ジム・アボットは生まれた時から右手がないというハンデを抱えながら、大リーグで活躍した名投手である。http://matome.naver.jp/odai/2138012187710842101
普通に生活していれば意識することもないが、人間は二本腕があるのが当たり前。
一方でジムは小さな頃から大きな苦労をしてきたはずだ。
腕を一本使わないで一日過ごすとなると、食事や買物ですら大きく支障をきたすことになる。
さらには周囲と大きく異なる生存に不利な特徴を持つことで、生活そのものを否定されてきたと思う。
そんな片腕のピッチャーが、トップアスリートが居並ぶ大リーグで誇れる実績を残した。
ただ、個人的にはその立ちふるまいがより尊敬できる。
引退時その活躍を賞賛される中で、
「本当に評価されるべきは、僕ではなく僕の身体を見て野球を教えようとしてくれた父親。その時、すでに僕の可能性はゼロではなくなった。」
置かれている酷な環境に相反して穏やかな瞳をしている。
自分が他の人間には真似のできない努力をしてきたことを知っている目をしている。
人間は、物質的に豊かになったり便利になったりすれば、
目に見える出来事・受け止める物事の価値は相対的に低下する。
または物の価値自体をわからなくなる。
逆にジムは、自分の価値は大リーグで成功したことではないことを知っている。
ジムの価値は、ジムが登板する試合には必ず大勢の障害を持った子供が応援に来ていたことにある。
ハンデを背負わされた子供に可能性をプレゼントしたことにある。
スポーツはエンターテイメントとして位置づけられる。
ただ、それを前提とした上でも人の心に強い影響を与える。
大きな力を持つ。