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【転載開始】

■石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大・・・
 届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ
 公開日:2025/11/26 

 

待ったをかける(C)日刊ゲンダイ

 一時しのぎのバラマキ政策に、またもNOが
突き付けられた。

 石破茂前首相が23日にネット番組に出演。
政府が進める米価高騰対策のおこめ券配布に
ついて、「経済的に余裕がない人たちが、
望む時にリーズナブルな価格でお米が手に
入るようにすることの方が大事じゃないで
すか。そこには税金を投入しないんだから」
と疑問を呈した。
おこめ券の配布よりコメの値段を下げるべき
だ--という批判である。

 高市内閣が閣議決定した21兆円規模の経済
対策では、自治体が自由に使える「重点支援
地方交付金」に2兆円を計上した。
このうち、食料品価格上昇に対応する特別枠
を4000億円確保し、おこめ券の配布を促す。

 しかし、実際には1人あたり3000円程度の
支援にとどまり、5キロ=4000~5000円台
の高値が続いているコメは1袋も買えない
計算になる。
これでは、焼け石に水だ。おこめ券の発行に
は印刷費、流通費がかかり、ムダも指摘され
ている。

 全国民を一律対象にしたバラマキでは、
コメ高騰の根本的な解決につながるかも疑わ
しい。
税金の使い方として正しいのかと、前首相
から異議が唱えられたわけだ。

 制度運用そのものに対する懸念も、霞が関
では共有されつつあるようだ。

 「農水省内では米価暴落が懸念されており、
ある幹部は『多額の税金を費やしたおこめ
券配布が意味のないものになってしまう』と
不安を隠しません。コメが安くなった後に
おこめ券をもらっても、ありがたみはないで
すからね。実際、国会での補正予算成立が
来月上旬となると、消費者の手元におこめ券
が届くのは春以降とされています」
(農水省担当記者)

 米価は下落する可能性が日に日に現実味を
増している。

 「高騰した新米は売れ行きが鈍り、集荷業
者の倉庫がいっぱいになっています。高値の
新米を買い付けるために集荷業者は借金もか
さみ、年末にかけてはその返済も始まる。
損失覚悟の安値でコメ在庫を売りさばき、
操業資金に変えざるを得ない状況になってい
るのです。どの程度かはわかりませんが、
遠からず米価は下がるでしょう」
(コメ流通業界関係者)

 はたして、おこめ券をもろ手を挙げて歓迎
する国民がどれほどいるのだろうか。

【転載終了】

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 買い集めたお米の在庫を抱えた業者
が捨て値で放出する可能性もあり得ま
すね。

 ダメ役人が政治家に転身してもダメ
なのには変わりありませんね。