ここのところ、母から聞くのは、弟や父の心配事ばかり。
定年後10年弱くらいは、短時間勤務をしていた父。今となっては、もう仕事には行かないが、
囲碁、ゴルフ、グランドゴルフと、会社OBや地域の人との交流を楽しんできた父。
実家に行けば、何かと世間話で、私達家族に話しかけてきていた。
ただ、
ここ2〜3年、父の様子が違ってきた。
いつも、近所の誰それがこうで、あそこがこうでなあ、、、といった世間話がなくなり、口数が明らかに少なくなってきた。
いつも、孫に何かかしら話しかけるが、そんな感じも乏しくなったような。
そしてこの頃の母が、囁くように言う。
グランドゴルフで何かあったみたいや。
今は別のチームに行ってくれ、次はこっちでやろうと言われたらしい。
集まりに行ったら、父の弁当が無かった。
近所の人に、「 お父さん、いい人なんやけどなあ、、、、ちょっとな、、、 」って言われた。
最近は、3人くらいで囲碁するだけで、他は行かんようになったわ。
・・・・・・・
80過ぎた父。
最近は失禁もあるとか。
両親は、末っ子同士。
郷里の身内の、訃報ばかり続く近年。
高齢化進む地域にあり、近所や同僚の訃報も続く。
父に至っては、きょうだいは、亡くなり、最後の1人となった。
私が小学生の時、両祖父母は亡くなっている。
孫は可愛いが、日常的な世話焼きには消極的だった両親。
夫側の家と比べて、家ばっかり面倒見させてといった感覚があることは、感じ取っていた。
「 私ら、もう歳やからな 」
と言って、娘の私が頼ることを嫌った両親。特に母がそうで、その煽りを受けた父。
子供世帯とは、物やお金の支援での繋がりに比重を置く母。
そんな母は、しょっちゅう、電話で伝えた上で、育てた野菜を持ってやって来る。
人の気持ちは、物やお金では買えないことに、今一つ認識薄い母。
しょっちゅう来るし、頼られることを嫌うから、近いにも関わらず、実家には盆正月しか行かない。
そんな関係の実家にある心配事。