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【転載開始】

■「エンゲル係数」43年ぶり高水準の衝撃・・・
 故・安倍元首相は「生活スタイルの変化」と
 持論を展開していた
 公開日:2025/02/10 

 

無策だった(C)日刊ゲンダイ

 「生活きついですよね。にもかかわらず政治
は何をしているんだと」

 元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏(61)
が7日放送のラジオ番組「泉房穂の情熱ラジオ」
(ニッポン放送)で怒りの声を上げていたのが、
43年ぶりの高水準となった日本の
「エンゲル係数」についてだった。

 「エンゲル係数」は家計(消費)支出に
占める食費の割合。
所得の低い人ほど割合が高くなる傾向にある
とされ、国民の「生活のゆとり」を示す指標
でもある。
総務省が同日発表した家計調査によると、
2024年の「エンゲル係数」は28.3となり、
1981年以来、43年ぶりの高水準となった。

 泉氏はラジオ番組で各国の「エンゲル係数」
を紹介。
ドイツ(19%)や米国(16%)、韓国(12%)
を挙げつつ、
「2割超えてない国はいっぱいある。日本だけ
がどんどん上がっている。3割に近付いている
から異常ですね」とコメントしていた。

 円安進行による輸入品、食料品の価格急騰、
天候不順に伴うコメや生鮮野菜の高騰など、
家計に占める食費の割合は増えるばかり。
泉氏の指摘する通り、「政治は何をしている
のか」と言いたくなるのも当然だ。

■国会議員にはカツカツの庶民生活など理解
 できない

 ちなみに「エンゲル係数」について物議を
醸す発言をしていたのが故・安倍晋三元首相
だ。

 例えば2017年2月の衆院財務金融委員会。
野党議員が第2次安倍政権発足前の2012年
と、発足後の2016年の「エンゲル係数」を
比較し、
「食料品価格の上昇、これは円安と消費税
増税が影響を与えている(略)安倍政権の
もとでエンゲル係数がここまで上がってき
ていることについて、安倍政権の政策が
この一因になっている。こういう受けとめ、
認識はございますか」と質問。

 すると安倍氏は
「エンゲル係数の経年変化については、物価
変動のほか、食生活や生活スタイルの変化が
含まれているものと承知をしております(略)
エンゲル係数が上昇した背景としては、天候
不順などの影響による生鮮食品の価格高騰な
どの物価上昇のほか、高齢者世帯や夫婦共働
き世帯の増加を背景に、外食や総菜など調理
食品への支出志向が高まっていることなどに
よるものと認識」と発言した。

 安倍氏は2018年1月の参院予算委員会でも、
「2人以上の世帯のエンゲル係数は2005年を
底に上昇傾向にありますが、これは物価変動
のほか、食生活や生活スタイルの変化が含ま
れているものと思います」と答弁。
ネット上では
《「エンゲル係数」の上昇は「生活スタイル
の変化」か?》
《外食や調理食品への支出でエンゲル係数が
上がるのか?》
などと意見が飛び交った。

 安倍氏の持論に沿えば、「エンゲル係数」
が3割近くにも上昇した日本の飲食店はウハ
ウハだろうが、帝国データバンクの調べに
よると、24年の飲食店の倒産件数は過去最多
を更新だ。

 結局、高級クラブで飲み歩きしている
自民党国会議員にはカツカツの庶民生活など
理解できないのだろう。

  ◇  ◇  ◇

 庶民生活を考えず、裏金作りに励んでいた
自民党。

【転載終了】

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