死に方がわからない (双葉文庫) [ 門賀美央子 ]

 

死に方がわからない…とは、本のタイトルとしても衝撃的だと思いきや…
妙な願望があるわけでもなんでもなく
50代の師匠(門賀美央子さん)が
「普通に、きれいサッパリ死んでいく方法」がわかんないよねっていう話なのである。

 
*勝手に「師匠」などと読んで怒られないかドキドキだ…
 でも、とっちらかった頭を整理するためには、この機会に師匠に何がなんでもついていく覚悟。
 
*私も!っと、お尻が上がりかかった方はぜひともご一緒に取り組みましょう^^! 


師匠の年齢が同年代の50代っていうところが、またミソでして。
正直、「死」そのものが未知の世界すぎる(自分的にも、社会的にも)わけなんだけど
若くたって不幸にも…ということもあるし
若いうちから考えておかないと、先に進めないぜっていう話なのだ。

いや考えなくても、そのまま進んじゃえばいいかもしれないんだけど
年齢があがるにつれて、考える力もなくなっていくのは必然で

だって、あーばぁちゃんなんてあれだけいろいろと
ひとりで何でも考えて行動できてたのに
いつのまにか、何も考えられなくなってしまったしな。

それは、何故か。
あーばぁちゃんには、優秀な(笑)娘まるちゃんがいた。
考えることを手放したなって感じた瞬間を今も覚えている。『後は任せたっ!』って心の声が聞こえたようだった。
おほほ、うらまやしい限り。
でも、私には…。
ムスメはいない…。

そう、誰もいないんだもん。

家族だの親族がいること前提の社会システムの中で
ぼっちの私達が、どうやって「きれいサッパリ死んでいく」ことができるのさ?という話。

数行・数ページ読んだだけで
そうなんだよ、そうなんです!と膝を打つ。ありがたすぎる。

たとえ、将来のぼっち候補だとしても30代、40代じゃまだ考えるのはちと早いのかも。
だって自分を振り返っても、まだ体にガタきてなかったもん。
いや、違うか。
40過ぎたころから微妙に少しずつ…体はおかしくなっていった。
そうか。振り返れば47歳にしてメモリークリニックの戸を叩いたのは、この私だ!
(長谷川式とかさんざんやったけど、血液検査で甲状腺に問題がある事が発覚!)

そうか。考えて早すぎるってことはない40代も含めて
50代は確実に考え始めなければいけないってことなのかも。


●死の定義がわからない
このくだりはちょっと難しかったので、スススーっと進んだ。
ただし、マジ?と驚いてしまったのが「自然が想定した人体の耐用年数」について

もうワタクシ…死んでしまってますけど。
あれれ?

耐用年数自体は変わらずも
医療等々の技術やそれを支えるあれこれにより
自然世界の決まり事よりも、生き延びることができているだけなのだそうだ。

 

 

死に方がわからない [ 門賀美央子 ]

…何年かお知りになりたいかたは、P19へ



●何で死ねばいいのかわからない
どんな理由で死んでしまうことが嫌と感じるだろう?

ほぉ、そんなことは考えたことがなかった。
そこを想定しておけば、回避する方法が考えられるってもんだ。
確かに。

師匠(門賀美央子さん)は
・嫌な死に方:TOP5
・希望する死因:TOP2 をひねり出している。
 

 

死に方がわからない [ 門賀美央子 ]

…ランキングをお知りになりたいかたは、P37へ

 

私は考え至らなかったので、真似してススムことにする。
死因・死に方に続く死況(死ぬときの状況:師匠造語)については深く同感。

義母を見送った時の死況を思い出した。
たくさんの方が病室まで来てくださって、何ともにぎやかで。ありがたかったけど、正直私個人は「早く帰っていただけないかな…」と思っていた。
外様な私がそのようなことを申せるはずもなく…
これがこの地域の見送り方なのだと納得しつつ…

幸運なことに(私的に)みなさんがお帰りになった後、義兄と夫とともに静かに見送ることができた。義母にとってはにぎやかな見送りと静かなる最期を過ごせて、良かったよと言ってくれるのではないかと勝手に思っている。

自分の死況を考えるに
恐ろしくなるほどの静けさの中で旅立つことになる。
自宅なのか、病院なのか。
義母の時にちょっとでもうるさい…などと思ってしまった自分を反省しながら。

もしも、施設に入ることができているならば
廊下をバタバタ歩く音
ドアの向こうから聞こえる介護士さん達の声や
TV・CDの音に見送ってもらえるかもしれないけれど。

孤独死、孤立死の解説があり
師匠(門賀美央子さん)の死況に対する強い希望が書かれている。

 

死に方がわからない [ 門賀美央子 ]

…どんな状況を想定されたかお知りになりたい方は、P45へ



ここも真似してススムことにする。
なんせ考えなくてはいけないことが山ほどあるので
とりあえず真似して、いずれ再考することにしよう。
 
自分の死に方なんて考えたことなかったけど
考えたって思う通りにはいかないだろうけど
ゴールを考えることで、その手前を考え…準備できるように思えてきた。
 

 

 

毎日が感謝。ありがとうございます。

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