日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コメ平均価格がまた最高値更新・・・
それでも来春には「米価急落」必然のワケ
公開日:2025/12/10
先安観強まる(C)共同通信社
消費者が「今か今か」と下落を待ち望むコメの
値段が、なかなか下がらない。
農水省は5日、全国スーパーで先月24~30日に
販売されたコメ5キロの平均価格(税込み)が、
前週から23円高い4335円だったと発表。
2週連続で上昇し、過去最高値をまたも更新した。
高値の新米が平均価格を押し上げ続けている。
一方で、コメ業界からは「近く米価は急落する」
との声が絶えない。
JA全農などでつくる米穀安定供給確保支援機構
は、向こう3カ月の価格見通しを示す11月の指数
が、前月から7ポイント下落したと発表。
新米の収穫量増加で需給緩和が見込まれ、先安観
が強まっている。
さらに、コメ卸売最大手「神明」の藤尾益雄社長
は2日の講演会で、米価高騰で消費者の買い控えが
起きていると指摘。
こう発言していた。
「来年6月末の民間在庫は、多分過去にないくらい
最大になると思う。このままいけば(米価が)暴落
するのは間違いない。どこまでかはわからないが、
かなり暴落する可能性がある」
在庫のダブつきにより、安値での放出合戦が勃発
しかねないというわけだ。どのタイミングで始まる
のか。
「すでに集荷業者の間では、高値で買い付けて
不良債権と化した新米在庫を、赤字覚悟で売りに
出す動きが広がっている。いつ暴落してもおかし
くありませんが、少なくとも来年3月の決算期直
前には、損切りを決断する業者が相次ぐでしょう」
(コメ流通業界関係者)
さらに在庫を抱え続けると、管理上の問題も出て
くる。
「コメは本来、とてもデリケートで取り扱いが
難しい。酸化したり、すぐ虫が湧いてしまうので、
冷蔵で保管する必要があります。暖かい季節にな
れば、それだけ冷蔵コストはかさむ。光熱費が
高騰し、新米の仕入れ値も上がっただけに、経営
を圧迫しかねない。どんなに遅くとも来春には、
滞留在庫を安売りして吐き出さざるを得なくなる
でしょう」(大手コメ卸売関係者)
■おこめ券も用なし
政府はコメ高騰対策として「おこめ券」配布を
打ち出しているが、消費者の手元に届くのは来年
3月ごろとされている。
米価急落の時期と、ドンピシャとなるのか。
業界の見立て通りなら、ますます不要だ。
【転載終了】
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何事もタイミングなのでしょうね。
