日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■大阪・関西万博もう間に合わず?
工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法・・・
識者が皮肉たっぷり提唱
公開日:2025/03/03
2月28日に完成した大阪・関西万博会場の
大屋根リング(C)共同通信社
開幕まで、4日で残り40日となる
大阪・関西万博。本来なら本番に向けて盛り
上がっていく時期だが、会場建設の遅れが
機運醸成ムードをぶち壊している。
日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は
2月28日の定例会見で、参加47カ国が独自に
建設する海外パビリオン(タイプA)のうち、
外観が完成したのはわずか6カ国だと明かし
た。
工期が逼迫する中、会場では突貫工事が
強行されている。
2月から海外パビリオンなど一部工事が
24時間体制となり、元請け業者などが
「3月末には完成させろ」と下請けにハッパ
をかけているという。
■地元建設労組が声明で現場へのシワ寄せを
危惧
こうした状況を全国建設労働組合総連合の
関西地方協議会は懸念し、今月1日に
現場労働者の命と健康の最優先を求める声明
を発表した。
突貫工事のシワ寄せが作業従事者に及ぶこと
を危惧した内容で「『いのち輝く』のテーマ
にふさわしく、法令順守を徹底し、労働者の
命と健康と人権を最優先にした施工体制への
支援と完成時期の柔軟な対応」を要請した。
土壇場の突貫工事について、建築エコノ
ミストの森山高至氏は「24時間体制にした
のが遅すぎる」とこう話す。
「2~3月は新生活に向けた戸建てやマン
ションの仕上げ工事が殺到し、職人不足が
予想されます。現場にシワ寄せが及ばない
よう、遅くとも昨年末までに体制を整えて
おくべきでした」
しかも、夢洲会場はアクセスが悪く通勤も
大変。
加えて、キツイ夜間工事ともなれば、現場の
士気低下は避けられない。
賃金アップなど処遇改善も求められる。
もう開幕までに工事が間に合わなければ、
延期もやむなしか。
■あの大屋根リングが役立つチャンス
「確かに、職人の命と健康を犠牲にするくら
いなら、無理すべきではない。大屋根リングな
どは完成しており、海外パビリオンは未完成の
まま、完了済みのエリアだけで開幕してもいい
のではないか。海外パビリオンは各国のこだわ
りがある建物なので、工事の過程を見るだけで
も十分価値がある。建設中のパビリオンを上か
ら見下ろすためにも、リングが役に立ちますよ」
(森山高至氏)
「目玉不在」の万博に、ようやく「目玉」が
加わるかもしれない。
【転載終了】
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日本でのイベント開催は必ず予算が大幅に
オーバーしますが、恣意的に見積もりを安く
見積もっているのではないかと疑ってしまい
ますね。
始めてしまえば、止められないですからね。