あーばぁちゃんが歯を磨いていた。
顔も洗って、ふと気づく。
あるべきところに、タオルがない。
いかんせん19㎡だから
振り返れば、トイレ&洗面ブースがあり
(注)あーばぁちゃんは、キッチンで歯磨き&顔を洗っていた
トイレ横の棚の中に、タオルが収納されている。
何度となくそこからタオルを取り出し、洗濯後の新しいタオルをしまっているのだ。
スマホをいじっているふりをして
何気なく観察していると…
トイレ&洗面ブースから出てきた。
濡れた手をオバケみたくぶらぶらさせながら、こちらに来た。
コワいぞ。
いつも室内に置いてあるタオル用物干しを見に来たのだ。
あいにく、今そこにタオルはなかった。
どうするのかなぁ~と思っていると
また戻って行ったので、その背中に声をかけた。
『タオルをお探しなら、トイレ横の棚のタオルを使ったら?』
すると
『そうですね。』
と、声が返ってきた。
「そうですね」???
母上は私に、普段そんな言葉使いはしない。
顔を拭きながら、こちらに歩いてきた。
トイレの足元にある収納庫のようなものエリアがミシミシすると訴える。
この話題は、トイレに行くたび…しばらく言っている。
そうねぇ、ミシミシするね。
と言うと
でしょ?という顔をしながらベッドに座った。
『そうですね。』 と言った時
彼女は誰で、私は誰だったんだろう。。
いろいろあってサボリまくりの週1デイサービス。
12月は、結局1度しか行かなかった。
いったん、潮時かなぁ。
