シニアのためのマネー講座

【転載開始】

■日経平均5万円突破でも・・・
 自分が持つ銘柄は上がらず、指数ばかりが
 上昇するカラクリ
 公開日:2025/11/06

 

どんどん上がっているけど(C)日刊ゲンダイ

 「また通過、そしてまた通過。一体いつに
なったら電車に乗れるのか?」

 世の中にチョー不便な駅が存在する。他の
路線との接続がないマイナーな駅だ。ここで
は原則、各駅停車しか止まらず、いつまで
経っても電車に乗ることができない。

 東海道新幹線でいえば新富士駅あたりか。
東京までは1時間程度だが、とにかく通過列車
が多い。
のぞみやひかりに、ヤラれてばかりである。
これはもう、指をくわえて待つしかない。

 東京株式市場でも同じようなことが起こって
いる。
世の中は「日経平均は連日で史上最高値更新!
 5万円を突破!」と大ハシャギだが、現実は
そう甘くはない。

 個人投資家の多くが保有している“グロース株
(成長期待が高い中小型株)”は安値を更新して
いるのである。

 「自分の持っている銘柄は全然、上がらない。
むしろ下がっている」と嘆き節なのだ。

 なぜ、そんなことになってしまったのか・・・。

 それは、日経平均を押し上げているのが、
AI・半導体関連銘柄ばかりだからである。

 高市政権が発足後、こういった銘柄が
「第二のアベノミクス」とか「サナエノミクス」
などとハヤされ、狂喜乱舞している。

 日経平均への寄与度が大きいアドバンテスト
(6857)や東京エレクトロン(8035)、
そしてソフトバンクG(9984)などが急上昇し、
日経平均を押し上げているのだ。

 「上がっているのは、指数だけ!」
「完全に流れから取り残されている」と恨み節
なのである。
指数だけが“一人旅”を続けている。

 それはまるでマイナー駅に取り残された
“通過難民”のよう。
急いでいるのに、まったく電車が止まってくれ
ない。
いったい自分の順番はいつ回ってくるのか。

 でも、賢明なシニアならば当然、分かって
いることだろう。

 答えは「焦ってもしょうがない」である。
それは取り損ねた回転寿司みたいな感じ。
待っていれば、いずれ巡り巡って手元にくる。
ちょっと干からびているかもしれないけど、
着実に皿を取ることはできるのである。

 「俺の銘柄を上げてくれ!」

 こうなったらどこでもいいから、とにかく
叫ぶしかない。
日頃のうっぷんを晴らすのだ。

 そうしたら、声は市場全体に響き渡るだろう。
そのうち“こだま”が、自分の銘柄に止まって
くれるだろう(たぶん)。

【転載終了】

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 安部不況が終わらないうちにサナエ不況が
かぶさってくるというシチュエーションです
かね。

 最悪ですね。