朝イチでスーパーに買い物に行った。
杖を持ってゆっくり小刻みに歩いているおばあさんがいたので
なんとなく気になっていた。
 
きちっとしたものをお召しにはなっているけれど
御髪があちこちハネたり、枕でつぶれたままのご様子。
難しいよね。後ろ頭は自分では見えないもの。
表情もあまり豊かではないので、気になった。
むむ、手櫛でもいいから少し整えてあげたい。
突然そんなことしたら、変なおばちゃんだ…。
 
見ると、カゴには2束の仏花が。
メインは何をお買いになってたかはわからなかったけど
カゴからぴょんと飛び出していた花が印象的。
きちっとした毎日を送っておられるのが伺える。
 
 
買ったものをコロコロに入れていると…何やら後ろに人の気配。
別のおばあさんが、すっと立っていた。
どうも、私の目の前に設置されているビニール袋を取りたいご様子。
大きな私のお尻とリュックサックが邪魔していたようだ。
 
はて、おばあさんの後ろに続くサッカー代には、
あと3台ビニール台が設置されていて人はまったくいないが…。
おばあさんは前向きなご性格で、決して後ろは振り向かないのだろう。
 
とはいえ、おばあさんが買ったものはもうしまわれているので何故ビニール!?
不思議に思いつつも、何枚ご入用ですか?と聞きながら
目の前のビニールを一枚渡した。
 
『いいの…自分でやるから』とおっしゃって
グルグルグルっと、何枚もビニールを丸めてご持参の袋のなかへ。
 
そっか、余計なことをしたようだ。
おばはん、勘が鈍くてすみません・・・すっと場所をお譲りするべきでしたね。
 
 
いつもは、夜中と言ってもいいような夜に行くスーパー。
時間が違うと、景色も違う。
そんな風に町中でおばあさんに出会う度
ちょっと心配になり
ちょっとうらやましくなるのだ。
危なっかしいけど、きちっとお一人で出歩き、買い物をしていらっしゃる。
あーばぁちゃんより、随分とお姉さまなおばあさん達。
 
 
 
 
 


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