昨日も一人で出かけたらしく
帰ったら、家にいない!
この日も何度も出たり入ったりしているのに
何故か、夜時間帯にいなくなっている!

家が狭いってすんばらしい(笑)
数秒で不在確認はできます。確かにいないぞ。
あーばぁちゃん探しに、レッツ ラ ゴー!

仕事場で、数分前に別れたばかりの夫に
連絡をするかどうか、迷う。
まずは、マンション内を全部確認してからにしよう。


このマンションのプチストレスは
エレベーターが1基しかないこと。
帰ってきて、エレベーター前に到着寸前に
最上階の人に呼ばれると
エレベーターが行って帰ってくるまでに
結構な時間がかかるのだ。

エレベーターって、設置基準なるものはあるのだろうか。
オフィス用、住戸用とか?
何世帯あれば、何基とか?

あーばぁちゃん宅をさかのぼって考えると
サ高住は2基あった。
1基は、ストレッチャーもギリ2台はいれそうな大きなタイプ。
エレベーター内で車椅子をくるりんするのも簡単だった。

その前の公営住宅では、なんと5基もあった。
ワンフロアに30世帯くらいあったし、階数だと14Fあったから
5基あっても、朝夕は渋滞していたくらだろうか。
サ高住以上に高齢者住宅だったから、さほどでもなかったろうか。


さてさて、話はもどって
いなくなったあーばぁちゃんを探さなくちゃ。


前回は、ワンフロア上の階に居た。
車椅子を動員させていて
知らない人の家の前で、座っていた。
そのおうちの方が帰ってきたら、どんなにびっくりしただろう。
受け答えは、はっきりできるが
言ってることは、つじつまが合ってないだろうから
おばーさんを無理やりどかすわけにもいかずに
困らせてしまったかもしれない。

最上階までエレベーターで上がって
非常階段で降りてくる手段をとった。

前回、学んだのだ。
エレベータを占有するわけにもいかず
非常階段をチェックすることもできて
一挙両得だ。

今回は、その非常階段にいた。
えっちらほっちら、階段を下りていた。

時間は20時半。
非常階段だから、明かりはない。
街の明かりで、真っ暗でどうしようもないわけではない。
ただ、足元のおぼつかないあーばぁちゃんには
当然、危ないことほかない。

なぜ、非常階段を使ったのだろう?
エレベーターが来なかった?
そもそも、この人は
上るも下るも、階段を利用することは
通常時は、ほぼないはずだ。

通常時は、ないけれど
徘徊時には、やってしまうということか。

私が声をかけた時
涙声で『見つけてもらえてよかった』と、言った。
部屋に戻って、温かいお茶を飲んでテレビを見始めた時は
ケロっとしてたけど。

ということは、少なからず
不安で、怖い思いをしたはずだ。
下りとはいえ、身体的にはシンドイ思いもしただろう。

日中は、暖かい日だったけど
上着も来ていないし、靴下も履いていない。
少し大きめのサンダルなので
階段で、うっかりひっかけたらそのまま転んでしまうのだろうか。

 

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今回は、どんな目的があったのだろう。
本人に聞いても、よくわからん。
必ず、本人なりの目的があると聞く。
何をしたくて、どこに行きたかったんだろう。

恐い、寒い、不安な思いを抱いても
また、次はやってくる。
今度は、どこまで行ってしまうのだろうか。

私はいま、何を対策すべきなのだろうか。
その答えがまだ、出ていない。