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【転載開始】

■米ウクライナ首脳会談「決裂」・・・
 米国内の反応 
 「トランプに感謝」「米国の恥」
 「ゼレンスキーは無礼」
 2025年3月1日

 トランプ米大統領は28日、ウクライナの
ゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談
した。
ウクライナの鉱物資源の権益に関する
合意文書に署名する予定だったが、ロシアへ
の対応などを巡り厳しい口論となり、
会談は決裂。
合意文書には署名されず、共同記者会見も中止
となった。

 以下は米議員やその他政府高官のコメント。

◎ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)

 トランプ氏は和平を実現しようとしており、
この経済取引もその一環だった。
ところが、ゼレンスキー氏は米大統領執務室
にやってきて、ウクライナ防衛への米国の
貢献を軽視し、わが国を軽んじることを選ん
だ。
要求を突きつける間に、あまりにも多くの
人々が亡くなっている。

◎マッコール下院外交委員会名誉委員長
 (共和党)

 私は、ウクライナがロシアのさらなる侵略
から解放されることを保証する、ウクライナ
における真の永続的な和平を達成できること
に、依然として希望を抱いている。
ゼレンスキー氏に鉱物資源取引に直ちに署名
するよう求める。
これは、米国とウクライナの経済的パート
ナーシップを構築するもので、この取引を
成立させることは双方の利益になる。

◎グラハム上院議員(共和党)

 米大統領執務室で見たことは無礼であり、
二度とゼレンスキー氏とビジネスができる
かどうか分からない。
彼は辞任して、われわれがビジネスができ
る誰か別の人物を送り込むか、彼自身が
変わる必要がある。

◎ベーコン下院議員(共和党)

 米国の外交政策にとって最悪の日だ。
ウクライナは独立、自由市場、法の支配を
望んでおり、西側の一部になりたがってい
る。
ロシアはわれわれと西側の価値観を嫌って
いる。
われわれは自由を支持していることを明確
にすべきだ。

◎上院外交委員会の民主党トップ、
 シャヒーン議員

 大統領がウクライナにおけるわれわれの
コミットメントから離れようとしているの
を見るのは憂慮すべきこと。
トランプ氏はロシアのプーチン大統領が
いかに殺人的な独裁者であるか理解してい
ないようだ。

◎ハガティ共和党上院議員(第1次トランプ
 政権の駐日大使)

 米国が(ウクライナを支援することは)
もはや当然視されることはないだろう。
この4年間と現在との違いはこれ以上ないほ
ど明確だ。サンキュー、大統領。

◎ノーマン下院議員(共和党)

 これこそ、米国民を第一に考える強力な
リーダーシップだ。
わが国のために立ち上がってくれたトランプ
氏とバンス副大統領に感謝する。

◎ジェフリーズ民主党下院院内総務

 トランプ大統領とその政権は世界の舞台で
米国に恥をかかせ続けている。
今日のホワイトハウスでのウクライナ大統領
との会談はひどいもので、残忍な独裁者で
あるロシアのプーチン大統領を増長させるだ
けだ。
米はロシアの侵略に報い、プーチン氏に譲歩
し続けてはならない。
ゼレンスキー氏とウクライナ国民は3年間、
民主主義、自由、真実の側に立ってきた。
彼らの成功は米国の国家安全保障上の利益に
つながる。
われわれは、勝利が得られるまで、ウクライ
ナと共にあるべきだ。

◎リード民主党議員(上院軍事委員会の有力
 メンバー)

 今日の大統領執務室での光景は、政治的な
奇襲であり、米国のリーダーシップの恥ずべ
き失敗だった。
ゼレンスキー大統領とウクライナの人々は、
自分たちの命と存続をかけて戦っている。
トランプ氏やバンス氏とは異なり、私はウク
ライナに行き、ロシアのプーチン大統領が罪
のない人々にもたらした死と破壊を目の当た
りにした。
ウクライナとわれわれの同盟国を馬鹿にする
ことは、プーチン氏を利するだけの茶番だ。
さらに、今日の残酷で無慈悲な態度は、世界
における米国の地位に大きな害を与える。
トランプ氏とバンス氏は、米国は信用できな
いと世界に発信している。
敵対国も同盟国も注目するだろう。

◎下院外交委員会のミークス少数党筆頭理事
 (民主党)

 自由世界のリーダーであるはずの人物が、
大統領執務室でかんしゃくを起こし、国家
の存続をかけて戦う戦時中の大統領に暴言
を吐くのを、世界中が目撃した。
トランプ氏とバンス氏の暴挙は、米国の
利益を増進させるものでも、ウクライナを
公正で持続可能な平和に近づけるものでも
なかった。

【転載終了】

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 トランプとプーチンの和平が成功した
として、4年後以降はどうなるのか。
経済が回復して、軍事的戦力が回復した
時にロシアはどうするのか。

 ロシアの敗戦が必要なのは、プーチン
に功績を残すと、さらにプーチンの支配
がロシアで続くことを意味します。

 プーチンの狙いは、ソ連時代への回帰
だと思います。
NATO加盟していないモルドバなどの近隣
諸国は第2のウクライナを懸念しているの
です。
そのようなことをトランプはじめ共和党の
議員は分かっていないのでしょう。

 日本も対岸の火事ではないのです。
ロシアの議員が北海道の半分を取るつもり
だったと発言しています。
中国の台湾侵攻に乗じて、ロシアが北海道
に進行という図も考えられないこともない
のです。