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【転載開始】

■「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し・・・
 鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策
 公開日:2025/12/06 

 

先走りすぎ(C)日刊ゲンダイ

 「おこめ券」配布に続く肝いり政策が、
ひっそりとスタートした。

 農水省は5日、鈴木憲和農相を本部長とする
「日本の農林水産行政の戦略本部」なる組織を
設置し、初会合を開いた。食料の安定供給や
地域の維持・発展を目的とし、フードテック
(食分野の先端技術)やコメの需要創造、
中山間地域振興など6分野を重点テーマに設定。
「食の分野を我が国の経済における稼ぎ柱とす
る」(鈴木農相)とし、今後は分野ごとに
具体的な戦略を策定していくという。

 すでに鈴木農相は「物価高対策」として、
JAなどが発行する「おこめ券」の配布政策を
打ち出している。注目度は比べものにならない
ほど低いが、この「戦略本部」の設置も、
鈴木農相主導によるものだ。
しかし、会合の様子などを取材していた記者
からは、辛辣な声が上がる。

■目新しさゼロ、大臣の先走り

 「取り組み内容などにあまり目新しさが感じ
られず、『やってる感』を出したいだけなのか
と思いました。例えば、重点テーマに定められ
たコメ輸出拡大、中山間地域の振興などは、こ
れまでの政権でもずっと議論されてきたこと。
現時点で示されている情報量もかなり少なく、
従来の仕組みとどう変わるのか、疑問に思う
記者も少なくないようでした。中身のある組織
になるのか、ちょっと心配ですね」
(農水省担当記者)

 ただでさえ「おこめ券」配布は批判が相次い
でいる。
1枚500円のおこめ券は、印刷代などの事務経費
で60円が引かれ、実際には440円分しか使えない。
制度としてムダが大きいことなどを理由に、
すでに大阪の交野市や箕面市、宮城の仙台市、
東京の江戸川区と中野区などが見送りを表明して
いる。

 「おこめ券配布の公表も唐突感があり、農水
官僚も『やりきれるだろうか』と懸念。大慌て
で、官邸とのすり合わせなどさまざまな対応に
追われました。大臣が一人で先走りしているよ
うにも見え、このままではかえって混乱を生み
出す可能性もある。今回の戦略本部設置も、
空回りに終わるかもしれませんね」
(前出の農水省担当記者)

 効果のある政策を打ち出していけるか、
鈴木農相には厳しい目が向けられている。

【転載終了】

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 若くしての要職で、やる気だけが空回り
というところでしょうかね。