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【転載開始】

■維新は予算案賛成で万々歳のはずが・・・
 ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過
 の自民はニンマリ?
 公開日:2025/03/05

 

ゆ党というより“下駄の雪”に・・・
(C)日刊ゲンダイ

 「ゆ党」の本領発揮だ。

 新年度予算案が4日、衆院本会議で修正さ
れた上で可決され、参院に送付された。
自公に加え、高校授業料無償化などで与党
と合意した日本維新の会が賛成。
前原誠司共同代表は
「少数与党の中、政策実現と引き換えに大局
的に判断した」と神妙だったが、「果実」を
得たことに内心は万々歳なのだろう。

 ところが、足元はガタガタだ。

 「昨年末に吉村大阪府知事と前原さんの2
代表体制となったばかりですが、内部はゴタ
ゴタの連続です。先月末、高校無償化と引き
換えに予算案に賛成する方針を固めた際、
両院議員総会で柳ケ瀬裕文参院議員が反対を
表明。さらに、『103万円の壁』の見直しを
巡っても、会社員の課税最低限を160万円に
引き上げる与党案を受け入れましたが、こち
らも異論が噴出し、役員会で2人が反対に回
った。柳ケ瀬さんの盟友で浪人中の音喜多駿
前政調会長もSNSで強く反対。『政局以外に
賛成する理由がない』と投稿し、執行部を
批判しています」(維新関係者)

■もはや“下駄の雪”

 かねて維新は「大阪組vs東京組」や、
現執行部と馬場伸幸前代表の一派といった
構図による軋轢が指摘されてきた。予算案
への対応を巡るいざこざで、分裂騒動に
拍車がかかりかねない状況だ。
「先月末、反執行部の複数議員が馬場さん
の国会事務所で面会。今後の身の振り方を
協議したと囁かれている」(同前)という。

 この状況に、自民はニンマリしているに
違いない。

 「少数与党の中で、自民が最も恐れている
のは野党が結束する展開でした。不信任案を
提出されたら、野党の賛成多数で可決してし
まい、石破首相は退陣か解散総選挙を迫られ
るからです。ところが、野党がバラバラの上、
野党第2党の維新は内部崩壊の危機です。この
先、維新は政府・与党に付き従うしかないで
しょう。高校無償化のみならず、肝いりの
大阪・関西万博でも政府の協力が必要ですか
らね。不信任案に賛成することもないはずで
す(官邸事情通)

 もはや、「ゆ党」ですらなく“下駄の雪”――。
早くも連立入りなんて展開も指摘されている。
しかし、裏金自民と握る政党の未来は目に見え
ている。

【転載終了】

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 昔、公明党が“下駄の雪”と言われて
いたような。