思っているような人というわけではなさそうですし…」ということだった。
へ?そうなの…。
オラはてっきりそれがオラの運命の職場で全力オバちゃんは運命のシトだとばかり思っていたので、とたんに力が抜けた。
「ではなぜ、オラはこんな目にあっちまったのですか」と聞くと
「一つの通過点ということでしょうかね」とのこと。
なるほど、通過点か!
ってことで、さっさと通過してしまい、以後一年今にいたるまでこうしてフラフラとしているわけだ。
後悔しているかと言えばそれが全然後悔もしていない。
お金も決まった仕事もないが、今この時と去年の今日とでは、まさに天国と地獄の違いだということだけは確かである。