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【転載開始】
■大阪万博の「跡地利用」基本計画は
“横文字てんこ盛り”で意味不明・・・
それより赤字対策が先ちゃうか?
公開日:2025/02/20
万博の赤字補填はどうするの?
(C)日刊ゲンダイ
4月13日の開幕まで間もなく50日を切る
大阪・関西万博。
18日、会場の跡地利用について、大阪府・市が
基本計画案を発表した。
カジノを含む統合型リゾート(IR)に隣接する
〈エンターテイメントシティの創造〉を打ち出
したが、とにかく横文字てんこ盛りだ。
計画案をまとめた
「夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)」
によると、跡地は、
①ゲートウェイゾーン
②グローバルエンターテイメント・レクリエー
ションゾーン
③IR連携ゾーン
④大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーンの
4つに分割される。
すでに横文字だらけだが、まだまだ序の口。
②の区域にある〈スーパーアンカーゾーン〉を
目玉に据え、いわく〈「非日常空間」を創出す
る大規模で統一されたコンセプトに基づくエン
ターテイメント機能やレクリエーション機能の
導入〉を目指すという。
〈国際的なモータースポーツ拠点(サーキット
など)〉や〈アイコニックなラグジュアリー
ホテル〉〈世界クラスのウォーターパーク〉を
設置予定。
〈アイコニックなラグジュアリー〉とは意味不明
だ。
■ルー大柴も真っ青
ルー大柴も真っ青な「横文字トゥギャザー」っ
ぷりだが、どうやらホテルやサーキット、プール
などを整備したいらしい。
府・市は今春にも基本計画を策定する方針を掲げ
る。
トントン拍子で跡地活用計画を進める一方、
“万が一の備え”はおざなりである。
18日の衆院予算委員会で、立憲民主党の
今井雅人議員が万博の赤字補填について追及。
運営費1160億円を賄えない場合、国費で穴埋め
するのかどうかをただした。
入院中の伊東万博相に代わり答弁に立った
武藤経産相は
「赤字になるとは想定していない」
「万が一赤字になった場合は博覧会協会(万博
協会)も交え関係者と相談する必要がある」と
主張。
当初は国庫負担もあり得るような口ぶりだった
が、最終的に「国庫による負担や助成は行わな
い」と明言した。
国も大阪府・市も経済界も赤字を補填する
つもりはないが、運営費の8割超を賄う肝心の
チケット販売は振るわない。
前売りチケットの販売状況は目標1400万枚に
対し、今月12日時点で約780万枚。
先月23日に開催された経産省の万博予算
執行監視委員会で、委員から運営費と収入の
バランスを疑問視されたが、協会は
「今後の様々なキャンペーンに加え、旅行ツア
ーやインバウンドの効果が会期前に出てくる」
と超がつくほど楽観が過ぎる。
跡地計画より赤字万博への備えが先ちゃう?
◇ ◇ ◇
大阪万博の電子チケットの購入には、万博
公式HPでパビリオン予約にも必要な「万博ID」
を登録しなければいけない。
その際、申請者が同意を求められる個人情報
保護方針が物議を醸している。
【転載終了】
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大体、国際的イベントの施設が有効利用
されているところは少ないですね。
大体、自治体のお荷物になっています。