日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リング
はほぼフィンランド産・・・
「日本の森林再生のため」の嘘っぱち
公開日:2025/02/26
巨大リングの木材の大半はフィンランド産、
とんだエコ型未来建造物だ(C)共同通信社
大阪・関西万博まであと2カ月。
チケットが売れない、パビリオンができて
いない、と散々だが、万博の目玉・巨大木造
リングにも見逃せない問題がある。
万博会場をぐるりと囲む1周2キロ、
高さ12~20メートルの世界最大級の木造建築
で総工費344億円。
主催者側の説明はエコ型未来建造物。
「樹木は樹齢30年くらいまでは空気中のCO²
を吸収して固定する。伐採した後に植林すれ
ば日本の林業も再生する環境重視だ」と言う。
ところが巨大リングの木材の大半は国産では
なくフィンランド産。
なぜか? 日本には巨大建造物をまかなえる
木材は量的にも価格的にも対応できないからだ。
海外木材が比較的安価とはいえ、輸送費を考え
るとエコ度はグッと下がる。
■50%程度は四国産のヒノキ、福島産のスギ
実際、建設を請け負った大林組のHPにも
「50%程度は四国産のヒノキ、福島産のスギを
採用」とあいまいな表現で、使っているのは
メインではなく橋脚部分だ。
とんだ未来建造物だが、問題は万博が
終わった後の始末だ。
当初、万博協会は解体する計画だったが
「約350億円もかけて壊すのか」と批判が出た。
あわてて1月下旬に地方自治体などに
「再利用しませんか」と説明会を開いたが、
「解体費や運搬費を負担するなら新材を買った
方が安い」と散々。
かといって万博遺産のレガシーとして残しても
維持費がかかる、と頭を抱えている。
万博跡地はカジノにする計画だ。
いっそ巨大リングの上にでっかい球を走らせて
ルーレットにすればいい。子どもが喜ぶぞ~。
◇ ◇ ◇
大阪・関西万博会場の跡地利用について、
大阪府・市はIRに隣接する
〈エンターテイメントシティの創造〉の計画案
を打ち出したが、その中身は横文字てんこ盛り
で“万が一の備え”もおざなりだ。
【転載終了】
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大きなイベントの割には計画がずさん
なのでしょうね。
まあ、自民と維新がやればこうなるのは
自明の理なのですかね。